伝説の暗殺者と言われる“ガンサー”を殺害し、自分の存在感を示そうと目論む主人公が、腕利きの殺し屋たちを集めて作戦を開始。しかも、その一部始終を撮影させる。遂に彼の居場所を突き止めて乗り込むが…。
アーノルド・シュワルツェネッガーが製作総指揮を務め、自らも出演(主演ではない)しているということで、配給会社はシュワちゃんを前面に出してPR。しかし、それにしては公開館が少ない。と言う事はB級以下か…と思ったが、招待券の消化で上映館へ。
はたして、予感は的中。もともと、コメディ映画という触れ込みだったが、これはもうおバカ映画で、しかも全く笑えないもの。シュワちゃんが姿を見せるのは最後だけで、それまでは何じゃこりゃというシーンが延々続き、上映時間93分というコンパクトサイズなのに、冷房の効いた館内で襲ってくる睡魔との闘いとなった。
最後に種明かし的な展開があるが、数多くの作品を観ている人なら予測がついてしまうもの。シュワちゃんは、オイシイところだけを頂いたつもりのようだが、単なる自己満足に終わっている。おバカ映画は好物だが、笑えないおバカ映画ほど、観ていてツラいものはない。女性キャラがちょっと魅力的なのが唯一の救い。
自己チューのシェフが独創的な創作料理を作ろうとして、大スベリしてしまったような一本。(2018年7月鑑賞)