─お立ち寄りくださり ありがとうございます─
娘のはなし
の続き。
2月の初め
神奈川の旅を おおいに楽しんだ我々
この頃には
もうほとんどお薬に頼らなくていいほど
精神的にも安定していた
私の中で
再受験はもうないと思っていたが
娘の中では まだその思いは燻っていた
─が、3月初めには また友達と旅行...ぇ
それでも
春から就職する同級生たちに感化されて
3月も中頃になって
ようやく重い腰を上げ
そろそろ いろいろちゃんとしよと思う
まずは 部屋の大掃除をしたそこ
6月にもまた 東京のライブに行きたいからと
レギュラーバイト(単発でなく)も探し始めた
4月からのバイトが決まった3月末
思い出したように
予備校の個別相談に申し込みたいねんけど
母さん いつなら行ける?
え
受験すんの?
うーん... まだ悩んでんねんけど
とりあえず個別相談行こかなー思って
そして 個別相談へ。
熊本城🏯の桜を見に行ったあの日
予備校で 一通り説明を聞き
こんな状態でも目指せるか、との娘の問いに
過去には こんな子もいました
あんな子もいました、
必死にやれば 不可能ではないと。
そりゃ そーいうよね
安くない授業料に関しては
そして自己推薦文を提出して認められれば
奨学制度が受けられるので
個別相談割と次男の兄弟割を併用すれば
トータル約20%の割引が受けられるとほぉ
自己推薦文の締切は その2日後だったので
行く行かないは別にして
とりあえず提出はしとく、と
帰ってすぐ それなりの文章を仕上げたが
まだ行くとは決めきれない
行くにしても 父さんがいい言わんと
行かれへんねから
とりあえず相談してみたら?
その日の夜 父に相談。
ダンさんは 私とは違って
とてもいい感じに相談に乗ってくれた
自分が幸せになれると思う選択をしなさい、と。
まず、今からやっても
絶対合格は無理やと思うねんな。
だから父さんは 正直
今の〇〇にとって 予備校に行くことが
幸せになれる道とは思えないので
勧めはしない。
ただ、あなたの人生やから。
合格不合格関係なく挑戦したい、
今 予備校に行って 必死に勉強することが
〇〇自身が幸せになれると思うのであれば
全然 行ったらいいと思うよ
お金のことは考えなくていいから。
どうすることが 〇〇にとって
幸せになれることなのか そこ よーお 考え。
考えて出した結論なら 父さんは反対はしない
みたいな。
そのあと 私に
自分にとっての幸せてなんやろう
そんなこと考えたことなかった...
と呟いて 自室に消えていった
よく考えるべし
それから数日の間
自己推薦文を提出に行って
バイトの研修が始まって
自己推薦が認められ...
それでも決めきれず ずっと考えていた
私ともいろいろ話して
時にはケンカになったりしながら
いっぱい考えて考えて
そして
出してきた娘の答えは──
受験はやめます
正直驚いた(꒪ꇴ꒪ ;)
自分を試したい、と
ガッツリ予備校に傾いてたので
反対はしないけど
今からはかなり難しいよ
受験 舐めたらあかんよ
強い覚悟はあるのか、
かなりキツめに切々と話したが
気持ちの流れがそっちに向いてしまったら
もう辞める決断をする方が勇気がいる
それでなくても
決めたらテコでも変えない娘だし。
私自身も
もうないとゆるめた気持ち また締め直して
"受験生の親" をやらないとだな...やだなー
また症状再発したら
私はどう声掛けすればいーんだろー
早起きに弁当 また頑張らなきゃなー
あー 私も覚悟しなきゃーやだなー
思ってた。
だけど
せっかく行き始めたバイト
辞めてしまうのももったいないし
今は社会に慣れることから始めて
来年は専門学校に行くことにします
正直 ホッとした
ダンさんにも
良い決断だと思うよ と。
そして
"良い決断" とする根拠や
人生における選択肢の話なんかを聞いて
娘自身も間違ってないと確信できたのか
スッキリした様子だった
かくして
お騒がせ娘の
難関校再受験騒動は幕を下ろしたなんやってん
今は 日々バイトに励んでる
とはいえ まだ2週間程だけど
前回のように 症状が出ることもなく
薬に頼ることもなく過ごせてる
再受験を目指した理由のひとつに
周りを見返したい、てのもあって
それ 私にも すごくよくわかるのだけど
娘の良さやスゴいところは
実はたくさんあって
わかってくれる人もたくさんいるし
バイト先でもすでに
しっかりアテにされる存在になってて
気持ちよく仕事できてるぽい
見返す必要なんてなくて
見てる人は見てるから
娘は娘で、自分のペースで
ゆっくりステップアップしていってくれたら
来春 また出ていってしまうのは寂しいけど
今度は しっかり自分の足で立てるよう
今度こそ "やりたいこと" に近づけるよう
日々頑張っていってくれたらいいなー、と
愚母はそう思うのですよ
長々と読んでくださり
ありがとうございました(*´∀人)