ツール・ド・フランス「絶景で振り返る106回大会」執筆完了! | F1っぅ放送作家 高桐 唯詩のブログ

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70年代から業界で働き、F1総集編26年。ル・マン、パリ~ダカ、ツール・ド・フランスなど冒険好き。現場経験多数。基本は詩人だがレース関係が長いので、クルマ関係者だと思われている。
ちょっとおしゃれで、インテリジェントな、時々泣ける話を目指します。

お久しぶりです。6月の湯河原以来のブログです。

7月は体の治療に専念していました、8月に入ると、

~旅する自転車レース~ツール・ド・フランス「絶景で振り返る第106回大会」

というJスポーツの番組の執筆に入っていました。

 

 

もはやツール・ド・フランスは、説明が不要なくらい有名な、

世界最大の自転車ロードレースですが、実は日本ではNHK1985年に放送しています。

その番組を制作したのは僕の友人で、NHKディレクターだった堀川君です。

当時コロンビアから参戦したルイス・エレラ選手を追って、ラジオで絶叫中継する

コロンビアの放送局の様子や、アメリカ人のグレッグ・レモンと

フランス人エース、ベルナール・イノーとの死闘を面白く伝えました。

 

 

それから7年後、僕は直接ツール・ド・フランスの現場に出かけることになります。

1992年、フジテレビジョンではF1グランプリを始めて7年目となり、海外制作に慣れたことや、

予算があったこと、早稲田の自転車部出身の本間ディレクターが、

「是非ともやりたい」と念じていたこともあり、この年、現地からの中継が実現したのです。

 

 

僕は1992年からツール・ド・フランスに関わり、やがて、ツールがゴールする時期に、

「総集編」を書くというパターンが出来ていきます。

番組は成長し「英雄たちの夏物語~ツール・ド・フランス総集編」として、深夜4時間の大きな特番になりました。

 それを書いたのはフジテレビのそばのメリディアン・ホテル。今のル・ダイバ?ですか?

泊まり込んで編集が上がったVTRにどんどんナレーションを書く。

そういう生活が2004年ころまで続きました。でもフジテレビと主催者との契約が終了し、

番組も打ち切りとなりました。

 

近年に入って、Jスポーツで全ステージの生中継が始まり、日本は空前のロード・バイク・ブームとなり、

ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・エスパーニャも見られるとても素晴らしい状況になりました。

 

2013Jスポーツでは100回目のツールがゴールしたあと、「フジテレビ風の総集編をやってみたい」

ということになり、私がナレーション原稿を書き、窪田等さんがしゃべり、フジテレビが制作した

「英雄たちの夏物語」がJスポーツで放送されました。これは画期的でした。

 

その翌年(2014年)ツールの事前企画として「絶景で振り返るツール番組を作ろう」という機運が高まり、

Jスポーツで2時間の特番が始まりました。そして2015年からは事前じゃなくて事後。レースが終わった思い出に

良い景色と、旅の雰囲気を楽しむ番組として今に至ったわけです。

 

 

今年2019年は第106回大会。マイヨジョーヌ100周年。エディ・メルクス載冠50周年記念で、

ブリュッセルをスタートし、中央山塊から、ピレネーに行き、最後にアルプスに戻るやや南東部での

戦いになりましたが、今年も良い番組になりました。

 

放送第一回目は818日日曜日午後8時「絶景で振り返る106回大会」です。

再放送が何回もありますから、是非チェックしてみてください。

放送はJスポーツなので、有料チャンネルです。

 

基本的にはスポーツの結果を追いかける番組ではなく、フランスの自然と、歴史、風土、文化を

味わいながらあたかもツール・ド・フランスの観戦旅行にいているような、ゆったりした番組です。

 

 

今年は史上初、コロンビア人選手が総合優勝しました。

ルイス・エレラの活躍から35年。

私もずいぶん長くツール・ド・フランス物語を書いてきたものだと、自分で感心してしまいます。

 

じゃあまたね。

 

バイバイ。

 

#ツール・ド・フランス2019

#絶景で振り返る106回大会

#高桐唯詩