咳・喘息 | たちばな鍼灸院の立ち話

たちばな鍼灸院の立ち話

東洋医学でどうやって病を治すのか。
ざっくりとご説明します。

咳・喘息

 

咳は喘息のような慢性的なものと、風邪などによる一過性のものとを分けます。

 

風邪に続発する咳で長引くものがありますが、基本的には肺の気血の循環を良くし、痰がからむのであれば、湿気が肺に溜まっているので、それを抜くように処置します。

放っておいても自然に治りますが、鍼灸治療により格段に治癒が早くなります。

 

喘息は、臓腑の疾患です。

息を吸いにくいのか吐きにくいのかでアプローチする臓腑が変わります。

吐きにくいのは肺の疾患ですが、吸いにくいのは腎の疾患なのです。腎臓ではないですよ。腎の気の異常です。

なので、それらの臓腑の調整を行えばよいのです。

 

また、発作が出ているときは気管が細くなっているので、気管を拡張する施術を行えばその場はひとまずすぐに楽になります。

発作がでたらその場はすぐに気管を拡張させ、同時に全身調整として臓腑を良くしていきます。

 

日中は何ともないけど夜布団に入ってから咳が止まらないというのは西洋医学では副交感神経と言いますが、東洋医学では陰気の不足です。

 

臓腑や湿気や陰気やと複雑にからみますが、原因がはっきりすれば、対処できます。

 

鍼灸治療例

2才・男児

喘息と診断された。日中もケホケホいうが、夜間に発作がでて苦しそう。痰は少量、透明なのが出ることもある。軽度だがアトピーもある。

 

痰は湿気と言いましたが、脾で作られて肺に溜まります。少量ということは脾には問題ない。

またアトピーのような皮膚症状は、肺によるものです。肺は皮膚を主ります。

よって陰気を調整し、肺の気血の循環をよくしたらよいでしょう。

小児はりで肺を整えたら、喘息だけでなくアトピーも治ります。

 

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