【7】サイコンのグロスアベとブルべの関係 | ロードバイク再デビューの記録≪再び足摺岬を目指して≫

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57歳になって、ロードバイクの再デビューを果たすべく、自身の記録用としてのブログです。

サイクルコンピューターのグロスアベレージ表示問題とブルべの関係

サイコンは、走行中の平均速度を表示させる機能があります。これは、信号待ちしている時や休憩でコンビニに立ち寄った時は走行時間としてカウントされず、自動的に一時停止してくれます。なので、実際に走っている時だけを走行時間と捉えてくれる賢い機能なので一般的には役に立つ機能なのですが、サイコンをもしブルべで使用する場合は注意が必要です。

 

〈ブルべについてちょっと解説〉

一般的なブルべは、200km、300km、400km、600kmがあり、それそれ時間制限があります。

200km・・・13時間半

300km・・・20時間

400km・・・27時間

600km・・・40時間

制限時間の根拠があって、「平均時速15kmの速度で走り切ればOK!」ということです。

しかしこれには罠があって、「休憩時間もトイレ時間も、ロングの場合は睡眠時間も全て含んでの時間」なのです。なので、サイコンに表示される走行中の平均速度では無く、スタートしてゴールするまでの全ての時間が対象になる平均速度なのです。これを一般的に「グロスアベレージ(グロス平均)」、略して「グロスアベ」と言います。

具体的には、

200kmを、平坦路は時速20km~30kmで走って、坂道は時速10kmに落ちたり、信号はゼロ発進しながら、サイコンに表示される平均速度がだいたい時速18kmを維持していたとします。およそ40kmごとにコンビニでトイレ休憩&軽い補給で15分を4回。うち1回はコンビニではなくご飯屋さんでご飯を食べて満腹になってちょっと休憩40分。この間の休憩時間は1時間40分。ロングライドではよくありがちな休憩だと思います。ブルべ中にこれを当てはめてみると、

200kmを時速18kmで進むと、約11時間。これに休憩時間1時間40分を加えると13時間40分。あれま、失格!
 

グロスアベは休憩時間が長くなるほど、どんどん落ちてしまうので、走行中の平均速度だけではなく、スタートしてからすべての時間が対象の平均速度(グロス平均)を気にしなければなりません。200km、300kmまでは24時間以内に走り切らなければならない事もあって、基本的に睡眠時間は取らずに走り切る事が一般的ですが、400kmや600kmとなると、ものすごい走力があって高速で走り切れる人を除けば、僅でも睡眠時間を取らなければ走れなくなってしまいます。この睡眠時間も走行中の時間にカウントされますから、この場合は一層グロスアベを意識する必要があるかと思います。

 

話をサイコン側に戻します。サイコンでは、平均速度を表示させる際、「停止中をカウントしない(走行中のみ計測)」のが一般的な設定になってる物が多いですが、「停止中もカウントする(グロス平均)」の選択ができるようになっているものが多いですが、どちらも並行して計測する機能を持つ機種を知りたくて、ブライトン、IGPSPORTS双方の販売店、メーカーにも問い合わせて確認したのですが、僕が調べた限りでは存在しません。ガーミンですら、デフォルトではできません。が、ガーミンの場合は、後からプログラムを追加する事でグロスアベレージの表示ができるようになります。

 

※間違いなどお気づきの事があれば教えてください。