ズレてますよね…。 | 喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!

最近、意識していろいろなレストランに足を運ぶようにしています。

特にフランス料理店ナイフとフォーク


自分たちでお店をやっていると「井の中の蛙」になってしまいがちなので、

できるだけ周囲の状況を視野に入れておこう、という向上心からです。(エラーイチョキ



話題の人気店では、現在のフランス料理界の最先端を知ることができますし、

私たちと同じように何の後ろ盾もなくオーナーシェフとして頑張っていらっしゃる方のお店では、

本当に勇気と気力をもらいますアップ



どこのお店も、みんなそれぞれに個性があって目指すところがあって、

どこへ行っても得るものはとても多いです。



そんな中で最近気がついたのは、


「自分たちは流行りのフレンチと相当ズレているらしい」


ということ汗



内装の雰囲気から料理のスタイル、素材の選び方にいたるまで、

都内で高評価の人気フレンチとは、方向性が全く違ってるんですよね~ショック!



窓がない空間で、昼間でも照明を落として高級感を醸し出していたり、

(→グラースは大きな窓でおひさまサンサン!日焼けも気になるぐらいの日当たりのよさがウリ♪)


ソースを使わず、大きなお皿に素材とほんの少しの付け合わせがきれいに配置されていたり、

(→喜八郎はソース作りに相当な労力をかけます。お皿にはいろんな旬野菜がモリモリ♪)


じっくり丁寧に料理説明をしてくれるエレガントな立ち居振る舞いのサービスマンがいたり。

(→料理を早く食べてほしいあまりに、説明は超簡単に終了!…エレガントって程遠い…)



はあ~。

薄々気がついてはいましたが、やっぱりなあガーン



とはいうものの、これが私たちの作りたい料理であり、

大切にしたいと思う空間なのだから仕方ありません。


たとえ「フランス料理店」としての流行からズレたものだとしても、

流行を追ってコンセプトを変える気にはなれないんですよね。


それならいっそ、「フランス料理店」という看板を外してしまえば?とも思ったのですが、

基本、フランス料理しか作れないので、やっぱりどうやっても「フランス料理店」なのです。



こうなったら、あくまでも「異端児フレンチ」を貫いて頑張るしかなさそうな感じ。

でもそう思うと、なんだか腹がくくれてきました。グッド!



みなさま、こんな偏屈レストランではありますが、

今後ともグラースをどうぞよろしくお願いいたしますニコニコ