43:白髪岳(猪ノ子伏登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

熊本に夏がやってきたっ

もちろん、暑いっ!

ということで、涼しい山へ行くことにする。

今回は、ちょっと遠いけど、人吉の向こうにある「白髪岳」に登ってみよう。

 

~白髪岳~

熊本県球磨郡あさぎり町にあり、宮崎県に接する。九州山地南部の山。四万十層群からなり砂岩や頁岩が多い。

球磨盆地から冬、眺めると、山頂一帯が樹氷に覆われ、白く輝いて見えるので、老人の髪にたとえて白髪岳という。山頂から西の猪ノ子伏(いのこぶし)のピークを結ぶ稜線一帯は、自然環境保全地域に指定されている。区域内は標高1300m前後を境として下部にモミ、ツガ林、上部にブナ林が原始のまま残されている。

 

人吉市内から国道219号をあさぎり町方向に進み、県道43号に入り、途中から山へ登る細い道に入る。「白髪岳登山口」の看板があるので、間違えないとは思うが、やっぱり事前の下調べはしておこう。

細い道を延々と進むと登山口に着くわけだが、途中から舗装道路が砂利道に変わり、普通車では進むのが怖くなる。

私もそのひとりであったため、砂利道を少し進んだところに駐車スペースがあったので、そこから始めることにした。

天気予報は晴れだったのだが、何故か山には雲がかかっており、当然出発位置もガスの中。

「まぁ山頂着く頃には晴れるだろう」と、チョー前向きに準備に取り掛かる。

今回の目玉は携帯電子虫除けである。

夏の登山では毎回虫に辟易しているのだが、ホームセンターで見かけたので「これ持ってればいけるんじゃないか?」と考えたわけだ。

ウェブサイトでもけっこう登山者は持ってるらしいんで私もやってみようと思ったわけである。

さて、効果はいかほどか…(最後に書いてます)

 

では、いざっ白髪岳目指して出発~w

 

と、まずはしばらく林道を進み、登山口を目指す。

途中に「バス駐車場」あり。

団体のみなさんはここまでのようだ。

そこから少し先に登山口を発見。

RVの類いの車ならここまで楽に来れそうだ。

登山届ボックスもあり、整備は行き届いている。

どうせなら、ここまで舗装道路にしてくれるとよかったのだが…。

まぁ、そんなワガママな要望をつぶやきつつ登山道に入る。

と、いきなりマムシ注意の看板がっ!

…おいおい…聞いてないぞ…(焦)

季節的にも今が旬ではないか…(汗)

できれば…ってか、絶対に会いたくないなぁ…。

しかし、進んでみると、道はよく整備されており、道幅もそれなりにあるのでヘビがいるような雰囲気ではない。

一般的な注意なんだろうな…と、自分に言い聞かせて、なだらかな登りを進んでいく。

道は極めて歩きやすい。

道が分かりづらい箇所にはロープで誘導するように表示されているので迷う心配はない。

道の脇の植物や木々には名前を表示されており勉強になる。

中には「有毒」などと注意されているものも。

誰かしら採って食ったりしているのだろうか…(汗)

途中、少し道が分かりづらい箇所もあるが、植物の表示看板や、テープを頼りに進んでいく。

比較的に長い尾根歩きが続く。

 

しばらく進むと猪子伏に到着。

森に囲まれた休憩適地だ。

出発から30分ほど歩いたので、ここで少し休むことにしよう。

 

猪子伏から先は、しばらく平坦な道となり、ゆったりとした山行を楽しめる。

多少のアップタウンはあるが、総合的に平坦な道である。

30分ほど歩くと休憩適地がある。白髪岳登山道は熊本にしてはがんばって整備されているようだ。

その先から若干の登りとなるが、それほどの勾配でもないので楽チン。おっと…ここにもマムシ注意の看板っ

本当に出るんだろうか…(焦)

何度も言われると、本気で心配になってくるな…。

 

しばらく進むと開けた場所に出た。

天候も回復して青空が気持ちいい。あまりにも気持ちいいんで休憩しよう。

空が青いなぁ~w

 

ここから先は開けた空の下を歩くことになる。

心地いい稜線を進むと三池神社に到着。

これまでの安全に感謝しつつ、この先もどうぞよろしくお願いします。

 

さて山頂へ向かおう。

三池神社からは一旦登って、あとはなだらかなアップタウンで進んでいく。

左右の景色を堪能しつつ、最後のゆるやかな登りを登りきると…

 

山頂に到着~w

山頂は360度のパノラマが広がり、景色も良い。

ただ、雲がまだ周りに多くて、遠くの山々を見ることができないのが残念である。

山頂自体は比較的平坦で広く、収容力は十分だ。

ただし、現在は山頂に私ただひとり。

自撮りしまくって山頂を堪能したら次に進もう。

 

ここから南にある国見山というところへ行ってみよう。

 

山頂から南方向に下っていく。

当初は開けた下りを気持ちよく進む。

少し進むと国見山らしき山を確認。

けっこう低いな…(汗)

 

しばらく進むと森の中に入った。ちょっと涼しくて気持ちいい。

道は踏み跡が弱く分かりづらいが、テープを頼りに進んでいく。

途中からさらに道も分かりづらくなり、下りも急になってくる。

これまでがなだらかな道だったので、ここでの急勾配がかなり険しく感じてしまう。

 

やっとコル部まで下りてきた。

ここから痩せ尾根を進む。

巨体なブナの木がお出迎え。勇壮だな~(感)

とかなんとか感動してる場合じゃない…道がまったくわからなくなってしまった…(焦)

キョロキョロとテープを探すが、見つからない…。

とりあえず稜線から外れないように、途中にテープを貼りながら進む。

もちろん次に来る人のためではなく、自分のためだ。帰れなくなったら元も子もないし…(汗)

やっとの思いで国見山の山頂に到着っ

…と、やっぱり予想通りなんもないな…(汗)

キツい思いをしても結果が伴わない場合は人生においてもけっこう多いが、この白髪岳に隣接する国見山もそのひとつである。

 

ということで写真だけ撮ったのでさっさと帰ろう…。

元来た道をそのまま戻り、白髪岳を目指す。

下った分だけ登らなければならないのが登山だ。

わかってはいたけど、結果が結果だっただけにちょっと気持ち的に重い足取りだ。

 

森を抜けると天候はもっとよくなっていた。

下っている時は気づかなかったが、ブナの群落がすごいな。

けっこう下って来たんだと後悔先に立たずで、ゆっくりと登り…

再度、山頂に到着~w

 

おっと、雲が晴れて最高の景色ではないかっ(感)

東に見えるのは市房山とその周りの山々。南東には美しく連なった山々の景色。北には九州山地の山々が堂々と連なっている。どれがどれかは遠すぎてよくわからないけど…。

でも、こうして見ると、熊本にもまだまだ山はたくさんあるなぁ…。

 

先ほどとは違って、山頂には数名の登山者が登って来ていた。

山頂は風があって気持ちいいのだが、陰がないのでちょっと離れたところにシートを広げて大休止。

 

さっそく昼食としよう。

本日の昼食はいつもの「ざるそば」と「おにぎり」、デザートは「プリン」だ。

いただきますっ♪

 

木陰で涼んでいると少し眠くなって来た。朝が早かったのもあるが、昼寝が山頂でのひとつの楽しみになっているので体が反応しているのだろう。

ということでしばらく昼寝する。

風の音と青い空と、思いっきり早く流れている雲。

 

山登り最高〜w

 

と、至福の時をいつもなら虫が邪魔をするのだが、風のせいなのか、それとも今回から投入した電子虫除けの効果なのかは定かではないが、虫に邪魔されることなく穏やかに昼寝ができた。

 

30分ほど山の昼寝を堪能して、そろそろ帰る時刻となった。

計画では陀来水山を経由して林道に降りて戻る予定であったが、国見山の失望感が脳裏を過ぎり、ここは往路を戻ることにする。

元来た道をひたすら帰る。

 

鼻歌でも歌いながら猪子伏まで一時間ほどで到着した。

ここで休憩していて、ふと地図を見てみると、登山口に戻る道と別の登山道があるようだ。

この別の登山道を使えば、私が駐車した場所へは近道となる。

ということで、ここから旧登山道を進むことにしよう。

 

予想はしていたが、ほとんど使われていない道らしく道跡はまったくと言っていいほど無い。

登山道を示すテープも少ない。

いわゆる「道がまったくわからない」状態だ。

こんな時はスマホで地図をひろげて進行方向を確かめながら進む。スマホをナビ代わりにするわけだ。

途中から急勾配の下りとなり、道は極めて険しい。

これ登ると大変そうだ…と思いながらもスマホの示す方向に道無き道を進む。

 

なんとか登山道を示す標識のあるところまで下ってきた。

ここまで来ると安心、沢らしいものを頼りに林道に向かって進む。

途中に「水の神様」や「面白い木」などがあるが、総じてこの登山道はそれ以外はキツいだけだ。

登りに使うととんでもないコトになりそうなので、よっぽど体力が有り余っている人以外は、新登山口を使おう。

そうこうしているうちに林道に出た。

やっぱり駐車位置のすぐそこだった。

あとは林道を進んで車の位置へ。

 

到着~w 今日もお疲れ様でした~w

 

今回登った「白髪岳」は、登山口までのアクセスはかなり悪いが、登山口からはとても歩きやすい道で、標高差も400mほどでなだらかであり、距離も短いのでお手軽に楽しめるトレッキングコースである。

初心者でも道に迷うこともないだろう。トレイルランニングで使ってもいいコースだ。

装備もそれほど必要としないし、誤解を恐れずに言えば、運動靴でだって登れそうな優しい登山道である。(ただし、マムシが活動している季節は登山靴推奨)

それでいて山頂からの眺めは最高で、南九州の山々を見渡せる眺望は圧巻である。

頂上は広々としており、団体がいくら来ようとドンとこいの広さはあるので、お気軽に楽しんでもらいたい。

ただ、その先の国見山は行かない方がいい。っていうか、行くほどのものでもないし、よっぽどモノ好きでない限り行く必要もないと思う。

初心者だけでの国見山は迷う可能性もあるので絶対にやめよう。

私のように、白髪岳の登山道では満足できなかった人は、行ってもいいけど…。

 

~今回のルート(クリックで拡大)~

 

<今回の動植物たち>

 

さて、最後に「携帯虫除け」の効果だが…

「かなり有効っ!」という結果だ。

歩いている時はもちろん、休憩中にも虫が寄ってこなかった。こういうモノの効果は「蚊」だけかな?と思っていたが、あらゆる虫が寄ってこなかった。

気温が低く、風もあって虫が少なかったのかもしれないが、前回までの山行と比べてびっくりするくらい虫が気にならなかった。

よかったら皆さんもどうぞw

 

 

 

 

おわり