災害による車の被災を考える | 夛田慎二のブログ

夛田慎二のブログ

山形県中山町のこと、議会のことを書いていきます。
中山町議会議員 1期目

昨日は、夢メッセ宮城で開催されたオートアフターマーケット(自動車工具・用品の展示会)に行ってきました。

メインは複業であるデントリペアツールを実際に手に取って見ることだったのですが展示会場の中に防災用品を取り扱っている業者さんがいました。

車の環境(冬のマイナスから夏の高温)での耐久性を確認した防災セットで個人用には水と食料が入っているのですが、珍しかったのはあえて食料系をなくしたシェアする防災セットでした。

10~30セットの携帯トイレ・除菌シート・アルミブランケットなどをコンパクトにまとめたセットを積んで置き、災害時や豪雪による立往生時に周囲へ配布できるセットです。某有名パンメーカーが緊急時に輸送しているパンを配布しているのが発想の始まりでトラック業界などに少しずつ導入が進んでいるそうです。

  

 

午後からは『災害による車の被災で困らない社会をつくるオンラインシンポジウム』にネットカフェから参加しました。

このシンポジウムは自動車の被災という共通のテーマに違う角度からアプローチしている『くるまを水害から守るプロジェクト』のスターライト工業様×『被災した車を撤去する』JAF様X災害の時に車で困らない地域を作る「モビリティ・レジリエンス 」の日本カーシェアリング協会の3社が合同で行っているもので同時に聞ける貴重な機会でした。

 

スターライト工業様とは、先日の地域防災EXPOでブース訪問をさせて頂いており、日本カーシェアリング協会様とは不要になった車を寄付したり、県内での被災時に支援の申し出を頂いたりとばらばらには面識があるのですが合同スタイルは初めてでした。

 

事前質問も受け付けていただいていたのでJAF様に浸水してしまったハイブリッド車、EV車を救援する際の感電の危険性について質問させていただきました。

自動車板金工場勤務時代に自動車向け低電圧講習を受けているのですが、浸水被害については聞いたことがなかったので専門的な内容をお聞きしました。私の認識に間違いがなく、安心しました。(オレンジのケーブルが損傷していなければ自動的に遮断されるため感電の危険性は低い)

そのほか、最近の車事情としてはプッシュスタート式(プッシュボタンでエンジンがかかる)やパーキングブレーキが電子式になっているため、浸水すると解除できない事例があることを教えていただきました。JAF様では解除できなくても運搬できる体制をとっていました。

 

カーシェアリング協会様は実際に被災された方が車がなくてどんなふうに困ったのかインタビュー動画を見せて頂き、各種団体との連携(協定)についても教えていただきました。
カーシェアリングという名前から自動車関連団体は警戒していたという話はたしかに初めて聞いたらそうなるかも…と妙に納得してしまいました(苦笑
 

最後に現在も車を失ってしまった方に無償貸し出しを行っている日本カーシェアリング協会様よりクラウドファンディングのお願いがありました。

毎年、消費税非課税事業者のため、売り上げの10%程度を災害支援団体等に寄付させていただいており、今回も少額ですが協力させていただきました。(インボイス制度導入により適格請求書発行事業者になるため、今後どうするかは検討中です…)


写真は2020年に人吉市内を走ったスペシャル応援カー(ヘコミ救急隊山形店ver)

 

残り4日、目標額を達成しネクストゴールを目指しているそうです。

ずっと自動車業界にいる人間として自動車の被災について最前線で活動されている方のお話を直接お聞きできる貴重な時間でした。

開催、ご紹介いただいたスターライト工業様、JAF様、日本カーシェアリング協会様ありがとうございました。