カワイモデルが閉店へ | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 現存する日本最古の鉄道模型メーカーであるカワイモデルがとうとう閉店する。もうずいぶん前に自社製品の生産を取り止め、在庫品や一部の他社製品を販売していたが、社長もご高齢となり閉店を決断されたようだ。
 今でも月刊誌などを買うため、月に一度は同店を訪問していたのだが、先月下旬に行ったところシャッターが閉まっており、臨時休業の貼り紙があった。

 改めて昨日訪問したところ、お店は開いていたものの、店内は既に片付けに入っており雑然としていた。一応、今月末を目途に閉店ということだった。
 我が模型鉄道が開業した頃、カワイモデルは紛れもなく主力メーカーの一つだった。当時の交通博物館の大パノラマレイアウトには多数の同社製品が走っていたし、完成品だけでなく自社製のパーツ類が供給されて工作をするモデラーを大いに助けてくれた。カワイのパーツは汎用性の高いベーシックなものが多いので今でもストックを使っている。シニア世代のモデラーで同社の製品を使ったことがない人はいないのではないだろうか。
 また一つ、昭和の思い出の場所が消える。偶然にも「肉の万世」本店と同時期の閉店となったのには何か運命的なものを感じてしまう。

追記:時々勘違いしている人がいるので念のために書いておくが、以前にNゲージの貨車などを販売していた河合商会とカワイモデル(こちらの漢字は川合)は全く関係のない別の会社。カワイモデルがNゲージ製品を発売したことは一度もない。