蓄膿症・副鼻腔炎 | たちばな鍼灸院の立ち話

たちばな鍼灸院の立ち話

東洋医学でどうやって病を治すのか。
ざっくりとご説明します。

蓄膿症・副鼻腔炎

 

鼻水がなくなればよい。

しかし重要なのは、鼻水や膿、下痢便など、止めて良いものと止めてはいけないものがあります。

 

食中毒時の下痢便や嘔吐は止めてはいけませんね。毒を排出しようとする自己防衛です。

 

不要なものと必要なものは分けて考えなくてはなりません。

 

ツバは吐いてはいけません。唾液は必要な分泌物です。

痰は吐きましょう。不要です。

 

では蓄膿症の鼻水は?

そもそも鼻水は、体内の異物を外に出すための自己防衛なのですが、蓄膿症の鼻水は副鼻腔の菌、ウイルスと闘った好中球などが膿となったものです。体外に出さなくてはなりません。

この場合、鼻水だけ止めてしまうのはいけませんね。

 

では、蓄膿症が治る、とはどうしたらよいのか。

 

副鼻腔の菌、ウイルスがいなくなればよいのです。そうすれば鼻水は分泌されなくなります。

 

蓄膿症。副鼻腔炎と呼ばれますが、炎症は東洋医学では熱です。

鼻は肺が主りますので、肺の熱です。

慢性的なものとなると脾や胃も関与しますが、ようは熱のこもっている臓腑から熱を抜いたら良いのです。

 

蓄膿症が治ると、食事がおいしくなったと喜ばれます。ながく苦しまず、サクッと治しておいしいごはんを食べましょう。

 

鍼灸治療例

30代・女性・パート

小学生のころから蓄膿症発症。幼いころから胃腸が弱く、アレルギー、花粉症もあり。現在は鼻づまりが強度で、無色の鼻水、痰が少量でる。

 

発症から20年以上たっており、根深いケースです。その他の症状も多くあります。この場合は肺ではなく、脾胃にアプローチする必要があります。

鼻水が黄緑色なら強い熱ですが、無色であるため熱よりは寒です。

脾の弱りが湿気を生み、痰となって肺を攻めて、鼻に症状がでたのでしょう。

最終的に鼻水となる湿気を生まないようにすればよく、脾を補って湿気をさばいたら、鼻水は生まれません。

単純に鼻水を止め、鼻の通りを良くするツボというのも存在します。しかし先程から強調しているように、生産を止めて良い分泌物と、そうではない分泌物。また、体外に排出してよい分泌物と、そうでない分泌物があります。それを見極めなくてはなりません。

なんでもかんでも不快だから止めてしまえというのは医療ではありません。

 

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