2020年始めました。 | F1っぅ放送作家 高桐 唯詩のブログ

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70年代から業界で働き、F1総集編26年。ル・マン、パリ~ダカ、ツール・ド・フランスなど冒険好き。現場経験多数。基本は詩人だがレース関係が長いので、クルマ関係者だと思われている。
ちょっとおしゃれで、インテリジェントな、時々泣ける話を目指します。

皆様、明けましておめでとうございます。

令和初のお正月いかがお過ごしでしたか?

 

                (文中登場するMRJ)

 

私の元旦はここ十年決まっていて、早起きしてコンビニまで歩き、

各新聞の元日特集を買ってきて読むことをならわしにしています。

 

なぜ、そうしているかというと、新聞各紙が主張する「これからの国のあり方」を読み解きたいということが一番。

 

次いで、地球全体を俯瞰して「未来はどうなっていくのか?」未来学というか、この先の人類の可能性にワクワクしたいという気持ちもあります。

 

政治・経済・スポーツなどの「一年間の行事予定」も出ていますから、日記や予定表に移して、重要な行事に供えることなども、元旦新聞を買うメリットです。

 

        (2020年の各紙です。あまり驚きはなかった)

 

さて、今年の新聞各紙、一面を見てみると、カルロス・ゴーンが無断出国した記事があります。

逆に今まで、よく存在した、理想や夢を鼓舞する大見出しはなくて、

ひっそりした、一言でいうと「夢のない一面」でした。

 

ではページを開いて、中身で何かおいしい未来があるかというと、それもなく、日経新聞を例にとれば、一面トップは「逆境の資本主義」という特集で、成長が止まった、鈍化した、あるいは成長すれど、中間層と最下層は潤わない資本主義の危機を訴えている。

 

 

          (2020年1月1日日本経済新聞一面)

 

また未来への楽しみという点では日経の第3部に5Gの特集があり、いよいよ2020年から世の中に5Gが出回るという特集なんだけど、予想通り過ぎて(笑)ではポスト5G(5Gの次)は何?

という問いには答えていない。もっと先の未来も書いていない。あるのは現実的な昨日今日明日のこと。

 

産経新聞はやや大言壮語的に「日本は五輪で再生する」とぶちかましたけれど、「ほんまかいな?」と突っ込んでみたくなる。

 

そして朝日、読売、毎日、日経、産経、日刊スポーツなどを一気読みしたのだが、残念ながら、新聞を作る人たちが、すでに夢をなくしているのか、あるいはサラリーマンとして幸せすぎるのか、現状維持で良いのか、まるで冒険していない。ちょっと驚きましたね。がっかりしました。

 

私はしつこい性格というか、整理好きというか、2010年から元日の新聞をスクラップして、

10年後の未来はどうなっているのか?検証しようとしてここまでやってきました。

 

      (2010年から11年続けてきた元日新聞スクラップ)

 

このスクラップブックを作ったのはまさに2010年であり、それは東日本大震災の前であり、東京押上にスカイツリーも出来ておらず、中国がまだそれほど経済大国になっていない時期でした。

 

そのスクラップブックも11年目です。

 

         (2010年1月1日日本経済新聞一面)

 

たまたま日経の10年未来予測が貼ってありましたので見てみると、

2014年には三菱重工業のMRJ(三菱リージョナルジェット)が納入開始とあるけれど、いまだに一機も商業的に運行されていない(笑)どーしちゃったの?MRJ(笑)

 

2016年には丸めてポケットにも入る電子ペーパーが登場して新聞も読める(見たことがない)

 

ただ実現しているのは、

2020年に電気自動車、一家の充電で200キロメーター走行、という予測は良いほうに外れて、リーフ・クラスで400キロ以上走れる状態になっている。夏季五輪の予定は書いてあったけれどTOKYO2020なんてことは、まるで書いていない。

 

      (2010年1月1日日経新聞が予測した2020年の出来事)

 

思い返してみれば2010年のお正月は鳩山民主党政権で、岡田外相だった。そして紆余曲折している時に、2011年の大震災が起きた。

この10年の風雪は、実に厳しいものだった。それは言えるのじゃないでしょうかね。

 

さて、国際事象、国際政治、国内未来予測、経済、各メディアに関する感想は、また、折にふれて書きたいと思っていますが、今日はここまでにしたいと思います。

 

個人的には2019年は、がんの放射線治療のため3月18日から5月4日まで入院。私は令和元年を自宅で迎えたかったけれど、病院のベッドでした。さらに7月と8月に1週間づつ、抗がん剤治療のため入院し闘病してきました。今も少々がん細胞が残っていますので、近々、治療を始めますが、今年は病気と共に生きる、というか、仕事と、人生を楽しみながら、体をいたわり、様子を見ながら、生きていきたいと思っております。

 

昨年末はおかげさまでF1総集編(フジテレビNEXT)のナレーション原稿、平成競馬大全(BSフジ)のアバンタイトル、またWEB上ではスーパーフォーミュラの「スーパークリップ」というページでお仕事をさせていただきました。

 

        (F1総集編は執筆31年目に入りました)

 

 

2020年は、大飛躍するとは思えませんが、原作小説のドラマ化であるとか、長く歌われるような楽曲(特に詩)を書くとか、お金儲けは下手ですが、クリエーションだけは誰にも負けない気持ちで頑張りたいと思っております。

 

皆様のご健康とご多幸をお祈りします。

 

じゃあまたね。

 

バイバイ。