喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々* -42ページ目

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!

こんにちは!

kikoです♪


『勝沼醸造&グラース コラボレーションディナー』のご報告ブログ、

もっと早くにアップしようと思っていたのですが、

翌日に必死で名文(?)を書いていたら途中で全部消えてしまって。


そこから一気にモチベーションが下がって今に至ってしまいました汗

すみませんガーン



さ、気を取り直して記憶を呼び起こして、

当日の裏話も交えてレポートさせていただきますね!!



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

当日のセッティングはこんな感じで♪

事前に有賀社長志村部長が到着し、まずは全員で流れをミーティングメモ


実際のセッティングや資料、お料理やワインの出し方、どこで解説を入れるかなど、

お客様に料理とワインを楽しんでもらうことを第一に考え、いろいろと意見を交わしました。


「あれこれ説明してからワインを飲むのはスマートじゃない」 by 有

「料理の初めに解説があると、食べる手がとまってしまって料理が冷めてしまう」 by 蜂

「ワイン3種はグラスを並べたままにして、それぞれの料理と合わせ比べてほしい」 by 志


などなどあせる


それぞれのプロフェッショナルなこだわりの結果、


「料理とワインを出して、お客様が食べている途中に社長が解説をする。」

「食べながら聞いてもらうように声をかける。」

「ワイングラスは下げずに、3種並べたまま楽しんでもらう。」


という流れに決定グッド!

grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

んな素敵なグラスチャームもご用意いただきました!



結果、どのテーブルも有賀社長の興味深いお話に耳を傾けつつ、

お料理とワインをゆっくりとお楽しみ頂けたのではないかと思いますニコニコ



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

お食事を召し上がっていただきながら、興味深いお話にも耳を傾け…



そして気になるメニューとワインはこちら♪


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~ Welcome Drink ; Agua-Vicosa Prazer 2010 ~

   

*Amuse-Bouche アミューズ・ブーシュ

   鹿児島産赤ピーマンのムース 木苺酢風味 秋田産新じゅんさい添え

     & 「アルガブランカ ブリリャンテ 2006」


* Entree  前菜

    和歌山産鮎 夏野菜のカポナータ きゅうりのジュレ 初夏のサラダ仕立て

      & 「アルガブランカ クラレーザ 2009」


* Poisson 魚料理

   徳島産ひげそり鯛 ミョウガと大葉のソス・ラヴィゴット

       & 「アルガブランカ イセハラ 2010」


* Viande 肉料理

   新潟産和牛モモ肉のロティ レフォール添え 

       & 「アルガブランカ ピッパ  2006」


* Fromage チーズ

   フランスジロンド産カイエ・ド・ブルビ 千葉さんブルーベリーとそのコンフィチュール


* Dessert デザート

   ダークチェリーのクラフティ クリークでマリネしたチェリーとそのソース

       & 「アルガブランカ ドース 2001」


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今回のワインは全て、甲州ブドウから作られたものです。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*



白ワインに牛肉~?!と思われるかもしれませんが、

ポイントは、たっぷり添えた天然のホースラディッシュ!


これが、樽熟の濃厚なピッパとボリューミーなローストビーフをしっかりつないでくれますチョキ

召し上がった方は、その相性の良さに驚かれたのではないでしょうか。


これは、勝沼醸造さんの直営レストラン「風」で供されている定番の組み合わせを

グラース流にアレンジしたもの。

さすがの完成度ですキラキラ



そしてデザートにお出しした「ドース2001」。

ワイナリーにわずかに残っていた3本を無理やり譲って頂いたという超貴重品で、

本当にもう1本も残っていないそうですあせる


お客様にお出しする直前、

最近飲んでないけど、どうなってるのかな…とちょっと心配顔でテイスティングをした志村さん。


お!と驚きの声をあげたので、私も一口頂きましたが…


いや~、確かにこれはすごい凝縮感!!


実のところ、メニューを組んだ時点では

「甲州にダークチェリーは強すぎるかも…」なーんて思っていたんですが、

この濃厚で熟成感のある力強い味わいは、まさに申し分なしラブラブ!


良い意味で期待を裏切ってくれて、素晴らしいマリアージュとなりましたキラキラ



勝沼醸造さんのワインは、本当にラインナップが豊かでどれも個性的。

「世界で競えるワインを作りたい」

という有賀社長の志がしっかりと反映されたものばかりで、改めて胸を打たれました。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

資料もしっかり!流石です。



お料理とワインもさることながら、

今回のイベントでは、有賀社長からたくさんの興味深いお話を頂きました。


日本のワインの過去と未来、甲州の目指す道、ワイン産業の国際化…


その中で私が一番印象に残ったのは、

「食文化としてのワインを広めたい」という社長の思いでした。


ワインだけをあれこれ言ったり評価したりしていても、

本当の意味でのワインの普及にはつながらない。


世界一ソムリエが多い国なのに、ワインを本当に楽しんでいる人は少ない。

なぜなら、ワインがある種特別な人たちの嗜好品になってしまっているから。


大切なのは、「ワインは料理と共にあるべきものだ」ということ。


そうそう、そうなんですよ!私の個人サロンのテーマがまさにそれなんですよキラキラ

こういう言葉が、ワインの作り手さんの口から聞けるのって本当に嬉しいです。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

とにかく、「料理とワインを楽しんでもらえる機会にしたい」と作り上げたメニュー。



目指しているのは、「ワインのある食卓」


有賀社長が選びぬいて言った言葉は、

くしくも私が主催するサロンのサブタイトルと全く同じものでした。


料理が並んだら、自然とワインが隣に並ぶ。

酔うためではなく、語るためではなく、食事をより楽しむためにワインを開ける。


そんな食卓が、もっともっと増えてくれたら。

そしてそのワインが、日本の真面目なワインたちだったら…ラブラブ


その日のために、グラースもさらなる努力をしていきたいと思います!




オープン当初から、シェフ喜八郎のこだわりだった

野菜のコース『Potager ポタジエ』



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*



「ベジタリアンメニューではありませんので、お肉や魚介のエッセンスも使用します。

 ただ、前菜からメインに至るまであくまでも野菜が主役のコースです。」


というのが売り文句。

日本では珍しいコース構成なので、初めてご来店いただいた方はまず驚かれます。


当然、最初からオーダーされる方は少ないので、どちらかというと裏メニュー的な存在。

一度いらした方が、通常のコースを食べて付け合せの野菜の美味しさに驚き、

これならばぜひ次は・・・と、野菜のコース目当てに再来店して下さる、というパターンがほとんどでした。


それでも、最近ではを雑誌などで取り上げていただくことが多いせいか知名度が上がり、

初回から「野菜のコース」を目当てにご来店くださる方もいらっしゃいます。


そして一度お召し上がり頂いた方は、そのボリュームと充実度に驚かれることでしょう。

野菜だけじゃ物足りないかも…という概念は、見事に覆されてしまうはずです。にひひ


というわけで、ここ最近では予想外に「野菜のコース」をご注文頂くことも多くなってきました。

なんともありがたいことですキラキラ



ただ、「野菜のコース」は通常のメニューに比べて使用する野菜の種類や量がかなり多いので、

万が一注文が重なりすぎてしまうと、食材が足りなくなってくる可能性もあせる



そこでお知らせです。


今月より野菜のコースは完全予約制とさせていただきますクラッカー




これは、これからも最高の状態で「野菜のコース」を楽しんでいただきたい…という

シェフのこだわりから出た結論です。



このため、ご予約のご連絡を頂いた際には、

メールまたはお電話口にてご希望の有無を確認させていただきますのでご了承くださいませ。



事前にメニューを決めて頂かなくてはいけないので恐縮なのですがあせる

その分、内容もさらに充実してお届けすることが可能となります。


そしてこの予約制には、メリットがもう一つキラキラ



ランチタイムでもご予約を頂ければご用意が可能となりました!




野菜のコースは食べたいけど、夜は時間が取れないから…と思っていらした方!

これからはいつでもご用意致しますので、遠慮なくお問合わせくださいねラブラブ





自然栽培野菜にこだわる喜八郎の、まさに真骨頂ともいえる「野菜のコース」


四季折々の野菜の魅力を、ぜひ味わってみて下さい。






ご予約/お問い合わせはこちら♪ 

 *ブログの右上のリンクから、オンライン予約も可能になりました!



  contact@gracetokyo.com / 03-6440-0400

先週の日曜日、グラースのキッチンスタッフが結婚式を挙げましたクラッカー


右も左もわからなかった私たちと一緒になって、

グラースの立ち上げに大きく貢献してくれた大切なメンバーの一人です。


彼がお客様に顔を出す機会はほとんどありませんでしたが、

実はどこに出しても恥ずかしくないイケメンキラキラくん。


披露宴では、愛らしい奥さまと一緒にそのイイ男ぶりを存分に発揮していましたラブラブ!


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*
本人の了解もらったので載せちゃいますっ♪奥さまもとってもかわい~ラブラブ



「主賓挨拶」なんて大役に緊張していた喜八郎も、

冒頭にお役目が終わって、あとはゆっくりと披露宴を堪能DASH!


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


宴会ながらも熱々で供されるお料理に感心しながら、

かわいい愛弟子の晴れ姿に目を潤ませていましたにひひ



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

お肉もお魚も作りたての温かさが感じられました!



今回の披露宴は、彼と奥さまが一緒に働いていた結婚式場で行われたこともあり、

式場のキッチンスタッフも登場して、終始アットホームな雰囲気。

とても和やかで、心のこもった素敵な披露宴でした。


印象的だったのは、新郎新婦の明るい笑顔ラブラブ

二人とも本当に幸せそうで、こちらもたくさん元気をもらいましたニコニコ


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

セッティングも、細やかな心遣いが感じられて素敵でした♪




真面目にコツコツと、喜八郎の料理を支えてくれていた彼も、

来週早々には夫婦でフランスに旅立つことになっています。



「フランスに行きたい」と彼が言い出した時、

十数年前の自分の気持ちがふとよみがえりました。


そうそう。


「行きたい」と思ったときに「行ける」状況にあることのありがたさ。

「気」と「時」が一致することの希少さと、それを実行に移すことのできる行動力。


それが若さであり、運であり、実力なんだと思うのです。


昨日がそんな彼の最後の勤務日でしたが、

最後までしっかりと、厨房を磨き上げていってくれました。


かわいい我が子が旅立っていくようで、私たちにとっては本当に寂しいやら悲しいやら。

それでも、向上心と探究心に溢れた彼らしい決断だと、今はとても誇らしく思いますキラキラ



一年間は、本当にあっという間。

このフランスでの一年が、若い二人にとって素晴らしい経験となりますように。




浩太郎くん、今まで本当にありがとう。

頑張ってくるんだよ~クラッカー



Je te dis MERDE!!


恒例になりました、「シェフ喜八郎の料理講座」

来月は7日(火)と8日(水)に開催いたしますクラッカー


次回は、この料理講座が終わればお店のメニューからも姿を消してしまうという、

短い旬を締めくくるこちらのメニューラブラブ



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

「北海道産天然山菜と才巻海老のサラダ」

アクセントとなる甘夏のソースがポイントの、シンプルな一皿。

シェフ喜八郎のマニアックな山菜談義にも、かなり期待が持てそうですにひひ


そしてメインは、

大山地鶏を使った「プーレ・オ・ヴィネーグル」



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


こちらも、トマトとヴィネガーを使った甘酸っぱいソースが味の決め手。

クラシックな料理ですが、グラースバージョンは一味違いますキラキラ

何より、柔らかい鶏胸肉の火入れ技術は必見!!


お時間のある方、ぜひぜひご参加くださいね音譜



 【日時】6月7日(火)/8日(水)各日11時~

 【場所】レストラン graceグラース kihachiro HACHISUKA

 【定員】各回4

 【参加費】10,000

     (講習費、ランチコース、グラスシャンパーニュ1杯、税・サ込み)



お申込み/お問い合わせはこちら♪ 


  contact@gracetokyo.com(蜂須賀・大島) / 03-6440-0400







本日、群馬から生後3週間の乳飲み仔ヤギ半頭が入荷しました!クラッカー



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


群馬の契約農家さんで、今年は4頭しか出荷されなかったそうですが、

サーネン種という、真っ白なヤギさんですキラキラ

(ハイジのユキちゃんはサーネン種だと思われますが汗


ヤギと言っても、仔ヤギは全く癖がなく臭みもありません。

乳飲みなので肉質もとても柔らか。とても淡泊な味わいです。


背肉やロースはロティに、肩肉やバラ肉はコンフィにして、

トマトとヴィネガーのさわやかなソースでお召し上がりいただく予定ですラブラブ


この時期にしか食べられない、まさに限定の食材。

半頭分なので、10~12名様分のみとなります。


2名様以上でご用意が可能ですので、ご希望の方はお早めにご予約くださいね!!