ある事情で身体の成長を止められた少年ユウキに秘められた謎とは、医療ミステリー。
ミステリー作家の石井さおりは、書き下ろし原稿執筆のため、伊豆の別荘にやってきた。
彼女は執筆の合間の散歩中、坂の上に建つ洋館で暮らす、柴田祐紀という6歳の少年と出会う。彼は病気療養のため、洋館に滞在していると言うが、病名については口を閉ざす。
ユウキの面影に既視感を覚えたさおりだったが、自分の幼少時代を知るかのような彼の言動に疑念を持つ。やがて、ユウキの生い立ちを探り始めたさおりは、彼と話すうちに、とても6歳とは思えない言動に不審を抱き始め、やがて、彼の脳は成人男性のもので、身体だけはいつまでも6歳児のままなのではないかとの疑問が生じる。
さらに、祐紀の父親が日本を代表する遺伝子研究者であることが分かり・・・。
あどけない笑顔の裏に隠された悲愴な真実を知ることになる。さおり中心の話しの展開とは別にある「手記」が挿入され進行する。後半手記の書き手とさおりの関係が明らかになる仕立てだが「成長に関するホルモンを阻害する蛋白質の遺伝子を片っ端から」注射した結果の悲劇にはリアル感が感じられず消化不良のような読後感が残った。
2012年9月 朝日文庫刊
2012年アメリカSF映画
今の自分と未来の自分が出会うSFタイムトラベル。ライアン・ジョンソン監督作品
近未来の2044年、開発されたタイムマシンは使用禁止の処置を取られていたが、犯罪組織が殺したい相手を証拠を残さずに消し去るため過去に転送する目的で悪用していた。その送られて来る人間を消すのはルーパーと呼ばれる殺し屋で、凄腕ルーパーとして名をはせるジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある時、いつも通り単純な仕事として請け負った暗殺の仕事で、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)と対峙してしまい、一瞬隙をつき“未来のジョー”は街へと消える。
「元締めに奴を殺さなければ自分が消される!」と、必死に追跡し、未来の自分を追いつめたとき、彼がこの時代へ来た驚くべき理由が明らかになる・・・。よく考えるとストーリーには超能力シーンなど矛盾が一杯、突っ込みどころ満載だが過去に手を加えんと未来からやってきた自分“同じ時に同じ者が同時に存在してはならない”というタイムトラベルの約束を無視して繰広げられる未来の自分との展開は、今の自分に未来の自分を殺せるのか?今の自分が未来の自分に殺されたらと、興味がつきない展開に引き込まれた。
ジョーが農家の母(エミリー・ブラント)子と知り合い守るものができる過程は、他人とのふれあいが孤独を癒し人生を豊かにしてくれることを教えてくれる。
未来から来た自分のある目的を知ることで、自分がたどる運命を知り、負の連鎖を断ち切ることを決意する結末は愛を知らない孤独な暗殺者だったジョーが成長して「愛と自己犠牲」を学ぶ映画だともいえる。
どんな結末の待つ未来だとしても歴史を変えてはいけないというメッセージ?
今の自分と未来の自分が出会うSFタイムトラベル。ライアン・ジョンソン監督作品
近未来の2044年、開発されたタイムマシンは使用禁止の処置を取られていたが、犯罪組織が殺したい相手を証拠を残さずに消し去るため過去に転送する目的で悪用していた。その送られて来る人間を消すのはルーパーと呼ばれる殺し屋で、凄腕ルーパーとして名をはせるジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある時、いつも通り単純な仕事として請け負った暗殺の仕事で、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)と対峙してしまい、一瞬隙をつき“未来のジョー”は街へと消える。
「元締めに奴を殺さなければ自分が消される!」と、必死に追跡し、未来の自分を追いつめたとき、彼がこの時代へ来た驚くべき理由が明らかになる・・・。よく考えるとストーリーには超能力シーンなど矛盾が一杯、突っ込みどころ満載だが過去に手を加えんと未来からやってきた自分“同じ時に同じ者が同時に存在してはならない”というタイムトラベルの約束を無視して繰広げられる未来の自分との展開は、今の自分に未来の自分を殺せるのか?今の自分が未来の自分に殺されたらと、興味がつきない展開に引き込まれた。
ジョーが農家の母(エミリー・ブラント)子と知り合い守るものができる過程は、他人とのふれあいが孤独を癒し人生を豊かにしてくれることを教えてくれる。
未来から来た自分のある目的を知ることで、自分がたどる運命を知り、負の連鎖を断ち切ることを決意する結末は愛を知らない孤独な暗殺者だったジョーが成長して「愛と自己犠牲」を学ぶ映画だともいえる。
どんな結末の待つ未来だとしても歴史を変えてはいけないというメッセージ?
960年インド・ポンディシェリに生まれたパイ少年は、父親が経営する動物園でさまざまな動物たちと触れ合いながら育つ。
パイ(スラージ・シャルマ)が16歳になった1976年、両親はカナダへの移住を決め、一家は動物たちを貨物船に乗せてインドをたつが、洋上で嵐に遭遇し貨物船が沈没。
必死で救命ボートにしがみついたパイは一命を取りとめるが、そのボートには体重200キロを超すベンガルトラやシマウマ、オラウータン・ハイエナの動物たちが居てそれらと漂流することになる。
パイは肉食猛獣のトラとどのようにして共存の道を探していくのか、またどうやってサバイバルしていったのか?
興味深い奇想天外なシュチエーションに釣られて映画を見た。
時間の都合で3D作品だったが通常版2Dで鑑賞。監督が3D版に拘った意図は理解できた。
動物が飛び出すシーンや海上の満点の星や満月、夜光くらげの輝くシーン、鯨・ジンベイザメの泳ぐ姿、自然の神秘、ミーヤキャットの群れる浮島などCGを駆使して再現したファンタジックな作品に仕上がっていた。
振り向かずに森に消えるトラと見送るパイ、「お別れを言えなかったことが一番悲しいこと」
寓話に満ちている話しだが
世界のあらゆる宗教、神を奉る世界観を持つパイが神を呪い、神に感謝するシーン、希望を失わなず生き残った奇跡にやはり神の存在を認めないわけにはいかないようだ。
難破する貨物船が日本の船だったとは・・・!
価値観が違うものでも、例え仲良くはなれないとしても共に一緒に生活できることを示唆している映画なのか。
是非3Dにて鑑賞を!
2012年アメリカ映画アン・リー監督作品。
2001年ヤン・マーテル(カナダ)著「パイの物語」、ブッカー賞を受賞のベストセラー小説の映画化作品。
パイ(スラージ・シャルマ)が16歳になった1976年、両親はカナダへの移住を決め、一家は動物たちを貨物船に乗せてインドをたつが、洋上で嵐に遭遇し貨物船が沈没。
必死で救命ボートにしがみついたパイは一命を取りとめるが、そのボートには体重200キロを超すベンガルトラやシマウマ、オラウータン・ハイエナの動物たちが居てそれらと漂流することになる。
パイは肉食猛獣のトラとどのようにして共存の道を探していくのか、またどうやってサバイバルしていったのか?
興味深い奇想天外なシュチエーションに釣られて映画を見た。
時間の都合で3D作品だったが通常版2Dで鑑賞。監督が3D版に拘った意図は理解できた。
動物が飛び出すシーンや海上の満点の星や満月、夜光くらげの輝くシーン、鯨・ジンベイザメの泳ぐ姿、自然の神秘、ミーヤキャットの群れる浮島などCGを駆使して再現したファンタジックな作品に仕上がっていた。
振り向かずに森に消えるトラと見送るパイ、「お別れを言えなかったことが一番悲しいこと」
寓話に満ちている話しだが
世界のあらゆる宗教、神を奉る世界観を持つパイが神を呪い、神に感謝するシーン、希望を失わなず生き残った奇跡にやはり神の存在を認めないわけにはいかないようだ。
難破する貨物船が日本の船だったとは・・・!
価値観が違うものでも、例え仲良くはなれないとしても共に一緒に生活できることを示唆している映画なのか。
是非3Dにて鑑賞を!
2012年アメリカ映画アン・リー監督作品。
2001年ヤン・マーテル(カナダ)著「パイの物語」、ブッカー賞を受賞のベストセラー小説の映画化作品。