今までは仲の悪い夫婦のご相談内容でしたが、仲の良い夫婦は、どんなタイプがあるのでしょう。
今回はそういうお話です。
合理的タイプ
夫婦間の問題で相談に来られる方々の中から、タイプ別に例をあげてお話してきました。相談に来られるくらいですから、夫婦円満の方はいらっしゃいません。
従って、悪い因縁生による結びつきの例が、多くなるのはやむをえません。
因縁生はお互いものですから、一方的にどちらが悪いとは言えません。夫婦どちらかが、或いは相方共に魂が幼いか、子供の時の愛情不足な育ち方によって、性格的な歪みを持っている人たちが、今生で浄化と学びのために、夫婦という形をとっているわけです。ただ感性が合わないから、嫌だから別れますでは、卒業できないのです。卒業できないということは、また遣り直しをすることになります。だからといって、悪い因縁生だから仕方ない、と諦めてしまうのではなく、諦めるというのは、明らかに見ることで、そうした因縁生の現われをよく識って、どうしたらそれを超えられるかと考え、自分の生き方をそのようにしてゆくことです。
百人百様ですから、まだまだいろいろな夫婦の在り方があると思いますが、このくらいにして、次の合理的タイプをみていくことにしましょう。
合理的タイプの人との結びつきは、必ずしも悪い縁とはいえません。
合理的とは、道理や理屈にかなっていることであり、物事の進め方に無駄がなく、能率的であるのです。こういう人は至極真面目で誠実な人柄ですから、人様から好感をもって受け入れられると思いますが、融通性がなく、自分の生き方を曲げようとはしません。また、自分の合理性を乱す者があれば我慢ならず、厳しく批判もし、相手を強制しようとするでしょう。他人なら付き合わなければよいでしょうが、家族となったらそうはいきません。当然金銭的にも一切の無駄をしない、させないでしょうから、他から見たらケチという印象を与えるでしょう。
「ご意見はまことにごもっとも、でもそういかないのが人闇でしょ」と、反発したくなると思います。ですから、そういう人をご主人に持った奥さんは、四角四面の見えない空闇に閉じ込められたような、圧迫感を感じるかもしれません。
人闇はどこかファジー(曖昧さ)なところがあったほうがよいのです。それは融通性というか、何から何まで形に嵌めて、こうでなければならぬという生き方は、その人にとっては、道理にかなった生き方をしているつもりでしょうから、まことに気持がよいと思いますが、一緒に住む者にとってはやりきれません。
人闇の生き方には、どこか抜けたところがあったほうが、付き合いやすいと思います。よく言えば融通性、相手を赦し、包みこむようなものがあったら、その人は多くの人々を癒すでしょう。
人方の人々は、自分の形(その人の意識のありかたや、想いの癖など、自己像のパターン)に当て嵌めて、相手を見ようとします。例えば、自分が三角なのに、四角の人を見て自分の形(三角)に当て嵌めようとして、想うようにならないと、あの人は闇違っている、と批判したり怒ったりするのです。要するに人間は、自分の都合のよいようにしか物事を見ないということで、自分が三角なのに四角を自分の中に入れようとしているようなものなのです。
四角とか丸とかは、その人の性格的なものですから、四角でも丸でもよいのです。その枠が人きければ、たとえ相手がどんな形であれ、自分の中に入れることがきるし、遊ばせることもできるのです。それがその人の心のゆとりであり、そういう人を魂の人きく深みのある人というのです。
男であれ、女であれ、そういう伴侶を持った人は幸せな人です。
さて、ご相談には来ませんが、仲の良い夫婦には、どのような過去生の因縁生があるかをみてみましょう
親子タイプ
過去世で親子だった因縁生かあって、それが今世で夫婦となった場合、貸し借りのある悪い例は、先にお話しました。この親子タイプは善因縁による結びつきですので、どちらかが前世で親で、子供によく愛情をそそぎ育てたか、子供が親によく孝行したか、などの
恩義があったりして、今世で夫婦となった場合。例え低奥さんが母親で、ご主人が子供であった縁の場合、子供は可愛いし、尽そうという思いがあるから、ご主人が少々我儘を言っても、少々遊んでも、奥さんがご主人をつつみこんでカバーしようとします。
その逆もそうです。ご主人が親で奥さんが子供だった場合も、奥さんがご主人に頼りきって我憐言っても、ご主人はそれを善しとして、よく面倒を見ています。
片方が母親であったか、父親であったかによって、愛情のかけかたに少し違いはあると思いますが、いずれにしても仲の良い夫婦です。
兄弟(姉妹)タイプ
兄弟、姉妹、或いは兄妹、姉弟などの過去世に仲の良かった縁によって、今世で夫婦となった場合。夫婦といいうより、兄妹のようなさっぱりとした感じの関係です。
普通、夫婦の場合は、ご主人のほうが主導権を持ち、奥さんがそれに従うという形です。(その逆もありますが)兄弟(姉妹)タイプの場合は、お互いに遠慮なく言いたいことは言い合い、時には喧嘩もしますが、いざという時には共に助け合い、問題を乗り越えてゆくといった夫婦です。
友人タイプ
友人タイプとは、お互いに自立していて、それぞれに仕事や芸術活動などに情熱を持ち、お互いの生き方に干渉しないで、自由を認め合います。生活は什事が中心で、家は憩いの場、癒しの場で、夫婦であるというより、いつも新鮮な恋人同士のような感じです。
こうした夫婦の在り方はなかなかいません。大人同士の結びつきで、信頼がなければ成り立ちません。未来の夫婦の在り方が、そうした生き方の中から生れてくるのかもしれません。
恋人タイプ
もう一つ付け加えておきたいのは恋人タイプです。 過去世において、愛し合っていた魂が、今世でまた一つに結ばれた、或いは、何らかの理由で実らなかった恋が、今世で引きつけ合い、成就して夫婦となった場合。まことに仲の良い夫婦となりますが、そうした
熱々の仲で一生を終ればよいのですが、いつまでも燃えているわけにもいきませんパ折角の恋の実りをさらに豊かなものにしていくかは、そうした状態の中で、そのふたりが何を学んでいくか、にあるわけです。幸せの時には学びも疎かになりがちです。
精神性に目覚め、自らの意識を高めていく努力は、どのような状態の中におかれても大切なことです。
離婚について
夫婦のいろいろな在り方についてお話してきましたが、ここで離婚についても触れておきたいと思います。離婚の相談に来られる方の相方の魂を見ますと、大体が女性のほうが魂が大きいのです。ということは何らかの因縁生かあって、自分より魂の幼い男性を受け入れたのです。幾つも例をあげてお話してきましたように、因縁生がなければそうなりません。
そこで、 「あなた達は恋愛結婚ですか。」
と聞きますと、
「はい、そうです。」という答えが返ってきます。
勿論お見合い結婚だったら離婚もない、ということではありません。恋愛結婚に比較的破綻が多いのは、先にもお話しましたように、因縁生の浄化のために引きつけ合い、好きだ、どうしても一緒になりたいという感情になり、いざ結婚してみると、夢に描いていた結婚生活と違い因縁生の浄化のために様々な業が現われてきて、こんなはずではなかった、という失望感と業の浄化に耐え切れなくなって、離婚ということを決意しはじめるようになるのです。
もともと過去世での悪い因縁生の浄化のために、お互いがその縁によって引きつけ合い恋愛感情となり、結婚にまで踏み切ったのですから、別れなければならない時がきたら、いさぎよく別れたらよいと思うのですいが、因縁生の浄化のために守護霊様が二人を結びつけたのに、まだ因縁生か浄化されないまま別れたのでは、残った因縁生はいずれまた何らかの形で浄化しなければなりません。ならば、折角結婚したのですから、その結婚生活の中で、どんなに辛いことや苦しい悲しいことがあったとしても、ただの苦しみ悲しみに終らせないで、それらの体験から何かを学ぶことが人切なのです。それは愛です。
様々な体験を通して、どれだけ自らの愛を成長させていくかにあるのです。そういうことが自覚できたなら、別れるものは別れたらよいし、因縁生を乗り越え、二人で真実の愛を築いてゆくことも可能なのです。
だから悪い結婚をしたからといって、運命のせいにし、嘆くだけでは魂の成長はありません。結婚は陰陽が合体することによって、お互いに霊性を高めてゆくために大切な行為なのです。 (つづく)