日経平均の4月の数値は以下の通り:
始値 40,646
高値 40,697 ( 1日)... 前月高値の 41,087からは下落
安値 36,733 (19日)... 2月上旬以来の安値
終値 38,405 … 前月終値比 ▲4.9%
昨年12月〜本年4月の日足は以下の通り。
本年1月に入ってから上昇、
2/22にバブル期の1989年12月以来の史上最高値を更新、
3/4に史上初の 4万円台達成!
…というイケイケムードが一変。
3/26以降は、それまでの急ピッチの上昇に対する警戒や
機関投資家によるリバランスの売りが優勢となり、
4月に新年度に入ると機関投資家の売りが更に強まった。
以後は以下の要因で下落;
①米国の3月の雇用統計が予想を上回り、
3月の消費者物価指数も予想以上に上昇、
FRB要人によるタカ派発言も相次ぎ、
FRBによる早期利下げ開始の見通しが
日を追うごとに後退していった。
②上記①の動きを受けて米10年国債利回りも4月に入って急上昇。
この流れで米株は下落、この動きに日経平均も引きずられた。
③ 中東では 4/1にシリアにあるイラン大使館が空爆され
イランがイスラエルを非難。
4/13にはイランが報復としてイスラエルをミサイル攻撃。
4/19にはイスラエルがイランに更に報復攻撃。
… と中東情勢が一気に緊迫化。
④ それらを受け、過去相場を牽引してた半導体株が日米で急落。
これらを主要因に日経平均も下がり続け、
4/19には 75日線を下抜けした。
(75日線を潜るのは昨年12月以来初めて)
しかしイラン/イスラエル共にミサイル攻撃による被害は少なく、
両国共にこれ以上の報復はしないとの見通しが主流となり
(4/20には実際にこれ以上の報復はしないとの
イラン政府の声明もあり)、更には米10年国債利回り上昇も一服し、
4/20以降は75日線の下を這う感じに上昇、
最終日は 75日線より上で引けた。
米10年国債利回りの動きは下図の通り;
日経平均の月足チャートは以下の通り:
長期の緩やかな上昇トレンド(緑線)のレンジを1月に上抜けし、
2月、3月と更に上昇、4月に戻してきている格好。
(一時レンジを下抜けしているのはコロナ禍の2020/3〜5です)
さて、今後の動きはどうなるか?
月が変わって4/1の夜中に米FOMCの結果公表と
パウエル議長の記者会見です
FedWatchによれば現時点の市場の読みは
・今回のFOMCでは 99.5%が現状維持を予想。
・次回 6/11-12も 90.1%が現状維持を予想。
・その次の 7/30-31も 75.2%が現状維持を予想。
・その次の 9/17-18でようやく現状維持予想が49.6%と
半分に下落。
・その次の11/6-7で現状維持予想が 39.1%と少数派に。
・今年最後の12/17-18では現状維持予想は 23.1%に下落。
年内に利下げは一回のみ(0.25%)が41.2%と多数派。
2回以上の利下げを予想する向きは 35.7%
さてさて、どういう結果になるか?
乞うご期待!
以上です。