夜行列車に乗り込む
4ベッドは1階に母子
現地のおじさん
2階の隣には少しやんちゃそうな40代くらいの男性
英語も通じない車内で夜を明かす訳だ
夜中目を覚ますと、すっかり携帯のeSIMは電波を平らにしている
恐怖
やっぱりこんな中途半端な旅力で山の中に見切りで来てしまったんだと絶望感に襲われる
地図にも出ていない山間部の村なのだ
村に着いても取り残される可能性もある
暗い列車内と暗い車窓の外の世界は一体で
暗い・・暗い
あれ?
寝てしまったんだ
辺りは朝を迎えて校舎のグランドを埋める
真砂土が積まれたような世界が光を帯びている
携帯のアンテナは息を吹き返している
ボイスンで降りるのは母子と自分のようだ
起きられなくてぐずる3~4歳の男の子に抹茶ミルクキャンディーをあげると
大泣きし始める
まだ緑の茶葉は早かったようだ
味わいなれないしね
やたらと長い列車の連結を見送り、駅に行ってみる
駅前には何にもなく
本当に何にもなく
タクシーだけが数台待っていて
乗れと言う
待ってお腹が・・・
トイレに行くと紙もないし、水も流れない
粗相もしてしまうしで
旅の恥はかき捨てるしかない
ごめんなさい
駅の人たち!
こころで謝りタクシーに乗る
乗り合いの社内には人が乗ってんのかい、と突っ込みたくなる
ひとりひとり民家で降ろし
やたらと話しかけてくるおじさんが
うちに泊まれと民泊を勧めてくる
この人はダルバン村に行くんだ
運ちゃんが説明してくれる
それでも泊まりたくなったら電話をして来いと電話を教えられる
車はボイスンの繁華エリアに差し掛かりまあまあ恐れるほどの状況ではなかったことを知る
でも、この何にもない町で泊まるなんてバックパッカーのような
時間は残されていない
市場の雑踏を横目に車を出してもらう
9時間の夜行









