イマドキの試乗会 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 当ブログで時々話題にしているBS日テレの「妄想トレイン」。最近は番組コンセプトがブレブレで迷走しているが、何となく惰性で付き合っている。
 撮り貯めしてあった数週間分をまとめて観たのだが、4月23日放送分は伯備線特急やくもに投入されたJR西日本の新型振子電車273系の試乗会ネタだった。営業開始前に開催された試乗会に鉄道好きのタレントが紛れ込み、新車のレポートをするというもの。
 このレポートの内容はさておき、興味を引いたのが試乗会に招待されていた面々だった。JR西日本が招待したのは、いわゆるインフルエンサーという人種。おそらくはフォロワーの人数などの条件で選ばれたのだろうが、様子を見ていると必ずしも「鉄」ばかりではないようだ。新車PRの手法もついにこうなったかと、イマドキの試乗会事情に感じ入った。
 一方で、去年たまたま参加することが出来た某鉄道の試乗会では、撮影した画像などはSNSでの発信禁止というお達しがあった。このご時世にこういった規制をかけるとは、鉄道会社によって広報に対する考え方もずいぶんと違うものだ。
 新型やくも273系は、JR西日本がかなり積極的に売り出しているらしく、今年に入ってから一般マスコミにもずいぶんととりあげられていたが、こぞって「これまでの381系に比べて揺れが少なくて快適」と報じていた。およそ40年ぶりに投入された新型車両なのだから、乗り心地が向上しているのは当たり前だろう。何だか子供の作文を読まされているようで情けなくなってきた。日本のマスコミはこんなレベルなのか。
 これまでに何度も書いているが、伯備線はかつて出張でずいぶんと利用しており、多い時には毎週のように381系やくもに揺られていた。お気に入りはパノラマ型のグリーン車(冒頭の画像)で、変化に富んだ前面展望を楽しむ二時間は、これから始まる出張先での仕事を忘れて至福の時だった。273系は是非乗ってみたいが、この楽しみがなくなってしまったのが残念。