はまだしよ~ご事典 その166 君に捧げるlove song | ANOTHER SCRAPS ~浜田省吾さんの事 家族の事 思いつくままのブログ~

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ヤフーブログが終了という事でこちらに引っ越してきました。
浜田省吾さんの話題がメインですが、
好きな事を勝手に書き連ねているブログです。
こちらでもよろしくお願いいたします。

アルバム「初秋~EARLY AUTUMN」収録。

バラードアルバム「初秋」で唯一の新曲。
「亡くなった父が夢に出てきた事にインスパイアされて造った」
と当時にインタビューで語っていた記憶がある。
僕が考える「究極のラブソンング」は、
アルバムのタイトルにもなってる「初秋」だけど、
この曲はその、男性の方が遺されてしまった世界。

この曲がライブでセットリストに入ったのは、
「FFF2003」の1度だけ(2013年3月現在)だが、
その時のMCで省吾がこう語ってる。

そのアルバム(初秋)の最初の方は優柔不断な主人公ばっかりでね。
お前どうすんの?みたいな。
でも後半はしっかりした大人の曲が並んでいて(以下略)

例え笑顔で別れを告げても、
伴侶を先に逝かせたら簡単に立ちなおれるはずもない。
しかし「ここで強く生きてく」為に主人公は多いに苦悩する。
これはそういう「再生」の歌なのだ。

この曲の為に造られたPVは特に秀逸していて、
本当に涙無くしては観れない傑作である。
省吾自ら「働く日本女性の美しさを表現して欲しい」
とリクエストした本作は、板屋監督の作品集
「A Hiroyuki Itaya Film “DIRECTOR'S CUT”」にも収録されている。
手元にそのブックレットがあるので、
監督のプロットをちょっと紹介されていただく。

撮影は16mmFilmと、DMC24の2カメ。
DMCはハンディで石田の見た目として表現される。
16mmFilmは石田のメインカットと、ラストの浜田Lip Syncのみ。
(石田の見た目の浜田はDVC)
石田は通勤途中や散歩してる時に色々な風景を見る。
それはすべて心象風景である。
幸せそうな親子連れ、若いカップル、年老いた夫婦。
例えば右上を見上げると、青い空に白い雲が流れている。
左上を見上げると、夜の月が輝いている。
例えば右を見ると、新宿などの大都会が見える。
左を見ると、田園風景が見える。
石田の見た目は全てイメージ編集処理が施される。
それらは石田の望んだ未来であったり、
石田の見てきた場所やイメージだったりする。
後半では浜田や子供達の見た目の石田のカットが多くなり、
同じようにイメージ編集処理が施される。
かつて輝いてたその人は今はもう居ないのだ、
とさりげなく暗示する事によって、
「生きている」という事の素晴らしさと切なさを表現する。
(作品集のブックレットより)

なお、このPVで「働く日本女性の美しさ」を見事に演じきった
「石田ゆり子」さんの当時のブログに、
省吾との2ショット写真が載ってたけど、
今でもまだ見れるのかな?