アルバム「MIND SCREEN」収録。
この頃はもう25か26でしょう。
だからそれ(歌詞の内容)はもう自分の生活環境ですね。
その時はもう結婚もしてますしね。
家庭も持ってたし、
自分が養っていかなければならない社会的なものがあって。(笑)
もちろん父もずっと前に定年退職してる訳だし。
まあそういう事なんじゃないかな。
だから、今更仕事を替えて新しい職業に就いてっていうふうな事をやるよりも、このまま一生懸命やった方がいいんじゃないかなって事なんじゃないですかね。平たく言えば。
(省吾談)
営業的にも創作上も、「暗中模索」していた頃の作品。
歌詞の中にもそれが見え隠れしている。
「坂道を振り向けば、そこに居たはずの友も、恋人も見えない」
ちょっと、吉田拓郎氏の「イメージの詩」(後にカバーもしている)
の一節を思い出す内容であるがこういう状況でも、
「でももう今は 引き返せない まるで悪い夢を見てるみたいだけど」
と、前向きに進む。
「挫折して傷つきながらも、夢に向かって進んでいく」
これは当時の省吾の楽曲が、一貫して持っていたテーマだと思う。
おそらくは当時のコンサートでも殆ど歌った事がなく、
70年代の楽曲縛りのファンクラブイベントでも、
ついぞ披露されなかった。
楽曲としては素晴らしいと思うのだが・・・。