旅具屋 店長のひとりごと


先週末は久々に2泊3日のキャンプツーリングを堪能した。

初日の16日は、アウトライダーほか、多くのバイク雑誌で
活躍するライター・小林夕里子さんと、僕も大好きな
ウエアメーカー・マックスフリッツがコラボ主催する
キャンプミーティング「NOMADICAMP Vol.2」に参加。

いろいろとバタバタで出発したのが午後2時ぐらい
だったので、到着したら、すでに集合写真の撮影は
終わっていて(泣)、夕食タイム。

ぱぱっと暁Ⅰを張って、激烈な猛暑で汗だくになった
ウエアからアロハと短パンに着替えると、体中から
汗が引いた。

会場である「那須どうぶつ王国」は標高が800メートル
ほどもあるので、ほんのりと吹く高原の風が本当に爽やか。


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とにかくここからの景色は最高で
風も実にさわやかなのだ


しかも当日の夕飯はバーベキュー食べ放題だから、
キャンプツーリングなのに食材の心配をしなくて
いいのがいい。

さらに素晴らしいのはそのロケーション。高原から見る
栃木、福島の緩やかな山並みは富良野や美瑛のようでも
あり、一瞬だけならモンゴルっぽくもある。

ゆるりと暮れていく空に参加者達の笑いが響き
、肉が焼け、酒が回っていく。

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じゃんけん大会でいよいよ
盛り上がりは頂点に!


いつも会う顔。今日初めての顔。
わけ隔てなく、温和な雰囲気の中、飯の時間は焚火の時間
へと移り、旅人同士の楽しい時間が流れていく。

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夜半、なぜかお土産のビーフジャーキーを
作ることになり、ついつまみ食いなど……


見上げれば、それはそれは立派なお月様。これがまた明るい。
ランタンの明かりがいらないほど煌々と周囲を照らす。
この状況ならM社のムーンライトじゃなくても充分に
設営できるな、と。

結局、深夜2時ぐらいまで仲間とビーフジャーキーを
襲うアルパカについて、深く語り合って寝た。

翌朝は、強烈な太陽でテントが蒸し風呂になり、暑くて7時に起床。

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このキャンプもやはりGS祭りかって
ほど新旧GSがそろった


ゆーさんの淹れたモーニングアイスコーヒーを内緒で
3杯(うまいからさぁ)もいただき、軽く飯を食って撤収。

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撤収前のゆるりとしたひととき。でも暑い

皆に分かれを告げ、甲子トンネルを越え、相変わらず超爽快な
国道289号甲子道路をぶっ飛ばし、国道121号で北上することにした。

さて、下道でどこまで北へと上がれるかな。
そんなことを思いながら裏磐梯、白布峠、米沢、長井と北上
を続ける、が、これまた暑い。

熱中症にならないよう、首に濡らしたバンダナを巻いて、
水分補給とガリガリ君補給を繰り返す。
おかげでお腹はタポタポ君だ。

途中で「りんご温泉300円」の看板を見つけ、いったいどんな
温泉なんだと思い立ち寄る。
入ってみれば、なんてことはなく、単に湯船に地元特産の
りんごが浮いているだけ。でもお湯はすごくぬるぬるの
アルカリ泉で、そのぶん湯上りポッカポカ。
……つまり汗がダックダク。

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りんごが浮いてるのが見えるかな

夕べは睡眠時間が短かったのと、暑さによる疲労でかなり
眠くなってしまったので、ここらが限界かなと思案したの
が山形の月山だった。

志津キャンプ場という、とても美しい沼のほとりにある
キャンプ場(1泊1,000円)で荷を解き、薪を集め、
小さな焚火を起こして飯を喰う。腹が満ちたら、もう眠くて
しかたないので、ちょっと横になったら爆睡してしまった
ようで、気づけば夜中の2時。

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キャンプ場の中へ車両は入れずネコで運ぶ(汗だく)でも安いから許す

昨日同様に月が煌々と照り、テントの中すら明るい。
どこか、すぐ近くでトラツグミがさびしく鳴く。
若い頃はあの声が怖くてしかたなかったなぁ、なんて思い
つつも次、気がついたらもう爽快な朝だった。

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この日も朝から快晴!


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キャンプ場脇のイケスはイモリの巣。
子供の頃によく取ったよな。


早々に撤収して、坊主頭のような月山を拝んで、
鶴岡へと抜け日本海へ。

日本海を見たのはいつぶりだろう。
そんなことを考えつつも国道7号を南下する。

標高の高い場所はもちろんだが、実は海沿いの道は、
オフショア(沖)からの風が吹くからバイクで走って
いればけっこう涼しい。

内陸部はのきなみ34度とかなのに、海沿いの道は
ほとんど28度ぐらいだった。

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久々の日本海を見ながら快適クルーズ

途中で「日本海夕日ライン」という看板を見つけ、
海景色が楽しめると思い入った国道113号は、防風の
松林ばかりでぜんぜん視界が開けず、まったく残念だった。

その後、新潟から関越に入って、午後8時には無事に帰宅。

久々にプライベートでしかも一人での走りだったけど、
やっぱ一人のほうが自由でいいな。

でもこの暑さは本当にヤバいです。皆さんもこれからの
季節、水分補給と首や手首を冷やすような熱中症対策を
万全にして、ツーリングを楽しんでください!