6.UAE(アラブ首長国連邦)7つの首長国すべてに石油が取れているわけではない。 |  60代世界一周旅の続編→75歳女子・ドバイ・オマーン・カタールをクルーズ

 60代世界一周旅の続編→75歳女子・ドバイ・オマーン・カタールをクルーズ

 「60代で世界一周を旅した経験を参考に」アラビアンクルーズで役に立ったもの、びっくりしたこと

 


マスカットを17:00に出航し、次の日13:00にドバイに入港します。

 


※コスタトスカーナ船上より


私はUAEの首都がドバイだと思っていたら違うんですね。
「ドバイは首都ではない。そして石油もあまりとれない。」と現地でやっと知ったわけです。


じゃあ、UAEの首都は?
アブダビなんですね。だから日本大使館もアブダビにあります。

 


※ウイキペディアより


UAEはアブダビ、シャルジャ、アジュマン、ウンム・アル・カイワイン、フジャイラ、ラス・アル・ハイマ、そしてドバイの首長国の連邦なんです。


そしてUAEは7つの国からなっていますが、すべての首長国で石油が取れるわけではないんです。
この地図をみても、主にアブダビに油田があります。

 



アブダビ首長国は、連邦国土面積の80%以上を占め、石油基地が多くあります。
ザーイドがアブダビ首長に就任(1966年)して以降、本格的に石油開発が開始され、今日見られるような中東でも屈指の近代都市に発展しました。

現在、UAE原油の大部分を産出するアブダビと、貿易、観光及び金融に力を入れているドバイの2首長国が、政治・経済・軍事の面で主導権を握っているといえます。

日本アラブ首長国連邦協会 HPより
https://www.uaesociety.jp/index.html



※コスタトスカーナから見るドバイの夜景

それじゃドバイはどうして発展しているのかしら?

「ドバイのラシッド元首長は先見の明のある指導者で、ドバイの中興の祖であり、恩人です。
同元首長は、果敢で賢明な先行投資を行い、必ずしも石油に依存しない今日のドバイの産業構造を築き上げました。」

ドバイ運河の浚渫に始まり、経済特区(自由貿易地帯)の建設、エミレーツ航空の設立などドバイの立地を活かした産業インフラ投資は、貿易、運輸、金融、観光等のハブとして圧倒的な強さをドバイにもたらしました。

2008年9月のリーマンショックに端を発する世界規模の経済低迷、投資の縮小が続く状況下の 2009年 11月 25日に勃発したドバイショックは、ドバイの将来に暗雲を投げかけました。


ドバイ政府の持ち株会社(ドバイ・ワールド)が資金繰りの不調により債権者に債務返済の繰り延べを要請したことからドバイでは深刻な金融危機への不安が一気に高まりました。
これまで大躍進を続けてきたドバイが金融破綻するかどうかの瀬戸際まで追い込まれたのです。 


 ドバイの窮地を救ったのがアブダビでした。
ドバイ政府の要請を受けたアブダビ政府は UAE中央銀行を通じて 100億ドルの金融支援を実施し、事態を鎮静化させました。
アブダビの金融支援により危機を脱したドバイは、すでに決まっていた世界で最も高いビルの名を変更し、アブダビ首長の名(ハリファ)を冠することでアブダビの恩に報いました。」

—『日本人だけが知らない砂漠のグローバル大国UAE (講談社+α新書)』加茂佳彦著


なるほど、それでドバイは豊かなのね。

ということで、本日の観光はまず、世界一の高層の建築物「ブルジュ・ハリファ」に上ります。

やれやれ