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旅蔵のブログ

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『ジョーカー・ゲーム』『ダブルジョーカー』に続くシリーズ三作目。大日本帝国陸軍内に極秘裏に設立された、スパイ養成学校“D機関”。
「死ぬな。殺すな。とらわれるな」軍隊組織を真っ向から否定する戒律を持つこの機関をたった一人で作り上げた結城中佐の正体を暴こうとする男、英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライス。
“魔王”こと結城は、まるで幽霊のように、一切足跡を残さないのだったが、プライスはある日、ふとした発見から結城の意外な生い立ちを知ることとなる・・・『追跡』。
ハワイ沖の豪華客船を舞台にしたスパイ活動・・・「暗号名ケルベロス」中篇他「誤算」と「失楽園」の、全4篇。
スパイ活動と謎解きのミステリー小説だが3作目だからなんか安心感が先行してあまり驚きが起こらなかった。
2012年3月角川書店刊
消費者金融の高利率で自己破産させられた人たちの復讐劇。3つの殺人事件には共通点があった。
被害者はみな大手消費者金融の元社員であること、処刑のような殺害方法だったこと。
久保田刑事は捜査する中で、意外な犯人像が浮かんできたことに注目する。サラ金の厳しい取立てに家族も仕事も失い、生活も失った男たちだ。その中の一人重原は多重債務から自己破産と転落した、最近やっと最低限の生活をするための仕事から、先の希望に続くビル清掃会社の経営者の仕事へと、立ち直りへの道を歩み始めていたのだが。そんな時、自分を痛めつけたサラ金「紅鶴」の元専務が香港からやって来ることを知り、これまでの自分の生活、憎しみや悲しみの総清算をする覚悟を決める。
六本木のコンプレックスビルで開催される国際映画祭。アジアン・スターが招待される裏で、香港で実業家として成功するあの男の来日だ。
その男を標的に、「ある計画」がひそやかに、熱く動き出すのだが・・・。
サラ金大手「○富士」のオーナー一族をモデルにしたのだと容易に想像できるのだが、法で裁くことが出来ないないので個人的に復讐する行為に違和感が否めない。
犯人側に重点を置いたストーリー展開に刑事側の捜査が絡んで面白くは出来ているが著者らしくない思想性のない小説になっていてガッカリした。
2012年8月 集英社刊
会社人間たちの人間模様、軋轢を扱った4作の短編集。表題作『エリートの転身』は部下の不祥事によって退職に追い込まれたエリート証券マンが選択した第二の人生“チョコレート職人”への道のりを綴った男の話。
自社の未来に絶望感を抱いていた42歳のエリートサラリーマンが、ある企業の紹介記事に惹きつけられた。
彼は思いきってその会社の社長に手紙を出した・・・『エリートの脱藩』。
エリート商社マンとして順風満帆な日々を送っていた男が突然支店に左遷させられることに。やがて、この人事の背後に潜む“闇”にたどり着くが…『民僚の転落』。
派闘争いから懲戒解雇の脅しをかけられたエリートサラリーマンが身の潔白を明らかにするため壮大な闘いに立ち上がる・・・『エリートの反乱』。
書かれた表題作以外は1970年代80年代の為時代背景がいささか古い、大企業のエリート社員の話が中心。
下層の一般的な社員の話しがなくガッカリ。
其々主人公の家庭の妻の役割が透けて見える。
2012年6月光文社刊