購買力平価の使われ方が変わった。 | 旅一郎のブログ

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国鉄(日本国有鉄道)が、最後の全盛期を迎えた昭和47年ー53年までをテーマにした、汽車旅のブログです。

旧型客車亡き後、日本の鉄道旅行は本当につまらなくなりました。そのため海外ネタも載せています。

当時の雰囲気を伝えるものは鉄道にかかわらずアップします

以下はTwitterにポストした内容ですが、言いたいことは、購買力平価の使われ方が、昔は「途上国の経済も言うほど悪くない」と日本に対するやっかみを逸らすロジックに使われていたのに、今は「アメリカの給料が高いと言っても生活水準は日本のほうが高かい」と安くなった日本を慰める場合に使われるという事です。

購買力平価は物の価値は世界どこでも同じでなければおかしいという理論に基づき、ある物の値段の差が1.5倍なら為替は長期的に1倍にまで調整されるという物だが、
昔途上国と日本を比べる際に、1元=15円の時のランチ1食が10元(150円)に対し日本は750円なので購買力平価レートでは1元=75円とみなし、中国も日本と同じくらい豊かになったというロジックに使われていた。
それがいつの間にか、アメリカはラーメンが3000円、日本は1000円なので購買力平価では1ドル33円位の価値があると逆に使われるようになった。
単純に負け惜しみにしか見えない。
実際のところもっとも安いと思われる食材で比べると日本はおにぎり3個と味噌汁で500円位に対し、アメリカはピザ二切れとドリンクが3.5ドル位なのでほぼ差はない。
恐ろしいのは今後ラーメンも1500円位になり、購買力平価で見ても優位性が見出せないまま給料だけ安いという世界になる可能性があるということだ。