taburogu -9ページ目

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「好きなら好きって言わなきゃダメなんだよ。」

誰かを好きになることをわかってきた気がする。どんな障害を越えてでも、走って会いに行きたくなる。身体全身で恋を感じる。見たところは普段と変わらなくても、会いに行くための一歩を踏み出す情熱が身体に溢れてくる。それが、人を好きになるということなんだと思う。

好きで好きで、気がついた時にはもう遅くて。走って行きたくても、もうその場所には行けないかもしれない。好きなら好きって言わないと伝わらない。何度も何度も会いに行ってあからさまだったとしても、肝心の一言がなければ、好きだって伝わりきらないみたい。

「けど、俺も言えないんだ。」

ずっと片想いだと思ってた。想い合えることなんてないと思ってた。子供を残すわけじゃない、親に言うわけじゃない、誰かが知ってくれるわけじゃない。好きになったことを、たった一人燃え尽きるのを待つだけだと思ってた。けど一緒に分かち合ってもらえる。そんな嬉しいこと、他にないじゃないか。

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おやすみなさい

寝ている時間を惜しんだ結果、深夜のバイトをすることにした。週に一度や二度なら徹夜したってなんとかなると思っていたし、実際何とかなっていたのは事実。人間眠らなくたってなんとかやっていける。そんな風に考えていた。

人々が下る時間に一人上って、深夜の新宿に到着する。普段見せる顔とは違う顔。なんとなく人と違うことをするのも楽しかったような気もする。けど次第に感じ始めた、具体的には表せない虚無感。深夜の街にたった一人で朝を待つ恐怖感。本当に目の前は暗闇だった。そして、知らなくて良いことまでを知ってしまった気がする。

人は時間を欲しがるかも知れないが、きっとこれ以上の時間は必要ないのだ。寝る時間を削り人生を拡大しようとするのは、決まり事に逆らっている。そうしようとする時こそ、人間は眠るべきなのだ。人とともに街も眠る。最終電車はそのためにある。なんとなく、闇が苦手になってしまったみたいだ。

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エキソドス

「あそこのビルの下が、中野坂上駅だよ。」

マンションからそう教えられたけど、結局一度も行くことはなかった。近所にはGO GOの誰が住んでて、どんなセックスをするとかそんな話に興味なんてなかった。ただひたすらにMだった男を攻めて、いつになったらトコロテンすんのかと、イかせることに興味があった。トコロテンすることに抵抗があったみたいだが、いつだってトコロテンしてたこの男とは、きっとセックスの相性が良かったんだ。

ジムに行って何度か手を出された。新宿駅で知っている人に会って、軽い話もせずに一礼だけした。愛してる。テーブルに座りながら、外を歩く男の服装を貶した。それでも愛してる。カップの蓋を取ってコーヒーを覗くと、真っ黒でない表面に顔が揺れて映る。指を入れてみたら、果たして熱いのだろうか。確かめてみたかったけど、誰かに見られてる気がして止めることにした。

さりげなく手を握られたり、後ろから急に抱かれたりする。抵抗はしてしまうものの、本当に嬉しい。トコロテンする男は、何もしないかわりに部屋のベットで待っていただけだった。何かを待っていたかったのは、俺だって同じ。そして、今もそうであるのかもしれない。
誰かを見てるのをやめて、誰かに見られる生活をやめたい。坂上だって、新宿だって渋谷だってどこにだってある地下のホームから逃げ出してしまいたい。地下から伸びる現実からの非常口にたった一人で行けない。セックスの相性が良い男とも行けない。それでも焦らせる発車のベルは鳴り響く。そんな中この手を掴んだのだ。

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