新型コロナウイルスが露呈したもの。その1 | F1っぅ放送作家 高桐 唯詩のブログ

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70年代から業界で働き、F1総集編26年。ル・マン、パリ~ダカ、ツール・ド・フランスなど冒険好き。現場経験多数。基本は詩人だがレース関係が長いので、クルマ関係者だと思われている。
ちょっとおしゃれで、インテリジェントな、時々泣ける話を目指します。

①勝者なき戦争。世界秩序の完全崩壊。

 

4月15日の時点で新型コロナウイルス感染者は全世界で194万9210人。死者は123,348人。感染した国と地域は215ヶ国に及んだ。
アメリカ合衆国では60万人ほどの感染者。うち2万4485人が死亡している。私のブログはしばらく新型コロナウイルスをテーマに語りたい。


新型コロナウイルスが露呈したものはたくさんある。

まず第一にあげなければならないのは、世界中の国が、思い思いの方法で、新型コロナウイルスの拡大阻止に当たった。今も激戦だ。


これに関して、どこかの優れた国が、すごいリーダーシップを発揮したわけではない。
どう防ぐか?医療システムをどうするか?。ワクチンや薬をを開発し世界を引っ張っていった。他国や地域を指導したという例はない。


日本は日本で、ドイツはドイツで、自国のやり方でもって、新型コロナに対応中である。

これまで世界の秩序は、アメリカならアメリカの庇護のもとについていけばよかった。ヨーロッパはNATOないし、現在は EU という母体を作りその中に入っていればよかった。
中国は「我こそ華なり」と言う自国愛のもと、共産党とは矛盾する資本主義的経済によって、諸外国をリードした。


そういう二極、三極。という動きで成り立ってきたが、新型コロナウイルスの蔓延と、その対策に追われる地球の国は、バラバラになってしまった。ということではないだろうか。

 

 

この 新型コロナウイルスとの戦いはまさに勝者なき戦争なのだ。


このウイルス騒ぎが終わったとしても、誰もどこの国も勝者はいないし、全ての国がルーザーとなってしまうだろう。

 

ポストコロナについて語るのはまだ早いが、株式市場などでは早くもポストコロナを論じるコメントが出てきている。
またポストコロナについて語る新聞も多少ある。


ただひとつ言えることは、中国はこの先、いかに立派にふるまおうとも、以前のように世界から注目や、尊敬を集めることはない。


アメリカも傷ついた。語彙不足の大統領がいかに取り繕っても、
コロナを抑えられなかった失政は明らかであり、世界をリードしていくだけの余裕と、力量がない。

 

日本も、新型コロナウイルスの侵略によって明治維新以来150年続いてきた秩序。戦後70数年続いてきた習慣。が、大きく変わる。そんな世の中になるのではないか?


つまり、それは、「おじいちゃんの代から守ってきた「家・田畑・地域を守る」昔ながらの寄合政治ではなく、仕事は「刻苦勉励ではなく、勤労奉仕でもない」、自分の能力を活かし、心地よく働けるような職場。
自宅にいても、社会と上手くコミュニケーションを取って働いていける。
そういう 社会が、今までは絵に書いたようなものだったが、現実化する、そういう流れになっていくのではないだろうか。

 

今は混沌としているが、解決策が見つかれば明るい光とともに、世界中の人々は大急ぎでそこに向かう。


その後も私たちは「社会のありよう国のありよう」

「日本という国をどういう国にしていくのか?」

をもうしっかり考える良い機会になると思うし、本当に考えなくてはならないのは、日本人一人一人のビジョン、信念、プリンシプルと言うか本質なんだろうと思う。

 

世界の秩序は今バラバラであると書いた。

リーダーは見当たらない。
この中でリーダーになれる国が果たしてあるだろうか ?

 

 

ひとつ言えるのはこの危機を理想的に乗り切った国。


日本がそれに値するかどうか、私には分からない。そういった期待もない。ただ日本古来の知恵。自然崇拝や禅といったものの中に、
世界に規範になれるものがあるかもしれない。

 

例えばニュージーランドの場合、感染者数は1349人入院15名。死者は5人と言う4月の中旬段階での数字を見ても、圧倒的な水際作戦を展開し国民に対する政府の政策も完璧であった。


こういう小さな国の知恵が世界を作っていく。そういう時代に入っていくような気もする。

 

 

まだ混沌は続くだろう。農業も疲弊し世界の食料も大変だ。


数年後、世界の秩序は改めてガラガラポンで、綺麗に整理され、
住みやすい地球になってほしいと願うばかりである。

 

言葉足らずだが、ほかの要素についてはまた改めて書きたい。

 

じゃあまたね。

 

バイバイ。