詩篇77篇 | 聖書日課 デボーションノート

聖書日課 デボーションノート

聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。


聖書本文は日本聖書協会発行の新共同訳聖書を引用しています。

詩篇77:6 いにしえの日々をわたしは思います とこしえに続く年月を。

この詩では、苦難の日に神様に助けを求めて祈った作者の祈りの態度がよく表されているといえます。
どうにもならない現実の中で、彼は昔のことを思い出し、しかも、それは、はるか昔、神がこの地を創造され、イスラエルの民をエジプトから助け出した日のことであり、自分達の祖先の上に起きた救いの出来事を思い起こしているのです。
彼のこのような思い起こしは、「あの時は良かったのに、どうして今はこうなったのか」といった悲嘆にくれるものではなく、あの時祖先が救われたから、今の自分達があるのだということを思い起こすものと言えるでしょう。つまり、出エジプトの出来事がなければ、今の自分は存在しなかったかもしれないということ。
天地創造の御業にいたっては、神様がこの世界をお創りにならなければ、私はおろか、世界の全てのものも存在しなかったのであり、現に、今尚、世界は存在しているのであり「生き続けている」のです。

詩篇77:14 神よ、あなたの聖なる道を思えば あなたのようにすぐれた神はあるでしょうか。
77:15 あなたは奇跡を行われる神 諸国の民の中に御力を示されました。
77:16 御腕をもって御自分の民を ヤコブとヨセフの子らを贖われました。
77:17 大水はあなたを見た。神よ、大水はあなたを見て、身もだえし 深淵はおののいた。
77:18 雨雲は水を注ぎ 雲は声をあげた。あなたの矢は飛び交い
77:19 あなたの雷鳴は車のとどろきのよう。稲妻は世界を照らし出し 地はおののき、震えた。
77:20 あなたの道は海の中にあり あなたの通られる道は大水の中にある。あなたの踏み行かれる跡を知る者はない。

苦難の時には、いま一度、一から聖書を読み返し、世界創造の頃から思い起こしてみてはいかがでしょうか。神様が、いかに私たちを愛し、導いて下さったかが見えてくるはずです。そして、その延長線上に、私もいるということが。

主よ感謝します。苦難の日にも、あなたが私をお創り下さったゆえに、今も命の約束をもって祝福してくださることを信じます。アーメン。