久石譲&新日本ワールド・ドリーム・オーケストラ2018 第一夜 | たっちゃんの活動写真&西洋古典音楽切り抜き帳

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「映画館で」「自分のカネを払って」観る映画と「コンサートホールで聴いた」クラシック音楽会の、独断と偏見によるコメントを公開。

 今年も夏休みシーズン恒例の、久石譲と新日本フィルによるオーケストラ・コンサートが開催中。東京公演はプログラム違いで計3公演。サントリーホールでAプロとBプロ、そしてすみだトリフォニーホールでAプロが発表されたが、後にBプロに変更されている。

 そのプログラム、当初は結構違いがあったのだが、その後変更され、AプロもBプロもさほど変わらないものとなった。その組み立ては例によってWDO流ということで、前半は久石がライフワークとしているミニマル・ミュージック、そして後半は、お馴染みの久石メロディが並ぶ。毎年、ジブリ映画の音楽を、新たに交響組曲としてアレンジしたものが目玉となっているが、今年は“千と千尋の神隠し”が選ばれている。

 東京初日の8月10日、いつもと全く違った層の聴衆がサントリーホールの客席を埋めた。夏休み中ということもあり、子供連れも多かったが、割と鑑賞マナーが良かったのに感心。

 さて、前半はリズムが支配する現代音楽。毎回演奏している新日本フィルは慣れてきた感じだが、ちょっと重すぎる。出来ればもう少し軽快さがほしい感じ。

 後半は、誰もが聴き覚えのあるCM曲と映画音楽。こちらも悪くないのだが、最近は慣れから来る“惰性”みたいなものがあり、時折緊張感を欠く印象。

 アンコールは、珍しくWDOのテーマ曲以外に一曲(某CM曲)が演奏された。まだ来週の公演があるので、あえて曲名は記さないでおく。