鉄道バラエティ番組で、京急の歴史を振り返る | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 この週末、コアな鉄道模型好きは静岡に集結している。グランシップを会場に「トレインフェスタ2024」が開催されているのだ。
 今年は事前の入場登録制もなくなり、ようやくコロナ禍前の平常時に戻ったようだ。これまで数回参加したことがあるが、何せ重い模型車両を持っての静岡まで遠征は遠い。久しぶりに見学だけでもと思ったのだが、オーバー・ツーリズムで鉄道の混雑も予想されるし、結局腰が上がらなかった。
 某サークルのゲストとして参加した知人によると、以前にも増してNゲージの比率が増えたとか。16番スケール以上の模型をやる人はいよいよ絶滅危惧種になってきたのかも。
 といった次第で、自宅でのんびりと録画しておいた番組を観賞。キーワードで勝手に録画されていたものもあったのだが、意外と掘り出し物だったのがNHK地上波の「鉄道ちょい旅バラエティー テッツGO!」というヤツだった。今回は京急をテーマに、その発展の歴史を紐解くという内容で、番組の構成はブラタモリに似ている。
 京急の原点である現在の大師線から始まり、京浜間を結ぶメインラインの開業、そして三浦半島への延伸を追っていく。いくつか文句をつけたい所はあるが、京急の宿命である官営鉄道(→国鉄→JR)との競合の話や、沿線住民の京急愛エピソードなど、それなりに面白く観られた。
 NHKでこのネタを出すとは・・と感心したのが、昭和の高度成長期に三浦海岸を海水浴のメッカとして定着させるためにとられた施策の数々。とりわけ「三浦海岸サマーフェスティバル」の映像が出てきたのは驚いた。これに懐かしさを感じる人は、もうシニア層の年代かな。
 1970年代から80年代にかけて、夏休みシーズンになると三浦海岸への海水浴客動員のため、某ラジオ局と組んで人気アイドルの歌謡ステージが連日開催された。そのステージに出演するアイドルたちとファンの観客を運ぶ有料定員制列車が、品川駅から三浦海岸駅まで運転された。車内ではアイドルとファンが直に触れ合うという趣向だった。
 運転は往路のみで、時代によって名称が変わったが「ミュージックトレイン」号の時代が一番長かったと思う。使用車両は旧1000形が大半で、旧600形も数回使われている。番組で出てきた画像は2000形だったので、かなり末期の記録のはずだ。
 実際に乗車したことはなかったが、ヘッドマーク付だったので撮影に出かけた記憶がある。画像を探してみたが見つからなかった。代わりの画像は、以前にもご紹介した「アメリカンエクスプレス」号で、酷い画質だがご容赦願いたい。ヘッドマークの形は同じで、デザインが違っていた。