喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々* -26ページ目

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!

先日、グラースのホームページをちょっぴりリフォームキラキラしてみましたクラッカー


http://gracetokyo.com/  


ようは、使用デザインを変えてみただけなんですが汗


以前は字が読みにくいのが自分でも気になっていたし、そういうご指摘も頂いていたので、

これで少しは読みやすくなったかなあと思いますニコニコ


内容についても改善したいところがたくさんあるのですが、こちらは随時変更中☆


なにしろ仕事の合間に自分で作業をしないといけないので、

なかなか一気にリニューアル!というわけにはいきませんしょぼん

(しかもシステムの反応が悪くて思うように動かせない。。汗


キッズデーのページもつくりたいなあとか、

雑誌記事の紹介ページもつくりたいなあとか、

ワインリストもちゃんと掲載したいなあとか、



まあ思うところはいろいろあるわけですが、

まずは少しずつ改善して行きたいと思いますので、気長にお待ちくださいねにひひ



あ、実はそのあたりお手伝いいただけるアルバイトの方も大募集中です。

ご興味のある方、ぜひご一報くださいませ~ラブラブ



最近、意識していろいろなレストランに足を運ぶようにしています。

特にフランス料理店ナイフとフォーク


自分たちでお店をやっていると「井の中の蛙」になってしまいがちなので、

できるだけ周囲の状況を視野に入れておこう、という向上心からです。(エラーイチョキ



話題の人気店では、現在のフランス料理界の最先端を知ることができますし、

私たちと同じように何の後ろ盾もなくオーナーシェフとして頑張っていらっしゃる方のお店では、

本当に勇気と気力をもらいますアップ



どこのお店も、みんなそれぞれに個性があって目指すところがあって、

どこへ行っても得るものはとても多いです。



そんな中で最近気がついたのは、


「自分たちは流行りのフレンチと相当ズレているらしい」


ということ汗



内装の雰囲気から料理のスタイル、素材の選び方にいたるまで、

都内で高評価の人気フレンチとは、方向性が全く違ってるんですよね~ショック!



窓がない空間で、昼間でも照明を落として高級感を醸し出していたり、

(→グラースは大きな窓でおひさまサンサン!日焼けも気になるぐらいの日当たりのよさがウリ♪)


ソースを使わず、大きなお皿に素材とほんの少しの付け合わせがきれいに配置されていたり、

(→喜八郎はソース作りに相当な労力をかけます。お皿にはいろんな旬野菜がモリモリ♪)


じっくり丁寧に料理説明をしてくれるエレガントな立ち居振る舞いのサービスマンがいたり。

(→料理を早く食べてほしいあまりに、説明は超簡単に終了!…エレガントって程遠い…)



はあ~。

薄々気がついてはいましたが、やっぱりなあガーン



とはいうものの、これが私たちの作りたい料理であり、

大切にしたいと思う空間なのだから仕方ありません。


たとえ「フランス料理店」としての流行からズレたものだとしても、

流行を追ってコンセプトを変える気にはなれないんですよね。


それならいっそ、「フランス料理店」という看板を外してしまえば?とも思ったのですが、

基本、フランス料理しか作れないので、やっぱりどうやっても「フランス料理店」なのです。



こうなったら、あくまでも「異端児フレンチ」を貫いて頑張るしかなさそうな感じ。

でもそう思うと、なんだか腹がくくれてきました。グッド!



みなさま、こんな偏屈レストランではありますが、

今後ともグラースをどうぞよろしくお願いいたしますニコニコ



6月のメインディッシュは、鹿児島産黒豚のローストですラブラブ



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


豚肉とはいえ、侮るなかれ。

絶妙に火入れを施したジューシーな豚肉は、目から鱗の美味しさです。


野菜使いばかりが注目されがちですが、

喜八郎、実は肉や魚の火入れはかなりの得意分野グッド!


しかも、うちには最新調理機器などは一切ないので、

手順としてはものすごーくアナログです。


アナログな仕事は数字や時間でマニュアル化できるものではないので、

肉の大きさや温度によって焼き時間や火加減も調整しなければいけません。


まさにその場その場の一発勝負を、慌ただしいサービスの最中に仕掛けていくわけですから、

その緊張感と集中力は計りしれません。


そのせいか、塊で焼き上がった肉にすっと包丁を入れ、

断面がきれいに均一なロゼ色に焼き上がっていたときの喜八郎の満足げな顔ったらないです。


まさにドヤ顔。


それをまた、お客様が「美味しい!」と喜んで食べてくださったときの達成感が、

それまでの苦労や努力も全て吹き飛ばし、次への活力になってくれるんですよね。


みなさんもぜひ、喜八郎が丹精込めて焼き上げる豚肉を食べてみてくださいね~ニコニコ



お店の前には柑橘類の木が多いので、

蝶々さんたちが子供を産みにきます。


ふとみたら、今年もまたはらぺこあおむしが立派に大きくなっていました。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

きょとんとした顔してこちらを見てる姿がかわいいくて、

まるでエリック・カールの絵本の世界ラブラブ


大事な葉っぱはたくさん食べられちゃったけど、特別に許してあげようか。

そろそろおなかもいっぱいでしょうし、ちゃんと立派なサナギになるんだよ。


綺麗なアゲハ蝶になったら、また遊びに来てねニコニコ


昨日の日曜日は、酵母ソムリエのやましたあつこさんによる天然酵母セミナーでしたラブラブ


第一回目は酵母と美容に絞って女性限定で行ったイベントでしたが、

今回は天然酵母パンのデモなどが中心。


もちろん男性の参加もOK…だったんですが、やっぱり女性オンリーでしたにひひ


まずは、あつこさんオリジナルの天然酵母ドリンクをお味見カクテルグラス

そのあとで、天然酵母を使ったスコーンの作り方を実演していただきました。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

流行りの「塩麹」も使い、フードプロセッサーとケンミックスであっという間に生地の出来上がりキラキラ

とてもシンプルですぐにでも実践できそうだったので、メモをとるみなさんの顔も真剣そのものです。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

このあとはオーブンで焼いて、お食事の時に皆様にも召し上がっていただきましたが、

しっとりさっくり、とても美味しいスコーンでしたラブラブ!



そして今回、なんとグラースのパン実行部隊からも実演のデモが!

グラースで人気の天然酵母パンの作り方を、ついに公開してしまいました~クラッカー


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

…が、これがまた予想を超えるアバウトな作り方だったようでガーン

あつこさんを始め、取り囲んだパンの専門家の方々が「目からうろこ」と仰天するほどでした。


実のところ、私もここまで簡略化されているとは思ってませんでしたが汗

出来上がりが美味しいのでオケ、ということで合格


レストランでのパン作りでは、効率も大切な要素ですからね!(言いわけ言いわけ)



講義のあとのお料理は、季節のピュアホワイトのスープにお野菜のメインディッシュ。

今回は、山羊肉のトマトファルシやクスクスを添えた夏バージョンですラブラブ


予想以上のボリューム感に、ご参加いただいた皆様の評判も上々でした♪



あつこさんからは、雑談を通して最後までいろいろな酵母のお話が飛び出し、

本当にあっという間の3時間でした。


酵母の世界は本当に奥が深く、まだまだ知りたいことだらけです。


酵母ドリンク、酵母美容液、酵母パン…ときたら、

今度はお料理に使える酵母のお話などもお願いしたいなあと画策中得意げ


9月前後を目安にまた新たな企画をしていく予定ですので、

ご興味のある方はぜひチェックしていてくださいね!