久石譲&新日本ワールド・ドリーム・オーケストラ2018 第三夜 | たっちゃんの活動写真&西洋古典音楽切り抜き帳

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「映画館で」「自分のカネを払って」観る映画と「コンサートホールで聴いた」クラシック音楽会の、独断と偏見によるコメントを公開。

 今年の久石譲のオーケストラ・コンサート、サントリーホールの二公演で終わりの予定だったが、開催日近くになって、すみだトリフォニーホール公演のチケットが手に入ったので、足を運んだ。

サントリーホール公演の翌日となる8月21日、錦糸町に向かう。すみだトリフォニーホールの客席を埋めた聴衆は、よりカジュアルな感じだ。

プログラムは前日と同じBプロ。だから、ホールの違いによる響きの差も楽しみの一つ。正直なところ、すみだの音響はあまり好みではない。好き嫌いの要素もあるが、それ以上に座る席の位置による差が大きいことが気になる。

今回入手した席は、1階の中央部分。所謂、関係者席を開放というチケットの追加販売だ。一般的には良席なのだろうが、個人的には好きではないエリア。視覚的にも音響的にも好みではない席だ。リズムの支配が強いミニマル・ミュージックでも、メロディアスな作品でも、このホールだと固有のクセがある音になる。

もう一つ、3公演も聴いていると、オーケストラの音色に物足りなさを感じてしまう。今回は新日本フィルだが、N響でも読響でも東フィルでも、日本のオーケストラは総じて音色に個性がない。技術面は向上していても、聴いていて琴線を揺さぶられるような魅力を感じないのだ。

日頃、外来オケの公演を聴いていると、技術的にはイマイチでも音色に惹かれるオケは意外と多い。日本のオケはどこも面白味がないのだ。

実は、同行していた音楽仲間も同じ思いだったようで、コンサート後に食事を楽しみながら、久石作品を○○○フィルがやってくれたら、どんなサウンドになるか…といった話で盛り上がった。

 アンコールも前日と同じ。ちなみにAプロのアンコールは“オリエンタル・ウィンド(伊右衛門のCM曲)”とWDOのテーマ曲だった。