こんにちは。
朝にアップしたブログがあまりにも抽象的過ぎて、どうやって辞めていくのかを全く書いていないことに気が付きました。
僕自身が「ギャンブルを辞めていくため」に色々と実践した方法を、もしも誰かのためになるなら、という思いで書いていきます。
辞めている他の仲間も同じようなやり方で辞めていることも多くありますので、一定の効果は期待できると思います。
お役に立てれば幸いです。
【多額の現金(お札)とカード類を持ち歩かない】
最優先がこれだと思います。
家の中では「大丈夫」と思っていても、いざ現金を持ってパチンコ店の前まで行くと打ってしまうのがギャンブル依存症です。
これは当事者自身が一番よくわかっているのではないでしょうか。
ですので、その日必要なお金を予め冷静なうちに計算して、その額分の500円玉、かまたは電子マネー(PayPayやSuica)を用意します。
そして、キャッシュカードとクレジットカードは持ち歩かない。
大体2,000円もあれば、美味しい昼食にデザートが食べられますので、休日はそれくらいの金額で良いかと思います。
2,000円で楽しめる休日を見つけましょう。
ここもいくつか個人的な楽しみ方があるので、また別の記事で書きます。
【競馬、競艇などのオンライン登録を解約し、情報を遮断する】
現金(お札)がなければパチンコやパチスロは打てませんが、公営ギャンブルはオンラインで賭けることが可能です。
ですから、僕はそこに至る道を遮断しようとしました。
オンライン馬券購入の解約、競馬情報サイトのブックマーク削除、予想サイトのメルマガ停止、などです。
「でもまたやりたくなったらすぐ登録できちゃうよね?」
これを読まれた当事者の方はこう思われるはずです。
はい、その通りです。
ですがまず第一歩として、「ギャンブルを辞める」という姿勢を示すためにも僕はやりました。
意思を示す儀式のような感覚です。
またやりたくなって登録するかもしれない。
でも、しないかもしれない。
どうなるかはわかりませんでした。
でも、解約も何もせずにただ時間が過ぎるのを待つよりは、何倍もマシだと思いました。
もう苦しい思いをしたくないから、ギャンブルをなるだけ遠ざけること。
僕はそれに必死になりました。
それでもふと頭にギャンブルのことが浮かんでしまうのは仕方がないです。
それはどうしようもありません。
そういう脳になっているので、大人しく受け入れるしかないです。
なるだけギャンブル情報を遠ざけることで、いずれ頭に浮かぶ頻度も必ず減ります。
【通院】
ギャンブル依存症は精神疾患です。
自身の意思でギャンブルをコントロール出来ないのなら、それは習慣でもクセでも趣味でもなく、精神の病気です。
脳にそういった回路が出来上がってしまっています。
「自分は精神的な病気である」
この現実を認められるかどうかが、ギャンブルを辞めていく上で一番難易度の高いハードルだと僕は思っています。
だって、嫌ですもん。
自分が精神科に行くなんて、それまでの人生では考えもしなかったことです。
でも、ギャンブルを辞められないことの方がもっと嫌でした。
熱が出たり骨が折れたら病院に行きますよね。
それと同じだと思うようにしました。
体の外側に症状が出るのか、内側なのか、程度の違いなんです。
「自分は依存症なんかじゃない!あんな負け組と一緒にするな!」
ギャンブルで後悔を味わっているような方が今後もそう思い続ける限り、ギャンブルは絶対に止まりません。
そう思って辞められなかった僕が断言します。
誰にも言えなかったギャンブルの悩みを病院の先生に吐き出せるというのは、スッキリしますよ。本当に。
正式に「あなたはギャンブル依存症です」と診断を下されることで「あ、やっぱり自分は病気なんだ。」と自覚を持つこともできます。
あと必要なのは、自分自身で病院を探して予約をし、実際に行く勇気だけです。
【同じ問題を抱えた仲間と繋がる】
僕も含めて、ギャンブル依存症当事者はギャンブルが原因ですごく孤独な場合が多いと思います。
ギャンブル依存の問題は、例え自身の配偶者や家族であってもなかなか打ち明けられるものではないです。
ギャンブルに悩むということは、お金の問題を抱えていることも多く、家庭崩壊を恐れるあまり言い出せない。
これは普通のことだと思います。
そして僕が言いたいのは「それはギャンブル依存の問題においてよくある話」だということです。
つまり、同じ問題に直面しているギャンブル依存症当事者がたくさんいるということです。
そういう仲間は、実はすぐ近くにいるんです。
アメブロやTwitterで「ギャンブル依存」や「禁パチ」などと検索するとたくさん出てきます。
本当にたくさんの方が依存症と闘っており、こういうSNSを通じて簡単に知り合うことができます。
また、ギャンブル依存症当事者同士が匿名で会って話し合う「自助グループ」もいうものもあります。
(これはここには書けないので、ググってみてください。すぐに見つかると思います。)
SNS上だけでなく、自助グループを活用することで、実際に会って話を聞いてもらうことが出来ます。
その方々から、今の自分に参考になるアドバイスを求めることだってできます。
その場ですぐに解決する方法が見つからなかったとしても、今まで胸の内に抱えたものを吐き出せたことで、僕はとてもスッキリしました。
あ、ちなみに僕のTwitterアカウントは
@yakisoba_1012
です。フォロー大歓迎ですので、良ければ。
【本気を出す】
で、一番言いたいのはこれです。
「ギャンブル依存症は気合や根性では治らない」という話があります。
確かにその通りです。
ギャンブルをしないように己の行動、考え方を変えていくことが重要です。病院でもそう教えられます。
ですが、個人的には、辞めていくための土台に一番必要なのは本人の自覚と気持ちだと思っています。
「依存症という病気だという自覚」と「辞めたいという気持ち」がないと、上に書いてきたやり方、行動の変化もあまり効果がないと思います。
だって、でないと聞く耳持たないですよね。
自覚のない人にどれだけ「あなたやばいよ」って言っても意味ないですよね。
僕も「辞められたらいいなぁ」くらいの気持ちでいた時は、行動を変えようとしてもうまくいかずに何度もスリップしましたから。
もし依存症当事者がこのブログを読んでくださっているとして、僕が率直に聞きたいのは「ギャンブルを辞めたいというのは、どの程度のお気持ちでしょうか」ということです。
「ギャンブルを辞めないと人生が破滅する」
「このままだとギャンブルに殺される」
「思い描く幸せな人生のためにはギャンブルは絶対に辞めないといけない」
「失った信用を取り戻すためにもギャンブルを辞めないといけない」
昨年の7月に、何度もスリップを繰り返し続けた僕は、こういう考えに行き着きました。
そう思うきっかけがあったんです。
だから、そこからはもう死に物狂いでした。必死でした。死にたくなかったですから。
上に書いてきた「僕なりの辞め方」を、通院や自助グループの部分も含めて2週間以内に全てやり始めました。
そうでもしないとギャンブルを辞められる自信がなかったですし、もう二度とギャンブルで後悔したくなかったからです。
あんな苦しみは、今後の僕の人生で二度と味わいたくない!
それが僕の「ギャンブル断ち」を行わせる原動力になりました。
これだけ本気で何かに取り組むのは、初めてかもしれません。
それでも。
多分、プライドがあるはずです。
依存症だと認めたくない気持ちも、もしかしたら邪魔をするかもしれません。
なかなか頭ではわかっていても、いざ行動に移すのは難しいです。
そういう経験があるからすごくよくわかります。
心が抵抗するんですよ。
ギャンブルで苦しいはずなのに、ギャンブル辞めたくないなぁ、って。
脳がそう思わせる病気ですから、それは依存症当事者にとっては普通のことなんですが、まぁなかなか大変でした。僕も。
「そんなプライドがあるからギャンブルを辞められないんだよ」と言われたら、イラッとしますか?
僕はその小さなプライドを、ギャンブルを辞めると決意したときに捨てました。
ギャンブルでの苦しみ以上の地獄なんて、多分ないはずです。
そこから解放されるなら、楽になれるのなら、名誉もプライドも要らない、と思いませんか。
ギャンブルが辞められるならどんな屈辱も耐えられるわ!って僕は思いました。
だから行動できたのかな、と思います。
この「己の意思」。
ここをどう思うかが、一歩を踏み出せるかどうかなんだ。と僕は思います。
1人でも多くの方がギャンブルを辞める勇気を持ち、「試しにやってみよう」と決意し行動され、より良き人生に向かっていくことを本当に祈っています。
あ!ちなみに僕で良ければコメントやメッセージ大歓迎なんで!
吐き出す相手に使ってもらって構いません!
皆で頑張って辞めていきましょう!