時代が進み、新幹線の時代となって、鉄道言えば「新幹線」「通勤電車」の2択しかない現代においても、このイメージは底堅いものがあります。
しかし現実に目を向けると、汽車旅の中心であった急行は、列車自体が消滅、そして、その専用車両も、わずかに2両を残すのみとなっています。
最後の2両が来年3月に火を落とすとき、日本の汽車旅が過去のものとなり、博物館にあるものと同じになってしまいます。
最後の2両、クハ455 700番台は、近郊化改造を受け、デッキもテーブルも撤去されました。また車端部もロングシートに改造されています。 それでも、長距離輸送に耐える工夫としての窓側のひじ掛け、通路側の頭もたせ、広いシート、洗面室が残っています。
かつて急行型で旅をしてきた人も、まだ乗ったことがない人も、 歴史の生き証人としての急行型に是非乗ってみてください。