2月23日にTOKYO-FMにて放送された村上RADIO第12回。
今回は出張でリアルタイムでは聴けなかったので、帰国後に動画サイトで聴講。
村上氏のこんなひとことから始まりました。
「うかうかしているうちに年が変わってまた一つ歳をとりました。のんびり鍋焼きうどんを食べている暇もなく時間が過ぎていきます。」
そういえば今年最初の全国放送になるのでした。
前週(2月16日)の第11回放送は東京限定であったようで(これを1回分に数えるのはどうかとも思いましたが)、さらに自分が聞いたのは結果的には3月であったので、「年が変わる」という言葉は不自然な感じもしましたが、しかし、月日が流れるのが早いという点は納得、今年2月というものがあったのか、今シーズン雪を見ていない?、東京に冬がなくなったか?、いろんなことを考えさせるひとことであったのでした。
きっと収録されたのが年始だったのでしょう。
TOKYO-FMのサイト
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ttps://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
前週はジャズが「不得手」な人のために、そして今回はジャズが「苦手」な人のために、村上氏のスペシャルセレクトによるジャズの世界への導入、これは聴かないわけにはいかない、村上ファンなら。ご本人は、この企画、前からやりたかったそうです。
最初に流れたのが「The New ABC」、いわゆる「ABCの歌」ですね。誰でも知っています、これをジャズ風にアレンジした曲でした。
さらに「Norwegian Wood」。ビートルズの「ノルウェイの森」のジャズヴァージョンも。
これ以上ないくらい配慮というのか、譲歩してくれて、なんとかジャズの良さを知ってほしいなあというお気持ちは伝わってきました。
作家になる前、ジャズ喫茶を経営していた頃、こんなふうにジャズの良さを知ってほしくてレコードを選んでいたのかなとも思いました。
もっと言うと、TOKYO-FMで村上RADIOの企画が始まった頃に彼がやりたかったのはこういう番組だったのかな、とも。
いつもは日曜の晩にリアルタイムで聴いているのですが、なんだかいつも以上に村上さんの気持ちに同調できた感じがしました。
出張で訪問した国で新たな刺激を受けて帰国したところにコロナウイルスによる世間の喧騒が重なり、これまでにないくらい癒されもしました。
次回(第13回)はどんな企画になるのか、何の予告もありませんでしたが、やはり楽しみです。