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ヒロシマ平和公園の四季

「ヒロシマのこころ」とは、報復の連鎖を断ち切ること。
広島平和公園の碑めぐりのガイドをしている"たっちゃん"が、
平和公園の四季を通じて「ヒロシマのこころ」を届けます。

平和公園の落葉樹はすっかり葉を落としたようです。しばらくは静かな季節に入ります。

第9回ピースボート「おりづるプロジェクト」の報告会が10日広島で行われ、画像はその時に発表されたもの。爆撃機B-29(エノラ号)によって広島に投下された、ウラン型原爆・リトルボーイをモチーフにした「おりづるアート」です。重さ4トン、長さ4メートル、その中に濃縮されたウラン235が50キロ詰められていた。実際に核分裂反応を起こした量は、1/50にも満たない700グラム余りといわれています。

地上600メートルに出現した直径280メートルの火球から、爆風は秒速440メートル、地表に走った閃光は3000度~4000度、死の灰や黒い雨となって地表を染めた放射能は爆心地から直径5キロ以上にも及ぶという。

広島が「ヒロシマ」という廃墟の街と化した瞬間で、この「悪魔の兵器」により約14万人が犠牲になったという。そして現在までの死者の総数は303,895人になっています。

国際会議場地下にセレナーデというレストランがあります。セレナーデ(serenade・ドイツ語)は、夜、戸外で歌われたり演奏されたりする音楽のことをいうそうです。愛の告白のために、思いを寄せる女性の部屋の窓辺で演奏される音楽としても有名ですね。日本語に直すと『小夜曲』となるそうですが、「小さな売店」という意味もあるそうです。

 

平和大通りのほぼ中央に「ひろしまドリミネーション」のメインテーマのひとつ、原爆ドームが祈りと希望に満ちて毎夜光り輝いています。

政府の原子力関係閣僚会議は12月21日、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉を正式決定た。「夢の原子炉」と期待された高速増殖炉だったが、1兆円以上の事業費を投じながら、相次ぐトラブルで幕を下ろした。一方で、使用済み核燃料の再利用を目指す核燃料サイクル政策は維持することも決めた。「新たなチャレンジを求める」として、もんじゅに代わる高速炉の開発を続けることになった。この「新たなチャレンジ」には国民の同意が不可欠である。昭和30年の「原子力基本法」から狂ったように走り続けた、日本の原子力政策は一体何だったんだろうか・・・。

修学旅行シーズンが終わると、生徒さん達から多くの感想文や色紙が送られてくる。しっかり話を聞いてくれた結果が、文章に表れていて嬉しい限りです。たとえ一過性の印象であっても、平和への想いを書きつづった記録だけは確実に残っていく。「イジメ」の加害者になっても被害者になっても、「ヒロシマのこころ」だけは胸に留めて折に触れて思い起こして欲しいと思います。

 

 


 

広島被爆者援護会  内藤達郎さま

拝啓 寒い季節になりましたが、いかがおすごしでしょうか。

先日は僕たちのために力を込めてお話をしていただきありがとうございました。

僕はお話の中で、特に「ヒロシマのこころ」について一番心に残っています。

「報復の連鎖を断ち切る」というのは、被爆者の方々が二度と戦争を起こしては成らないと強く願われていることを、僕たちに伝えてくださっているように思います。

だから強く強く「平和」を実現しなければならないと思います。僕たちにできることは限られていますが、いじめや差別を身近からなくすよう努力していきます。

内藤さまもお体に気を付けて、より多くの方へ語り継いで下さい。

敬具

岐阜県○○中学校 3年1組 ○○○○

ロウバイは中国原産の落葉低木で、花の少ない真冬に花を咲かせます。透き通るような質感と鈍い光沢のある、ロウ細工みたいな花びらと嫌みのない芳香が特徴です。花色は黄色で中心部分が暗い紫色になります。