「コスタ・トスカーナ」は
燃焼による大気汚染が少なく、環境にやさしい液化天然ガス(LNG)推進エンジンを擁する2022年就航の最新のクルーズ船です。
19あるデッキの中に、15のレストラン、18のバーとラウンジ、9のエンタメエリア、1つの室内プール、外部に4つのプールがあります。
※イタリアンなトイレの洗面所
定員は6千人。
ただし、豪華客船ではなく、大型カジュアル船に乗っていることを意識する必要があります。
ビュフェで食事を取るときは学生食堂のように、やたら並びます。
そして席取りに苦労します。
料理はイタリア式、ビュフェのパスタは目の前で茹でて和えてくれます。
そして種類の多いハラルフード。ハラルフードには豚肉とアルコールは使われていません。
着席レストランにはテーブルクロスが掛かっていません。
料理はおいしいです。でも水はすべて有料です。
室外のプールは約 8 メートル x 6 メートルです 。それが4つ。1つが小さいのです。
終日、航海日は皆がプールに行くのです。
プール内は狭いので子どもばかりが泳いでいます。
プール周りのデッキチェアは満員で、日陰のデッキチェアさえ空いてません。
コスタはイタリアの船です。ですからアナウンスはまずイタリア語、イタリア訛りの英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語です。
イベントはこの順で司会が行われるので、私にはさっぱりです。
ショーは語学の必要は無いので楽しめましたが、シルクドソレイユを見ている人には感激はありません。
バーとラウンジは9か所もあります。
しかし、アルコールを飲まないイスラム系の乗客が多いのです。
最新鋭の船です。船室は新しい。足りないところは無いのですが、ビュフェの時間は短いし、飲み物は飲み放題にしていない人には高いです。
どうも、イタリア文化とアラビアンクルーズは相性が良くない気がします。
私は、ハラルはアルコールも豚も使えないので、味付けになじめないハラルフードに飽きてしまいました。
豚料理=イタリアン生ハムなどは、端にほんの少し。せっかくのイタリア料理に期待していたのにね。
そこで、インド料理のビュフェに行くことにしました。カレー、ナン、お米、これなら日本でも食べています。
そういえば、アブダビに来る時の飛行機で出た機内食もハラル「チキン オア トーフ」と聞かれたときはびっくりです。
そこで、トーフと言うと、出てきたものは「トマトで煮込んだ厚揚げ」でした。
イスラム圏の飛行機会社で出る機内食は原則ハラルです。機上で酒が飲みたい人は遠慮気味です。
世界1周旅行時の機上での出来事、近くに座る敬虔なイスラム教の男性が、一生懸命磁石でメッカの位置を探し、座席で祈りを捧げていました。
コスタトスカーナには小さい礼拝堂はあります。すべての宗教に共同のしつらえなのです。手を洗う場所も、伏して祈る場所もありません。
乗客はヨーロッパ人が多かったですが、目立ったのは中部アジアのカザフスタン、アフガニスタン、インド、パキスタンの方々。
家族連れで来ています。
年寄りは母国語しかしゃべることは出来ませんが、若い人たちは英語が通じます。
「国から近いのでこのクルーズに乗りに来た。」と聞きました。
眉毛がつながった国の家族は、ビュフェのテーブルに山盛りの料理を並べ、そしてそのまま残します。
でも、食べ残すことが礼儀の国の方々にはそれが当たり前。
もし、これ以上イスラム圏の乗客が増えるとしたら?
イスラム教の国にイタリアの式の文化を押し込んでいるコスタトスカーナ。
寄港地はそれぞれ楽しかったけれど、いろいろ考えさせられたクルーズでした。
※イスラム圏の旅行会社のコスタ・トスカーナのアラビアンクルーズの動画です。
「食事の場合は食べられないものに注意!」と言っています。英語 字幕付き
やれやれ
にほんブログ村 今日も訪問ありがとう。 ブログのランキングサイトに参加しています。 ← ポチッと、ひと押しして投票をお願いします