三国山植物観察会①2023年7月22日 | たっちんの気象転結

たっちんの気象転結

気象キャスターとして取材先で出会った「季節の花鳥風月」などを
写真でご紹介します

2021年5月、福岡植物友の会の先生方のご好意で始まった「龍山と行く植物観察会」、

なんと今回で17回目になりました。

感謝、感謝です。

今回の目的地は、福岡県八女市矢部村、大分県日田市、熊本県山鹿市の境にある三国山。

山頂まで1時間で登れるところを、植物観察しながら4時間かけて登りました。

 

 

葉の形が独特。モミジカラスウリかな!?

 

ウツボグサ、名の由来は、

花穂の形が弓矢を束ねて入れる漆塗りの靭(うつぼ)に似ているところから

 

足元には大小の岩がゴロゴロあり、歩きにくい

 

ムクノキの葉、ザラザラです。

 

ノササゲ(野大角豆)の葉、茎は黒紫色を帯びることが多く、葉は3小葉からなる

 
 

ウリハダカエデ、ムクロジ科

 

 

イノデ

 

 

シシガシラ、シシガシラ科、葉は櫛状でロゼット状に広がる

 

立ち上がっているのが胞子葉、横に広がっているのが栄養葉

 

 

フクロツルタケ(毒)かな?

 

 

ハナイカダの実

 

 

 

 

 

 

コバノフユイチゴ、別名マルバフユイチゴ

 

フユイチゴの名が付くが、実は夏に熟す

葉の縁に細い鋸歯がある、葉の両面に白い毛が密生

 

 

ツタウルシ(蔦漆、ウルシ科)かな?

ツタとツタウルシはよく似ている。

ツタの葉は浅く3裂するが、ツタウルシは全縁なので簡単に区別できる。

ただし幼木の葉はツタに似た粗い鋸歯があるので紛らわしい。

ツタウルシは、必ず3出複葉だが、

ツタはそうではないので、小葉の数を数えて3枚でなければツタである。

 

 

キジノオシダ、頂羽片がはっきり分かれていない、羽片は無柄。

 

 

 

 

ケクロモジ、クスノキ科、毛が密生

 

 

上に向かって右回りに木の幹に巻き付くヤマフジ

 

 

シシガシラ

 

 

シダの仲間

 

何シダでしょうか?

 

 

コシアブラ(下から)、ウコギ科、樹皮は灰白色で滑らか

 

 

コシアブラ(上から)、葉は掌状複葉で小葉は5枚

 

 

ウスアカオトシブミ

 

 

 

 

 

 

カンアオイ

 

 

五月蠅いぐらいに鳴いていたヒグラシ

 

ウマノスズクサに似るが、主脈があって側脈もあるので、オオバノスズクサかな?

 

ハエドクソウ

 

 

モミジガサ

 

 

アカガシの葉と木肌

 

アカガシ

 

標高900メートルまで上がってきました。

 

 

ネジキの葉、波打っている

 

リョウブ、葉の主脈が白く長い

 

ソヨゴ、葉は互生し、葉身は卵状楕円形で、やや革質、光沢がある。

縁は全縁だが、多少波状になる

 

アセビ、少しねじれる、葉は枝先に集まってつく。

ふちの上半部には浅い鋸歯があり、少し波打つ。革質。

 

アセビ、もう一枚

 

イヌシデ、カバノキ科、2本、木肌の白い縦すじが目立つ

白い部分は地衣類が着生したもの

 

側脈が12~15 対のイヌシデ

 

側脈が20~24 対のクマシデ、アカシデは12対以下だそうです。

 
クマシデは、標高800メートル以上

 

九州では、1,000~1,500mで見られるというブナ。

標高994mの三国山では、ギリギリ。山頂で見ることができました。

 

ブナ、落葉広葉樹、木肌はコンクリートのようで、灰白色。

これも、地衣類の着生による

 

ブナの葉、鋸歯がモクモク(?)している、秋には黄葉する。

虫こぶも見られました。ブナハマルタマフシかな?

 

 

 

 

ナガバモミジイチゴ、葉の中央の裂片が非常に長い

 

 

セアカツノカメムシの交尾
 
上がメスで、下がオス、オスの方がやや小さい

 

ヤマモミジ、ムクロジ科、樹皮は暗灰褐色、

イロハモミジより2回りほど大きい

葉の大きさ、ヤマモミジ5~10センチ、イロハモミジ3.5~6センチ

 

葉の縁には、不揃いの重鋸歯がある

 

参考資料です①

 

 

参考資料です②

 

 

 
 

花筏黒き真珠の宝船

龍朗