成田周辺のことを語る時、外せないのが印旛沼である。
詳しくはググッてもらうとして、八千代市、佐倉市、成田市、印西市、酒々井町、栄町の4市2町にまたがる大きな沼である。
面積は、琵琶湖(669.20k㎡)や霞ヶ浦(168.18k㎡)には遠く及ばないが、11.60k㎡と、栃木の中禅寺湖と鹿児島の池田湖(九州一大きい)の間の26位にランクされている(以前はもっと大きな沼だったらしいが、干拓により面積が半分になったとのこと)
で、この沼には、湖沼にありがちな龍伝説があり、それを知った人の涙を誘っている。
では、その龍伝説の触りなど…
印旛沼は、北総台地の一部が陥没したくぼ地に利根川の水が流れ込み、土砂の堆積で入口が塞がれ出来た沼という。
暴れ川として知られる利根川はしばし反乱を起こし、その被害は印旛沼周辺の人をも巻き込んだとも。
一方、旱魃時には水が干上がってしまう。
印旛沼の水は、あらゆることに重要で、旱魃時には雨乞いの儀式が行われた。
ある年も旱魃が酷く、雨乞いをしたが、一向に雨の降る様子がない。
もうどうしようもない、という時、それを見ていた沼の主の龍が天に上り、雨を降らせた。
この雨により村人は救われたが、龍は神獣、霊獣、人間に手を貸すとは何事ぞと、大王(龍の親分)の怒りを買ってしまった。
そして、龍はいかづちを浴びせられ、身体が三つに避けると三方に飛び散ってしまった…
その龍の身体が落ちたところが
地図上の、①②③の場所である。
①には角が、②には腹が、③には尾が落ちたとされる。
そしてその身体は、落ちた近くの寺院に手厚く祀られた。
龍尾寺だけが離れているが、尾だけに跳ねて遠くまで飛んだのだろう。
そうそう。
匝瑳市といえば、2006年に八日市場市と野栄町が合併して誕生した自治体で、八日市場は俳優地井武男叔父の生まれ育った故郷である。
地元の八重垣神社の祇園祭には、毎年顔を出すという。
公営の産直店『ふれあいパーク八日市場』には、彼のイラストや幼い頃の写真が飾られている。
匝瑳の地名の由来等→GO
(匝瑳市公式サイト)
続く。