アルバム「誰が為に鐘は鳴る」収録。
1998年にリメイク・シングル盤として発売。
その時、歌詞の1部「やがて1999」が、「1999」に書き換えられている。
1999・・・例の予言は、外れてしまったようだが、
この曲の持つメッセージ性は、現在・そして近未来を的確に捉えていたと思う。
ところで、「誰がために鐘は鳴る」は、ヘミング・ウェイの小説だが、
ジョン・ダンの「瞑想17」の詩を引用したという事なんで、そういう意味では「詩人」はジョン・ダンという事になる。
「鐘は、鐘を意識するもののために鳴る」(ジョン・ダン「瞑想17」より)
ここに発売当時のこの曲の解説文を引用しよう。
「1990年、浜田省吾には聞こえていた鐘。1998年、今誰の耳にもその鐘の音は届いている。時代の歌として予に問うリメイク・シングル。」
そう、いうまでも無く、「詩人」は、ジョーと省吾のダブル・ミーニングという事である。
アルバムのタイトル曲ともいえるこの曲だが、ライブでは、
1999年を堺に、封印されてしまったような扱いになっている。
今また復活して欲しいものである。
いまだ、鐘はなり続けているのだから。