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上野駅と札幌駅を結び、人気が高かった寝台特急「北斗星」が運行を終了したのは2015年だった。その後、廃車になった寝台車や食堂車の部材を再利用し、列車内の内装をイメージした宿泊施設「トレインホステル北斗星」がJR馬喰町駅上にオープン。国内の鉄道好きだけでなく海外からの観光客の利用も多く、賑わっていた。
しかし、新型コロナウィルスによるパンデミックが発生、ドミトリー形式であった同施設は休業を余儀なくされた。
その後、一時期はグループ客のみ受付など限定的な営業を細々と行ってきたが、再び休業に。やがて、運営会社の撤退もあって営業終了の発表があり、以後は長い間、閉ざされたドアに「営業終了」の告知札が掛かった状態だった。
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しかし、9月4日に前を通ると、業者が入って内部の解体工事が行われていた。その後の様子が気になって昨日再度見にいくと、入口はシャッターで閉ざされており、シンボルだったトレインマークも外されていた。マーク跡の下に残った文字だけが、そこにトレインホステルが存在していた名残りとなっている。
客室フロアがどうなったのか、確認のしようがないが、おそらく設備は解体されてしまったのだろう。使われていた客車の部材の行方が気になるところだ。