55:八方ヶ岳3〜北尾根コース&カニのハサミ岩〜(矢谷登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

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九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

今年は八方ヶ岳に登っていない…

…いや…別に登らなくても何の支障もないわけだが、毎年登っているもんだから、ただそう思っただけで…

 

ということで(?)八方ヶ岳に登ることにした。

とはいえ、いつものコースだと面白くないので、今回は「北尾根コース」を通って山頂を目指し、山ノ神登山口の方に下り、途中にある「カニのハサミ岩」に登ってみよう。

 

八方ヶ岳の登山口はたくさんあるが、私が登るのはいつも矢谷渓谷からのメジャーな登山口。北尾根コースもそこから始まるのだ。

自宅からそこまでは約1時間ほどで到着するので、いつものように4時とか5時に出発しようものならまだ暗いうちの登り始めになってしまう。

ということで今回は6時に自宅を出発。

予定通り7時過ぎに矢谷渓谷に到着、今回は登山口近くまで車で行くことにする。

登山口手前の路肩にある駐車スペースに車を停めて準備を開始。

11月も終わりになろうかというこの時期は、さすがに寒い。

でも風がないだけマシか…。

準備ができたら準備体操と一服を済ませて…

 

久しぶりの八方ヶ岳にしゅっぱ~つ♪

 

いつもの登山口の手前にある北尾根コース登山口から進入。

決して緩やかではない登りから始まる。ただし道は整備されており歩きやすい。

しばらく登り続けると作業道に出た。

この作業道を50mほど登ると再度登山道に進入する。

ここからは杉の人工林だ。

道はここも整備されており良好。

危険箇所には安全策も施されており、安心して山登りができる。

しばらく進むと自然林に変わるが、けっこうな急勾配に仕上がっている。

こりゃ健脚コースだな(汗)

 

尾根に出ると少しだけ緩やかな道…に感じる…。

北側には木々の間から三国山と国見山が見える。懐かしいなぁ~

ってか、あまり標高が変わらないような…

なるほど急勾配を登ってきたおかげで相当標高を稼げたようだ。

ここからは下の谷間が見えるので、歩いているこの山は切り立った山だとわかる。

尾根はけっこう痩せており、途中には岩場の登りやロープ場もある。

ある程度の険しさはあるのでしっかり歩こう。

まぁ、たまには平坦な道もあるから安心だけどねw

 

けっこうな勾配を登っているため汗もかいてきた頃、最初のピークに到着。

ここには絶景が楽しめる「天狗岩」がある。

ここからの風景は八方ヶ岳から蟹足岳(カニのハサミ岩の隣の山)までが目の前に広がる。遠くは小岱山が見える。

けっこういい景色だ。

 

先に進む。

ここからはアップダウンの続く稜線歩きとなる。

少し進むと展望所発見。今度は反対側の三国山方向だ。

三国山~鬼の洞~国見山が一望できていい場所だ。

お?酒呑童子山も見えたぞ♪

ただ、木が邪魔になってちょっと残念。

 

さて、ここからはいくつかのピークを越えて進むアップダウンの激しい道だ。

またまた絶景ポイント発見。

北尾根コースには風景を楽しむ箇所がたくさんあっていいぞ~w

ここからの景色は天狗岩と同じような景色だ。

蟹足岳が目の前に…待ってろよぉ~

ということでさっさと先に進もう。

 

山はほとんど冬の装いだが、秋の終わりを感じさせるもみじが真っ赤に染まってキレイ(惚)

アップダウンが続くのでけっこう足にくるが、道は比較的歩きやすいのでがんばって進もう。

グリーンバレーという展望所。ここでちょっと休憩する。

岩に座って八方ヶ岳を眺めながらの一服は格別ですなぁ~(嬉)

…にしても八方ヶ岳って、けっこう切り立った岩山なんだな…(凄)

 

さて、ここから先はアップダウンのダウンの方がちょっと多くなってくる。

そして長い下りが続く道を抜けると穴川分岐に到着した。

 

ここからは勝手知ったる登山道だ。

さて、ここから先の説明は前回と前々回に登ったブログ「2:八方ヶ岳」「22:八方ヶ岳2」に譲るのでソチラを参考にしていただきたい。

ということでここからは写真でお楽しみ頂きたい。

見覚えのあるものばかりで懐かしさがいっぱいだ。

どんぐりコロコロはどこにでもあるけど…(笑)

お~♪あったねあったねw

ん?…下のふたつは初めて見たな…(汗)

 

山頂手前の稜線も懐かしいなぁ~w

と、もうすぐ山頂…というところで霜柱がっ!

さすがに標高も1000mになるとこの時間(10時頃)でも霜柱が解けないんだな…(寒)

 

そうこうしているうちに八方ヶ岳山頂に到着~w

とはいえ、ここも何度も紹介したので割愛する。

先に進もう。

 

山ノ神分岐まで戻り、そこから山ノ神登山口の方向へ進む。

この先も「22:八方ヶ岳2」を参照して頂くとして、写真での紹介ってことで…(謝)

上は私のお気に入りの場所♪

下りはなだらかなので安心。カニバサミ~待ってろ~!

 

さて、ジグザグの下り道が終わると、いよいよ今回のメインイベント「カニのハサミ岩」に向かう。

まずは表示を「カニのハサミ岩」方向(まっすぐ)に進む。

…表示あるけど、前回まではなかったよな…

まぁいいや…とりあえず進むぞっ

道はとても歩きやすく整備されている。ここも登山客が多いということだ。

テープもあるし。

緩やかに下る登山道を突き進む。

 

カニのハサミの根元あたりで、一息入れる。

もしトンでもない急勾配でもあったら大変なので呼吸調整だ。

…でもタバコ吸っちゃうんだけどね(笑)

 

さて、いよいよ登りに入るっ

お?分岐があるぞ…どっちだ?

やっぱり蟹足岳山頂からだろっ!ってことで右を選択。

ここからは若干わかりづらい道となるが、なんとか道は見える。

テープもあるし。

 

急な斜面を登りきると少しだけ緩やかな道になった。

ただ、痩せた尾根なのでフラフラしないように真剣に歩こう。

ダミーピークを過ぎて、痩せ細った稜線を進む。

…と…突然「カニのハサミ岩へ」という表示とともに下りになる。

ってことは、ここあたりが山頂なのか?

 

肩透かしを食った気分だが、木に囲まれたここは何の感動もないのでサッサとカニのハサミ岩に向かおう。

さて、ここからカニのハサミ岩を目指すわけだが、切り立ったこの蟹足岳からのアクセス。当然ものすごい落差の勾配を下ることになる。

猿でもなければこんな斜面下れないぞっ(汗)

と、ツッコミたくなるような斜面をズルズルと滑り落ちる。

物凄い斜面を下らされてる気がする…(焦)

 

ん?

道がわからんくなったぞ…(焦)

右か?

…垂直近く切り立った岩じゃないか…(怖)

真っ直ぐか?

いやいや…奈落の底みたいで着地地点が見えないぞ…(汗)

ということは左だな…

とりあえず左に進めば、さっきの分岐での「カニのハサミ岩へ」の道にでるはずだ。

こうなると道も何もあったもんじゃない。

なり振り構わず、とにかく左方向へ突き進むっ

 

お♪ やっぱり出たw

ここから安心してカニのハサミ岩へ進む。

しばらく進むと岩が見えた。

お~♪ここがカニのハサミ岩か~w

確か登れるはずだけど、登り口は…どこだ?

と、右奥に何やら原始的で階段かな?と思しきモノを発見。

これを…登っていくわけね…(汗)

強度と足場を確かめながら少しずつ登っていく。

ロープや岩を掴んでドンドン登っていく。

なんか傾山にいる気分…(苦)

でもこれに最初に登った人…凄いな…(感)

 

最後の岩を登りきると…

カニのハサミ岩頂上に到着~w

お~すっげ~!!

 

当たり前だが八方ヶ岳が聳え立ち、その山系がドドンっと目の前にっ

下には人工林だが美しい森が擂鉢状に広がっている。

遠くの四方を見渡すと…

北には三国山~国見山が見える。

東方向には八方ヶ岳の左奥に酒呑童子山、右奥(南東)には鞍岳が見え、その左奥は阿蘇中岳が噴煙を上げてるな…。

南は八方ヶ岳山系の山だが、南西から西にかけて金峰山系の三ノ岳から小岱山が一望できる。

手前には菊鹿町の民家が点々と見える。

さらに遠くを見通せないのが残念だが、けっこう圧巻の景色だ。

まぁ…この尖った岩の上に立っているという事自体が凄いのだが…

 

さて、予定通りにこの岩の上で昼食とするっ

ただし、登山者がやってきたら迷惑なので、ちょっと外れた場所で昼食準備。

 

本日のメニューは…

カップラーメン、おにぎり(昆布)、プリン、カフェラテ

 

さっ♪いただきま~すw

 

食事が終わると山々を眺めながらカフェラテでブレイク…♪

さいこ~w

 

さて、その後で岩の上から山座同定を楽しむが、如何せん標高が低いためにあまり山々を見渡せない。

岩の上も飽きたし時間も時間だし、そろそろ下ろう…。

 

とっ!下る支度をしている時に事件は起こったっ

水切りのために岩の上に置いていたコーヒーカップに足が当たって、そのまま下に落ちていったのだっ!

カップが岩に当たる虚しい音だけが八方ヶ岳にコダマする…(泣)

 

なんか…八方ヶ岳にくると、何かしら事件が起こるなぁ…(汗)

…まぁ、とりあえず気を取り直して下山することにしよう。

 

岩場は慎重に下りていく。

危ない下りは登りの場合の足場を考えて…

傾山での経験がモノをいう。楽勝ですゎ~w

 

道を戻っていると「下山道」の表示がある。

ここから林道(舗装道路)に下っていけるようだ。

下山道の方向へロープに導かれて下っていく。

さてこの下山道、かなり厳しい下りとなっている。さっきの蟹足岳からの下りと同じくらいの厳しさだ。

この急勾配は、写真でお伝えできないのが大変残念だが「んなワケないじゃん(笑)」なんて思っている人がいたとしたら…

アンタっ下ってみなさいよっっ!!

と怒号を浴びせてやりたい…

途中から石がゴロゴロし出すので、集団で下る場合は注意しないと、石が転がり危険だ。

集団の場合は、少し間隔を開けて下ろう。

 

ロープに掴まり、木々やツタに掴まりながら下り続ける。

そんな掴まれそうな木などがない場合は特に注意が必要だ。足場が滑るのだ。ちなみに私は2度ほどコケた…(恥)

ストックなんぞは持たない方がよい。常に両手が使える状態で下っていこう。

そんなこんなで、泣きそうになりながらも急斜面を下り終えると林道に出合う。

 

ふぅ…トンでもない道だった…

と、下ってきた道を見上げてみると…岩が切り立っている…(汗)

あんなトコから下りてきたワケ…?(怖)

…とにかく無事でなにより…

ちなみに、こっちから登る場合は、林道の脇にある大きな岩…これが目印だ。

冒険家としては「今度はこっちから登ってやろうかっ!」と意気込むのだろうが、今はその気力もヤル気もまったくない…。

 

さて、ここからは舗装された林道を安心安全に戻るのだが、これも前回に譲る。

ということで駐車位置に到着して…

今回の山登り終了~w

お疲れ様でした~♪

 

今回の八方ヶ岳は「北尾根コース」という健脚コースと「カニのハサミ岩」という、これまたちょっとしたキツめのエキストラステージを加えた、一度で何度も楽しめる登山コースを歩いた。

だが、迷ったり危険な箇所は(一部を除き)なく、みんなが手軽に楽しめるって感じだ。

コースが増えた分、いろいろな組み合わせで何度も楽しめる山になっている。

家族でも楽しめる八方ヶ岳を皆さんもドンドン登って頂きたいと思う。

 

~今回のコース(クリックで拡大)~

 

<今回の植物たち>

 

さて、秋も終わってしまっていたと思っていた林道の帰り道で、まだ秋を感じれた風景を紹介して失礼する…。

 

 

 

 

おわり