私は家族や親戚、学校、職場でどんなに辛い目にあっても、あまり「かわいそう」だと思われたことがなかった。







私の父親はイカれているので、






私が強盗に性被害にあった事件当日でさえ仕事を優先し、






何なら母が帰ってこれないか電話で聞いた時、






「今飯食ってる。」





と言っていたらしい。







この男は、私が例え強姦されていても仕事を早退して帰ってくることはなかっただろう。







事件当日、母も被害者本人の私でなく、姉と妹の心配をしていた。








私はその時、





生まれてから一番辛い経験をしたので、





この時くらいは一番に





「かわいそう」





と思ってくれると思っていた。







知らない男にいきなり家に入られて、性被害にあっても、






私の両親は私を一番に「かわいそう」と思わなかった。









私は子供の頃から、親や先生に守ってもらった記憶がなく、





自衛する事(我慢すること)だけを身につけてきた。






なので親も





「七菜子は大丈夫だよ。」





と、私がどんなに悩んでいても、まともに話を聞くどころか、






「そんなことで悩んでいるお前が悪い。」






と言われることが多かった。








性被害にあって、





父親から異常なまでの二次加害を受け、





母親には二次加害を遠回しに「我慢しろ」と言われ、






私は改めて両親から





「愛されていない」





どころか、





「かわいそう」






とすら思われていないんだと知り、何度も自殺を考えるようになった。









この二次加害が起きた原因は、あくまでも私の場合だが、






・私が両親からまともに愛されていないこと





・我慢強い私だったら耐えられると親が信じきっていたこと
(親が思っている以上に、性被害にあった私が傷ついていないと思っていたこと)




・単純に父親が異常であり、母親はその異常な父を問題視しなかったこと





だと思う。







私は事件から数年経った今でも、フラッシュバックして発作を起こすことがある。






私は母に一度





「もう次に似たようなことが起きたら耐えられない。

110番通報もしない。

自殺する。」





と、言ったことがある。





その時の母は、





「大丈夫、耐えられるよ。死んじゃダメ。」




と言った。





性被害にあって、




警察や検察庁で拷問のような取り調べを受け、




父親にセカンドレイプされている私は、





母にとって、





そこまで深い傷を負っていないように見えているらしい。






私への二次加害の原因の一つは"コレ"だった。






もとから親にまともに愛されていない私でも、





まともに両親から愛されてきた人(性被害者)でも、






ただ出血していないだけで、






性被害者が傷だらけで、吐血しながら必死に立ち上がろうとしている姿が、






直接被害にあっていない人や、二次加害者には全く見えていないことが問題なのだ。


(ちゃんと性被害者の深い傷を、理解しようとしてくれる人もいます。)





*うちの父の場合、見えていても弱者に対してより強く罵る異常者なので、うちの父の場合は見えていてもいなくてもハラスメントをするはず。








現に





性被害者の辛さや苦しみは、周りから理解されることが非常に難しい。






私は母に、





「どうしたら『かわいそう』だって思ってくれるの?」





と聞いたことがあり、母は





「七菜子、『かわいそう』て思われない方がいいのよ?」




と言った。







私の両親は結局、私を一生「かわいそう」と思えないみたいだが、






もし、周りに性被害にあった方がいたら、




「あなたは強いから大丈夫。」




ではなく、




「辛かったね。」




と言って、





「かわいそう」だと思って、





絶対に叱咤激励なんかはしないでほしい。







前にもブログで書いたが、





二次被害のダメージは相当大きく、





性被害者は簡単に自殺する。





そして二次加害者は殺人犯になる。








*性被害にあわれた方でも、『「かわいそう」だと思われたくない』という方もいると思います。





また、性被害にあわれていない方でも、被害者の気持ちを理解しようと必死に向き合っている方もいます。






ただ、私の場合は「かわいそう」だと思って、一番に私のことを考えてほしかったのと、





私の親が単純に性被害を理解しようとしない、どうしても理解できなかったので、このブログを書きました。