10:二ノ岳〜三ノ岳(野出登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

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新年明けまして、もう2カ月が過ぎてしまったが、久しぶりの今年初登山に行ってきた。

場所は熊本市民ならみんな知ってる金峰山! …の隣にある「二ノ岳」「三ノ岳」だ。
ここは市民の皆さんが気軽に山歩きできる遊歩道がきちんと整備されていて、登山というには少々物足りない登山道ではあるが、この季節を考えるとあまり高い山だと凍え死んでしまうと困るので、低い山を選んだわけだ。
とはいえ、標高は680mほどあるし、熊本市に住んでいるなら一度は登っておいたほうがいいと常々思っていたので、「やっと登れる」っていう感じだ。
今回は、それほど険しい山でもないので息子を連れて登ってみた。

冬なのであまり早い時間だと寒いと思い、家を朝8時に出発。
いつものファミマで登山セット(二人分)を購入して、一路熊本市西区河内町野出を目指す。
熊本市街からなら、県道1号線を玉名方面に進み、途中県道101号線に入り北上する。芳野地区にある変則4叉路の交差点から「天水・野出」方面に進む。
中央線のない道路ではあるが、小型同士なら離合可能な道だ。
ちなみに私の車も小さくなったので、これくらいの道はスイスイ行けるようになった。
しばらく道なりに進むと集落の中にガソリンスタンドが見えてくる。この先(30mほど)に目的地の「野出公民館」がある。

この公民館の右手奥に「二ノ岳登山者用駐車場」がある。公民館を過ぎてすぐの細いコンクリート道から入っていくと約10台ほど停めれそうな駐車場があるのでそこを利用しよう。

準備ができたら早速出発する。
と、その前にトイレが公民館の横にあるので用を足す場合はそこで。
先ほどのガソリンスタンドまで引き返し、登山道に入る。

急なコンクリート道を登っていくと交差点に登山口を示す表示があるので、登山口まで迷子になることはない。ご安心を。
登山口からは山道となるが、そこは遊歩道なのできちんと階段状に整備されており歩きやすい。

しかし、歩きやすいとは言っても二ノ岳への登りはけっこうな急勾配なので、久しぶりに登山する体にはきつい。きつい上に息子は疲れ知らずな中学生なので親を置いてサッサと登ってゆく。少しはちょっと親孝行な速度で登ってくれ。

急勾配な山道にありがちなジグザク登りを終えた頃に看板発見。

「えびね坂」というらしい。何故「えびね」なのかよくわからないがそういう名前の坂らしい。息子からも名前の由来を聞かれたが、キツい急勾配を登り酸欠も手伝ってか、気のきいた返答はできなかった。まぁ知らないからしゃあねーけど。
そうこうしているうちに第一通過点の林道に出会う。
ここでちょっと小休止。
息子には「いいか、登山は始めの15分が過ぎたら疲れていなくても休憩を入れて体調や荷物・靴なんかの不具合がないか確認するんだ」とかなんとか上級者のような説明をしたが、もちろん本当は自分がすでに疲れてしまっていたからだ。

体が回復したので登山再開。
林道から再び山道に入り、階段を登る。
しばらく進むと看板発見。「胸突八丁の坂」

まぁ語源を知らない人はググってもらうとして、ここが正念場ってことか?
坂としてはそれほどでもないので「洒落」の類かな?
その「胸突八丁の坂」を登り終えると少しなだらかな道となるが、すぐに急勾配に戻る。ここからは岩が多くなる。

岩場の道を息を切らしながら登っていくと二ノ岳山頂に到着する。

頂上には何やらの祠が奉ってある。
よくわからないが、息子いわく「聖徳太子に似た人」を祀ってあるようだ。
山頂からは有明海の眺望が素晴らしい。遠くは雲仙普賢岳と天草諸島が見渡せる。いつも実家(長崎)に帰るときに利用している熊本新港も一望できて絶景だ。
…が、本日は晴天には恵まれたのだが霞がかかっており、景色を見るにはちょっと残念な天気だった。

まぁ、おかげで冬真っ只中なのに気温が高く、最高の登山日和なのだが。

二ノ岳山頂は先客のパーティがいたのでちょっと休憩程度で次の三ノ岳を目指して出発する。
こちら側は石場の下りから始まる。

石場を下り終えると階段状の坂を下る。しばらくすると道は平坦になり、楽な下りだ。

どんどん進むとアスファルト道に出る。

このアスファルト道を左に進む。結構な距離を進むので、本当に三ノ岳登山口があるか不安になるが、どんどん進むとやがて三ノ岳登山口が見えてくる。
この登山道もきれいに整備された道で歩きやすい。

途中、なだらかな尾根を登り、最後は岩場を登っていく。
岩場を登り終えると三ノ岳山頂に到着する。

二の岳山頂もそうだったが、山頂には木のベンチが設置されており、登山者に優しい山だ。
山頂からは二ノ岳と同じく有明海の眺望が良い。

二ノ岳も見えてなかなかの景色だ。

三ノ岳の三角点は少し奥にある。夥しいほどの石が積まれた横にひっそりと佇んでいる。

その三角点のある下の方には何やらの祠が祀ってある。何のためのものかはよくわからないが、手入れが行き届いている。
その前からの眺望がまた素晴らしい。

熊本市が一望できる。この日は霞がかかってよくわからなかったが、遠くは阿蘇外輪山、手前に熊本市内が見えるので、空気が澄んでいれば我が家も見えたかもしれない。
三ノ岳で大休止する予定だったが、時間もまだ昼には早かったので、もう少し足をのばしてみようと思う。
三ノ岳を反対方向にしばらく下ると広場が見えた。
なんだろう?と出てみると電波塔が正面に見える。

電波塔の駐車場?
と思いきや、その先にお寺を発見。そういや昨晩地図で確認してたらお寺マークがあったな。
行ってみると「三ノ岳観音」とある。
ちょっとこのお寺にお参りしていこう。


思っていたより立派なお寺だ。本堂の手前には何やら金剛さまみたいな仏像が2体ずつ私たちを睨んでいる。相当古い感じだ。
とりあえずお参りしよう。
ところで神社では綱みたいなので鈴を鳴らすのが一般的だが、お寺では鐘を鳴らすのだそうだ。
この歳になって初めて知った。

このお寺でイチオシが「さわやか地蔵」。
とてもさわやかなお顔をなさったお地蔵さんがいらっしゃるので探してもらいたい。

お参りが終わると先ほどの広場に戻って大休止(昼食)。
前回から御用達の湯沸かしセットでお湯を沸かしてカップラーメンと暖かなお茶。息子に親父のすごいところを見せてやったつもりだったが、然程感心することもなく淡々とラーメンをすすっていた。

帰りはもと来た道をひたすら帰る。
まぁ、帰り道は見る景色もないし、親子の会話を楽しみながらの行程だったので、それはそれで楽しかった。

パーティの山登りもけっこういいもんだと感じた次第である。

野出集落にたどり着いて今年初の登山は無事終了。
今回の「二ノ岳~三ノ岳」は完全整備された登山道で、気軽に登れるので初心者や高齢者にもオススメな山である。
しかし私は今年初で久しぶりな山登りだったので足がかなり疲労してしまった。
明日は多分筋肉痛で動けないだろうな…
少しでも楽になるように、この近くの「草枕温泉『てんすい』」で湯治して帰ることにする。
(この温泉、露天風呂からの眺望がよくてオススメです!)



おわり