102回二科展を観てきました | 小田原「お堀端画廊歳時記」

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先日102回二科展を観てきました。

仕事の関係で1時間だけの時間でしたが、駆け足で出来るだけ多くの作品を観たつもりです。

感想は、作品に今までと比べ少し変化がみられたもの、全く変化したものが昨年より若干多く見受けられた感じがしてよかったと思いました。

いつものことながら、いつも同じような作品は失礼ながら素通りさせていただきました。

一つのテーマをずっと追い続けて同じような作品を描くのも理解できますが、それが長年続くと鑑賞する側としてはとても退屈になってしまいます。

ただこれは公募展の宿命といってもいいかもしれません。

一つのテーマをずっと追い続けている方が評価されるような印象があり、実際に受賞作品を見ているとそういう作品が受賞しているような気がします。評価する側が作品の変化に対して、もっと積極的で寛容な視点を持って評価されれば、出品者ももっと変化に対して積極的になり、毎回観に行っても、もっと新鮮でワクワクする展覧会になるのではないかと思います。

これは二科展に限らずどこの公募展でも同じだと思います。

特に会の中枢を担っている先生方に自ら率先して変化に挑戦してほしいと思います。

 

平櫛田中は「60,70はなたれ小僧」と言っています。はなたれ小僧ならば、失敗や批判を恐れず、もっとどんどん意欲的に作品を変化していってほしいというのが勝手な思いです。

 

二科展は9月18日14:00まで六本木の国立新美術館で開催しています。

絵画、彫刻、デザイン、写真と4部門あります。今回はミニ個展もコラボ展に合わせて展示されていますので他の展覧会では無い楽しみ方が出来ます。

お時間のある方は行ってみてはいかがでしょうか。