使徒13章13~26節 | 聖書日課 デボーションノート

聖書日課 デボーションノート

聖書日課に従って、日々聖書を読んで思わされたことを書き留めています。


聖書本文は日本聖書協会発行の新共同訳聖書を引用しています。

使徒13:16 そこで、パウロは立ち上がり、手で人々を制して言った。「イスラエルの人たち、ならびに神を畏れる方々、聞いてください。
13:17 この民イスラエルの神は、わたしたちの先祖を選び出し、民がエジプトの地に住んでいる間に、これを強大なものとし、高く上げた御腕をもってそこから導き出してくださいました。
13:18 神はおよそ四十年の間、荒れ野で彼らの行いを耐え忍び、
13:19 カナンの地では七つの民族を滅ぼし、その土地を彼らに相続させてくださったのです。
13:20 これは、約四百五十年にわたることでした。その後、神は預言者サムエルの時代まで、裁く者たちを任命なさいました。

先日、三瓶山のふもとにある、三瓶小豆原埋没林展示施設に行ってきました。
埋没林というのは、三瓶山の噴火による火砕流や火山灰に埋もれてしまったまま、そのままの形で残っていた樹木の残骸であり、大きなものでは、樹齢数百年ほどの杉の木がそのままの形で残っています。
三瓶山が最後に噴火したのは、今から約3500年ほど前の出来事ですから、樹齢数百年の樹木が生えていたという事実は、さらに遡ること4~500年、ですから、今から約4000年ほど前に芽吹いた杉の木が今の時代に残っているということになります。
埋没林施設に展示してある木は、火砕流によって炭化されてはいるものの、見るからに、普通の杉の大木といった感じで、時の流れを一瞬に閉じ込めてしまった、まさに、タイムカプセルのように思えてきます。

ところで、この出来事が起こった時と、ちょうど同じ頃、アブラハム、イサク、ヤコブ(イスラエル)と続いてきたイスラエルの民の歴史が大きく動き始めていた時でした。
全世界を襲った大飢饉をきっかけに、イスラエルの民は、ヨセフの導きでエジプトに移住し、エジプトで約400年過ごし、モーセの時代に、出エジプトという大きな出来事を経験していきます。その後、荒野での40年の放浪を経て、ようやく、約束の地カナンへと入植していくのですが、預言者サムエルの時代になるまでの間は、裁き司たちの活躍した時代が100年ほどありますから、預言者サムエルやサウル王、ダビデ王が活躍した頃が、ちょうど今から3000年くらい前にあたることから、逆算していくと、ちょうどイスラエルの民がエジプトに移り住んだ頃と同じ頃に、三瓶山の噴火によって、埋没林が出来上がったことになります。
そう思うと、何か、歴史の生き証人と言うか、感慨深いものがあります。

使徒13章16節以下のパウロのメッセージでは、旧約聖書におけるイスラエルの歴史について、極めて簡潔に記されていて、神様の救済の歴史を傍観することができると言えるでしょう。
聖書において、わずか数節で語られている箇所にも、長い長い歴史の流れがあります。
そして、そんな長い長い歴史を通して、神様の救いの出来事が明らかにされていることを思う時、神様のスケールの壮大さを思い、ちっぽけなことで悩んでいる自分が、いかに小さなものであるかということを思わされます。
でも、そんなちっぽけな私を、壮大な神様が救って下さるのです。なんとも幸いなことです。