セピア色の青春回顧はひとまずお休みにして、現在のお話です。
2015年のGWは4月30日から5月4日まで沖縄に行ってきました。
とは言っても、レジャーではなく、取材とロケ。
2012年からBSフジで展開しているドキュメンタリー、
「小浜島ばあちゃん合唱団」シリーズの第3弾にむけて作業開始です。
小浜島は、沖縄本島から400キロ南西、八重山諸島にあり、
石垣島の離島ターミナルから、船で30分で到着です。
島民は400人ほど。その大多数はお年寄りです。
(小中学生は53名ほどいますよ)
その中でも最高齢の山城ハルさんが97歳の長寿祝いを
やるというので取材したのです。
お祝いは「カジマヤー」と言います。(風車まつりの方言)
97歳までの長寿を神に感謝し、風車で遊ぶ子供に戻る。
そいういうおまつりなのです。
まず、自宅で家族親戚と共に、早朝5時から神事。あやかりと言って、
長寿のパワーを頂くのです。
それが終わると、島内をパレード。
沖縄ではオープンカーや、軽トラックでやるケースが多いのですが、
小浜島のリゾートホテル「はいむるぶし」に三輪車の長いリムジンがあり
これに乗りましょう。ということで、大改造。
5月2日午前10時。山城ハルさんを乗せたクルマは、
島の道をゆっくりと流し、軽トラにはお囃子組が乗って、
生演奏しながら、無線で前方のクルマのPAも鳴らしつつ、
うしろは婦人会の踊り、子供たちの行列等々100メートル近い長さで進み、
角々で万歳三唱。
私も始めて「カジマヤー」を見て感激。凄い伝統行事です。
翌日は石垣島に移動して「ホテル日航八重山」宴会場にて
250人を招待しての大宴会、演芸会。歌、おどり。
本土では、長寿と言えば、介護認定、介護保険、施設、ヘルパー等々
すべてがお金の話になってしまいます。
こちらでは、みんなで祝い、楽しく、神に感謝。
とても素晴らしい伝統・習慣です。頭が下がります。
ハルさんは病気知らず、今も良く歩き、踊り、ゲートボールも凄く上手い。
いつまでもお元気でね。 了。