2009年秋、「日本が危ない」と言い続けていた一人の政治家の死から物語は始る。
北海道の予備自衛官厚間、週刊誌の元編集長でフリーライターの太田、警視庁公安部外事二課の阿達司、自衛隊などのそれぞれの立場から調査を始めた男たちは、増強を続ける隣国・中国が、北海道などで日本の国土を次々と買いあさっている事実に突き当たる。それらの多くは日本の国防上重要な地点に隣接していた。
尖閣諸島近海での中国漁船衝突事件など過去数年間に起こった中国関連の「事実」をもとに、日本国民が中国に対して感じる不気味さの正体、中国が日本に対して密かに静かに実行しつつあるのではという「戦略的な意図」を示唆しようとしている。
現在進行形の話であり、実際に日本の土地を買いまくり(中国資本による自衛隊基地周辺、原発周辺の土地取得)と、治外法権の拡充を強いる中国とそれに嬉々として応じる日本の政治家や役人たちの売国奴ぶりに怒りを感じるとともに日本の行く末と将来を危惧する内容に共感した。
実名は仮名に変えられているが政治家が中川昭一をさすこと、登場する中国の政治家も大体想像がつく中国側の目的が実際のところ何なのかは不明だが、著者の指摘するような意図もありえる。
そして終章はこのまま「日中もし戦えば・・ ・」の予想が記されて終る。
米軍まかせで平和ボケの日本は例え最新鋭の装備等に優れていても
ひとたまりも無いことは容易に予想できる。
第一回ポプラ社小説新人賞受賞作。34歳の東京の出版社の女性誌編集者・文乃。
小学2年生の時、父親の浮気が原因で両親が離婚。その時の恐ろしい状況によって、幼かった彼女の心には男性への不信感が形成された。そして母の病死。しかし、文乃にも恋人が出来たのだが、20歳の冬彼は突然鉄道自殺してしまう。
それ以来他人には心に「壁」を築いてしまった文乃。
人生の暗闇にいた彼女を変えたのは鎌倉のアトリエでただ一人、ひっそりと芸術と向き合う画家で陶芸家の暁子との出会いだった。互いの孤独を分かち合うようにして二人が運命的に出会った時、暁子の知られざる過去と文乃の未来への可能性が拓けていくようだった。
しかし突然の暁子の訃報が文乃に届き、死の間際に、或るものを残していた。
そして、添えられた文乃あての手紙には、衝撃的な告白が書かれていた・・・。罪深き男女が織りなす人生模様。
文乃の限りない絶望の先にみつけた再生のきざしが読後感を温かいものにしてくれた。
2012年12月ポプラ社刊
小学2年生の時、父親の浮気が原因で両親が離婚。その時の恐ろしい状況によって、幼かった彼女の心には男性への不信感が形成された。そして母の病死。しかし、文乃にも恋人が出来たのだが、20歳の冬彼は突然鉄道自殺してしまう。
それ以来他人には心に「壁」を築いてしまった文乃。
人生の暗闇にいた彼女を変えたのは鎌倉のアトリエでただ一人、ひっそりと芸術と向き合う画家で陶芸家の暁子との出会いだった。互いの孤独を分かち合うようにして二人が運命的に出会った時、暁子の知られざる過去と文乃の未来への可能性が拓けていくようだった。
しかし突然の暁子の訃報が文乃に届き、死の間際に、或るものを残していた。
そして、添えられた文乃あての手紙には、衝撃的な告白が書かれていた・・・。罪深き男女が織りなす人生模様。
文乃の限りない絶望の先にみつけた再生のきざしが読後感を温かいものにしてくれた。
2012年12月ポプラ社刊
2012年アメリカアクションサスペンス映画。原題「Zero Dark Thirty」(軍事用語深夜0時30分)、キャスリン・ビグロー監督(「ハート・ロッカー」の監督)作品。
作戦が実行されてまだ2年も経っていないのに内幕を暴露するようなこのような映画が作られることが出来る国アメリカにまず吃驚した。
2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を映画化。
高卒でリクルートされたテロリストの追跡を専門とするCIAの女性分析官マヤ(ジェシカ・チャステイン)を中心に、作戦に携わった人々の苦悩や使命感、執念を描き出していく。
9・11テロ後、CIAは巨額の予算をつぎ込みビンラディンを追うが、何の手がかりも得られずに苛立っていた。
そんな中、CIAのパキスタン支局に若く優秀な女性分析官のマヤが派遣される。マヤはやがて、ビンラディンに繋がると思われるアブ・アフメドという男の存在をつかむが・・・。
冒頭延々と続く人権無視の拷問シーン、パキスタン国内に隠れて暮らすビンラディンをパキスタン政府を無視して超法規的処置で作戦を実行する世界の憲兵たるアメリカのCIAの存在が怖い。
中々ゴーサインの出さない男社会の官僚組織を動かし、精鋭部隊をも突き動かすまでになるマヤの成長物語としても見れるがラストシーン、仕事をやり遂げ標的の消えたマヤの眼から一滴の涙が・・・マヤの心を思うと、哀しい。
上映時間2時間37分冒頭の拷問シーンからライブを見るような襲撃作戦まで緊迫感に満ちた映画展開に堪能した。
作戦が実行されてまだ2年も経っていないのに内幕を暴露するようなこのような映画が作られることが出来る国アメリカにまず吃驚した。
2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を映画化。
高卒でリクルートされたテロリストの追跡を専門とするCIAの女性分析官マヤ(ジェシカ・チャステイン)を中心に、作戦に携わった人々の苦悩や使命感、執念を描き出していく。
9・11テロ後、CIAは巨額の予算をつぎ込みビンラディンを追うが、何の手がかりも得られずに苛立っていた。
そんな中、CIAのパキスタン支局に若く優秀な女性分析官のマヤが派遣される。マヤはやがて、ビンラディンに繋がると思われるアブ・アフメドという男の存在をつかむが・・・。
冒頭延々と続く人権無視の拷問シーン、パキスタン国内に隠れて暮らすビンラディンをパキスタン政府を無視して超法規的処置で作戦を実行する世界の憲兵たるアメリカのCIAの存在が怖い。
中々ゴーサインの出さない男社会の官僚組織を動かし、精鋭部隊をも突き動かすまでになるマヤの成長物語としても見れるがラストシーン、仕事をやり遂げ標的の消えたマヤの眼から一滴の涙が・・・マヤの心を思うと、哀しい。
上映時間2時間37分冒頭の拷問シーンからライブを見るような襲撃作戦まで緊迫感に満ちた映画展開に堪能した。