沖縄の長寿祝いを取材してきました。(GWは沖縄・小浜島) | F1っぅ放送作家 高桐 唯詩のブログ

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70年代から業界で働き、F1総集編26年。ル・マン、パリ~ダカ、ツール・ド・フランスなど冒険好き。現場経験多数。基本は詩人だがレース関係が長いので、クルマ関係者だと思われている。
ちょっとおしゃれで、インテリジェントな、時々泣ける話を目指します。

セピア色の青春回顧はひとまずお休みにして、現在のお話です。


2015年のGWは4月30日から5月4日まで沖縄に行ってきました。




  (ボーイング787の石垣直行便です)




とは言っても、レジャーではなく、取材とロケ。


2012年からBSフジで展開しているドキュメンタリー、


「小浜島ばあちゃん合唱団」シリーズの第3弾にむけて作業開始です。


小浜島は、沖縄本島から400キロ南西、八重山諸島にあり、


石垣島の離島ターミナルから、船で30分で到着です。



島民は400人ほど。その大多数はお年寄りです。


(小中学生は53名ほどいますよ)


その中でも最高齢の山城ハルさんが97歳の長寿祝いを


やるというので取材したのです。


お祝いは「カジマヤー」と言います。(風車まつりの方言)


97歳までの長寿を神に感謝し、風車で遊ぶ子供に戻る。


そいういうおまつりなのです。


まず、自宅で家族親戚と共に、早朝5時から神事。あやかりと言って、


長寿のパワーを頂くのです。




(あやかりの儀式。地謡の生うたもあります)


それが終わると、島内をパレード。


沖縄ではオープンカーや、軽トラックでやるケースが多いのですが、


小浜島のリゾートホテル「はいむるぶし」に三輪車の長いリムジンがあり


これに乗りましょう。ということで、大改造。




(こんな派手なクルマになっちゃいました)



5月2日午前10時。山城ハルさんを乗せたクルマは、


島の道をゆっくりと流し、軽トラにはお囃子組が乗って、


生演奏しながら、無線で前方のクルマのPAも鳴らしつつ、


うしろは婦人会の踊り、子供たちの行列等々100メートル近い長さで進み、


角々で万歳三唱。


私も始めて「カジマヤー」を見て感激。凄い伝統行事です。


翌日は石垣島に移動して「ホテル日航八重山」宴会場にて


250人を招待しての大宴会、演芸会。歌、おどり。


本土では、長寿と言えば、介護認定、介護保険、施設、ヘルパー等々


すべてがお金の話になってしまいます。


こちらでは、みんなで祝い、楽しく、神に感謝。




(かぶりましたがハルさんおめでとう。僕もあやかりま~す)



とても素晴らしい伝統・習慣です。頭が下がります。


ハルさんは病気知らず、今も良く歩き、踊り、ゲートボールも凄く上手い。


いつまでもお元気でね。        了。