石北本線キハ40の旅。北見から常紋へ | 旅一郎のブログ

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国鉄(日本国有鉄道)が、最後の全盛期を迎えた昭和47年ー53年までをテーマにした、汽車旅のブログです。

旧型客車亡き後、日本の鉄道旅行は本当につまらなくなりました。そのため海外ネタも載せています。

当時の雰囲気を伝えるものは鉄道にかかわらずアップします


田園地帯から高架に入ると景色は一変します。

一気に都会になった。まるで福部→鳥取のようだ。

コンテナが多く積まれている北見駅に到着。

キハ40で北見に着くと池北線の列車で到着した様子を思い出します。あれから4半世紀以上の年月が流れた。

列車到着と入れ替わりに特急「大雪」が網走に向けて発車。今日は増結がありません。

多分初めて訪れた時から変わらない北見駅。釧路も網走も遠軽も昔のままで安心します。

そして乗っているのはキハ40。

昭和60年時点では急行「大雪」1号にも運用されていた。遜色急行でした。

歳を刻む車体。急行「しれとこ」や「ノサップ」にも運用にされていました。

北見駅では11:37まで14分停車時間があります。

駅から3分のローソンでコーヒーを買うのか定番になっています。

食前のコーヒーを飲んで、まずは一つ目の駅弁、「磯宴」をいたたきます。かにめしで有名なモリヤ商店ならではのカニをふんだんにいれ、さらにいくらを散らした、贅沢な弁当です。

北見市街をトンネルで抜け、田園地帯へ入っていきます。

12:05 留辺蘂。いよいよ常紋越えです。

右にカーブして山に分け入ります。

峠を越える人は5名。旅行者のようです。

昨今「地元客が使わない路線は必要ない」という暴力的な論調が支持されていますが、

国鉄時代から旅を続けていた経験からすると、とても受け入れられない感覚です。


そもそも国鉄を知らない人は国鉄の役割を理解していない。国を形作る上で中央と地方を出来るだけ乗り換えなしに廉価で結ぶこと、それを通じて地方と東京の格差是正に資すること。これが国鉄の価値でした。


地方の事は地方で、と言う掛け声の結果、格差は広がる一方です。


統一国鉄を知る身からすると、今の惨状は受け入れ難いのですが、そもそも国鉄時代を知らない、または一部のプロパガンダに言われているいるような「国鉄は酷かった」を信じている人には伝わらないようだ。


挙げ句の果てに「民営会社なのだから儲からない所は切り捨てて当然」ともいう。


いやいや、ローカル線を維持できるように新幹線や黒字通勤路線をセットで引き受けたんでしょう?もう昔の事を知らないと思って適当な事を言うな!と思う。ローカル線を止めるなら、相応の黒字路線も国に返還して下さい。そんな取引が許されるはずがない。

熱く語りましたが、今のローカル線を取り巻く環境をみるとどうしても一言言いたくなります。

金華通過。

常紋へ向かいます。天気が崩れてきた。

常紋トンネル

そして峠を越えた。