<抵抗勢力の言い分> 
保品 たびとさんの場合,月曜日のチームミーティングを実施することに対して強い抵抗勢力としてどんなものがありましたか?
たびと 一番多かったのは「何人もが集まってだらだらミーティングをしている時間を,保守しなければならない残課題解決にあてるべきだ」という他のチームリーダからの横やりです。
保品 「残課題は早く少なくしたほうが良いに決まっている」という一件妥当な指摘に聞こえますが?
たびと 「ミーティングの内容を確認せず,その画一的な見方が問題だ」といろいろなところで主張しているのですが,聞く耳を持たない人は多かったですね。ただ,「残課題を減らすことに第一優先で努力すべき」という指摘内容は,実は結果として発せられたもので,そんな指摘が出てくる職場の環境が問題なのです。
保品 何か特別な背景がありそうですね。どんな背景があるのですか?
 
<指摘するチームリーダの本音> 
たびと メンバが元いたチームのリーダたちは「いろいろ指導してもチーム内の貢献度が低そうなメンバは保守へ出せ!」を出しているのです。しかし,「今まで指導してやったのだから」という思い込みがあり,「人手が足らないときは少しくらい手伝わせても良いさ」と勘違いしているのです。
保品 先輩風を吹かせて,今のリーダであるたびとさんをさしおいて,裏からそのメンバを都合よく使おうするのですね。ところが,月曜の朝案件が重なって依頼にいったら,午前中ずっとミーテイングでそれができない。だから,月曜ミーティングに「いちゃもん」を付けているのですね。
たびと 保品さんの想像力の正確さは,さすがですね。クレームを入れてくる抵抗勢力には,私の保守専任チームのメンバをうまく利用しょうしたり,出したメンバを自分の指示で利用したいという勝手なことを考えて,こちらがやろうとしている計画的なプロセスに外から無駄に見える部分に文句をつけるのです。
保品 もっと高い視点からの残件削減の意見なら聞いても良いが,元のメンバが自分の思いのままならないという低いレベルの要求が通らないから出たクレームは聞く必要がないということですね。
たびと 最初の2か月が勝負だと思いました。その間,私のチームは月曜の朝ミーテイングで何も対応してくれないということが周知されるようになればシメタものです。当然ですが,先ほどの低レベルな抵抗勢力以外の組織に対しての周知が重要です。
保品 具体的にどんな部門に対しての周知ですか?
 
<「振るだけ社員」への対策?> 
たびと 例えば,ヘルプデスク担当部門,ハードウェア保守を含む運用部門,営業部門,連携システムやインフラシステムのサポート部門などへの丁寧な周知ですね。
保品 こういったところからの問い合わせは,月曜の朝は受け付けないとしたのですね。
たびと 誤解しないでください。受け付けないのは,電話や直接来ての問合せだけです。メールは出しても構いません。ただ,返事は月曜日の午後以降になりますということです。
保品 ですので,早く対応してほしければ,できるだけ詳細に状況をメール等で整理して知らせてもらえれば良いということですね。
たびと 問合せ者は月曜日の朝,客先クレーム等で焦っていて,早く誰かに振りたいだけなのです。ですから,状況を十分把握せず「後よろしく」といえるところをまず探すのです。
(5話につづく)