特別定額給付金 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 アベノマスクはまだ届いていないのだが、特別定額給付金の申請書類が昨日の郵便で我が家に届いた。

 早速、開封して内容物を確認。まずは、申請書に印字されている情報に誤りがないかを確認せよ…となっているのでチェックしてみると、何と!住所にミスがあった。一文字脱字があったのだ。これには唖然としてしまった。

 20年以上にわたってシステムエンジニアを職にしていた経験から言って、住民基本台帳のデータベースの登録内容を印字しているのなら、登録データそのものに誤りがあることになる。しかし、ここは日本の首都の行政区で、しかも生まれてから60年以上も住んでおり、いくら何でもそんなミスはないだろう。実際に今年の3月に住民票の写しをとっているが、それには誤りはなかった。ということは、今回の特別定額給付金処理のために改めてデータを再入力して、その際にミスが発生したという可能性が強い。

 もしそうだとすると、とてつもなく無駄でバカげた労力を使っていることになる。オンライン申請の混迷をはじめとして、新型コロナウイルスの影響で発生したさまざまな案件で、日本という国の行政にかかわるITレベルの低さが改めて露呈したが、まさかこんな基本中の基本までダメダメとは、さすがに呆れ果ててしまった。

 実はSE時代に地方自治体システムにも少しだけ関わっていたことがあり、その時に疑問に感じたことがある。役所の業務はどこも似たようなものだから、全国統一のシステムを構築して、それを皆で使えば良いのだが、なぜか自分のところの独自システムを作ろうとするのだ。

 担当しているコンピュータ・メーカーもまちまちで、しかも毎回新規にシステムを構築した方が商売になるから、ベンダー側もそれに乗っかって全国バラバラなシステムが稼働している。未だにその悪影響が残っており、全国的な規模で統一した何かをやろうとする時に問題が発生するのではないかと推測される。

 今回の新型コロナ危機を教訓として、早急に日本全体のIT化を見直すべき…と言いたいのだが、悲しいかな、リーダーシップをとれる人材がいない。きっとこれからも同じような混乱を繰り返すことだろう。残念だが、それがこの国の現実だ。