日本でいちばん
早い秋へ。

東京では、まだ半袖の日が続く9月。

北海道の真ん中では、
もう山の上から秋が始まっています。

赤くなる高山植物。
黄色く変わるダケカンバ。
まだ緑を残している山麓の森。

今回は「紅葉を見る宿」ではなく、
秋が山を下りてくる途中に泊まる。

旭岳、層雲峡、そして山麓へ。
標高を変えながら秋を追いかける、5つの宿を選びました。

FOLLOW THE AUTUMN DOWN

秋は、一度に
やってくるわけではない。

大雪山の秋がおもしろいのは、場所によって季節が違うこと。

山の高いところが赤や黄色に染まり始めても、少し下へ降りれば森にはまだ夏の緑が残っています。

その差を、数週間かけて秋がゆっくり埋めていく。

紅葉のピークを一点で狙うのではなく、
「秋はいま、どの高さにいるのか」を探す旅です。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、客室、山、紅葉、渓谷、周辺景観とは異なる場合があります。紅葉の進み方は、その年の気温や天候によって大きく変わります。

FOUR WAYS TO FOLLOW AUTUMN

山を下りる秋を味わう、4つの視点

HEIGHT|宿の標高と、山の高さを意識する

COLOR|緑、黄、赤がどの高さまで降りたかを見る

MORNING|朝の冷たい空気の中で山を見る

DESCENT|山頂から温泉地、山麓へと滞在場所を変える

01 / 1,100 METERS ABOVE

東川・旭岳温泉 ホテルベアモンテ

まずは、
秋にいちばん近い場所へ。

北海道最高峰・旭岳の山懐、標高約1,100mに建つホテル。

旭岳ロープウェイ山麓駅までは徒歩約3分。そこからロープウェイで標高約1,600mまで上がれば、さらに一足早い季節へ入っていけます。

昼は山の上で赤や黄色を探し、夕方は標高1,100mの宿へ戻る。山の上と宿のまわり、その色の違いを見ること自体が旅になります。

HEIGHT|標高約1,100m

ACCESS|旭岳ロープウェイ山麓駅まで徒歩約3分

AUTUMN|山の上から始まる色を見る

この宿の決め手|朝起きた瞬間から、日本で最も早い秋のすぐ近くにいる

 

02 / WATCH THE MOUNTAIN CHANGE

ラビスタ大雪山(共立リゾート)

山へ行くためではなく、
山を見るために泊まる。

同じ旭岳温泉でも、こちらでは少し滞在そのものに時間を使いたい。

山小屋を思わせる館内と客室。その窓の向こうでは、雲、光、霧、木々の色によって、旭岳の表情が刻々と変わります。

ロープウェイで上まで行ったあと、温泉に入り、夕方の山を見る。翌朝また窓を開ける。秋を「一枚の景色」ではなく、時間の変化として味わえる宿です。

VIEW|刻々と変わる山の表情

SPACE|山小屋を思わせる滞在

BATH|旭岳温泉の湯

この宿の決め手|山へ出かけない時間まで、旭岳の季節を見続けられる

 

03 / ABOVE THE CANYON

ホテル大雪
ONSEN&CANYON RESORT

山の秋が、
渓谷へ降りてくる。

旭岳から場所を変えて、今度は層雲峡へ。

ホテル大雪は層雲峡温泉の中でも高台にあり、切り立った峡谷とその斜面を近くに感じられる宿です。

山の上だけを見ていた秋が、今度は岩壁の間や森へ入り込んでいく。温泉に入りながら、その「途中」を見るのがここでの滞在です。

HEIGHT|層雲峡温泉の高台

CANYON|岩壁と紅葉が重なる風景

BATH|3つの大浴場と2つの露天風呂

この宿の決め手|山の上にあった秋が、渓谷へ入っていく位置に泊まれる

 

04 / INTO THE VALLEY

層雲閣

今度は、
秋を下から見上げる。

層雲峡で1923年から続く宿。

ここまで降りてくると、旅の目線も変わります。山頂から紅葉を見下ろすのではなく、峡谷の底から岩壁と森を見上げる。

川の音を聞き、峡谷の露天風呂に入り、赤や黄色がどこまで下りてきたのかを確かめる。同じ大雪山の秋でも、高い場所とはまったく違う見え方になります。

VALLEY|峡谷の中から山を見上げる

BATH|峡谷を感じる露天風呂

TIME|1923年から続く層雲峡の宿

この宿の決め手|山の秋を、今度は峡谷の底から見上げられる

 

05 / AUTUMN REACHES THE FOOT

Gallery Stay
Kitashajin

最後は、
秋が山麓へ届く場所に泊まる。

旭岳山麓の林にひっそり建つ、築100年の石蔵を改装した一棟貸しの写真ギャラリー。

旅の最初に見たのは、山の上の鮮やかな赤や黄色でした。

最後は森の中へ。色づきが木々の間まで降りてくる頃、静かな石蔵で一晩過ごす。大雪山の秋を「見る」旅を、山麓で終わらせます。

FOOT|旭岳山麓の林

SPACE|築100年の石蔵と写真ギャラリー

STAY|一日一組の一棟貸し

この宿の決め手|山頂から追いかけてきた秋を、最後は山麓の森で迎える

※館内には急な階段があり、宿泊条件にも注意事項があります。予約前に施設情報をご確認ください。

 

CHOOSE YOUR HEIGHT

秋の、どの高さに泊まる?

東川・旭岳温泉 ホテルベアモンテ
標高約1,100m。まずは秋にいちばん近づく。

ラビスタ大雪山
旭岳を眺めながら、時間による色の変化を見る。

ホテル大雪
高台から、秋が渓谷へ降りるところを見る。

層雲閣
峡谷の中から、色づく山を見上げる。

Gallery Stay Kitashajin
最後は山麓の森まで、秋を追いかける。

AUTUMN IS MOVING

秋は、
山を下りている。

「紅葉はいつが見頃ですか」と聞くと、ひとつの日付が欲しくなります。

でも大雪山では、山頂、ロープウェイの駅、温泉地、渓谷、山麓で、同じ日に違う季節を見ることができます。

ピークを当てる旅ではなく、
秋がいまいる場所へ会いに行く。

日本でいちばん早い秋へ。

※紅葉の時期や色づきは、その年の気温・天候・標高によって変わります。ロープウェイの運行状況、登山道、道路状況、各宿の営業情報とあわせて、出発前に最新情報をご確認ください。

畑が、
秋になる。

富良野・美瑛というと、
ラベンダーの季節を思い浮かべます。

でも今回見たいのは、その少しあと。

小麦が刈られ、
じゃがいもやとうもろこしが収穫され、
ぶどうがワインになる準備を始める。

花を見る北海道ではなく、
食べものがつくられている北海道へ。

8月後半から9月。
「食べる風景」の中に泊まる、富良野・美瑛の5つの宿を選びました。

AFTER THE FLOWERS

花が終わったあとに、
北海道の暮らしが見えてくる。

夏の富良野・美瑛は、花を見る旅になりやすい場所です。

けれど花の盛りを過ぎると、丘の主役は少しずつ農業へ戻っていきます。

刈り取られた小麦畑。
土から掘り出されるじゃがいも。
畑の脇を走るトラクター。
ワインになる前のぶどう。

「きれいな風景」から、
「食べられる風景」へ。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、客室、畑、丘、農園、ワイナリー、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR WAYS TO SEE THE FIELD

畑の秋を味わう、4つの視点

HARVEST|刈られた畑や収穫の風景を見る

TABLE|その土地で採れたものを朝食や夕食で味わう

WINE|ぶどう畑とワインをひとつの風景として見る

MORNING|観光地へ出る前の、丘の静かな朝を過ごす

01 / STAY BESIDE THE VINEYARD

ワイナリーの宿 田舎倶楽部

ぶどうがワインになる前の、
畑の時間に泊まる。

今回の旅のテーマを、いちばん素直に体験できる宿。

宿の周りにあるのは、観光のためにつくられた花畑ではなく、日々手を入れられている農の風景です。

夕方はぶどう畑のそばを歩き、夜は北海道のワインを飲む。翌朝、畑の向こうから一日が始まる。

FIELD|農園とぶどう畑

WINE|富良野のワイン

MORNING|畑のある朝

この宿の決め手|ワインになる前のぶどうと、その土地の一日の中に泊まれる

 

02 / FROM VINEYARD TO GLASS

ホテル&コンドミニアム 一花
[HITOHANA]

昼に見た畑を、
夜はグラスの中で味わう。

ワインを、この土地の風景から切り離さずに楽しみたいときに選びたいホテル。

富良野を車で走り、畑や丘を見たあと、宿へ戻ってワインを飲む。

一本のワインが、ぶどう畑、土、気候、つくり手まで含んだ「もうひとつの風景」に見えてきます。

WINE|富良野のワイン

TABLE|北海道の食材

STAY|ホテルらしい快適さ

この宿の決め手|畑で見た北海道を、夜のワインと食事につなげられる

 

03 / MORNING ON THE HILL

ふらのの丘

観光へ出る前に、
もう丘の中にいる。

この宿で大切にしたいのは、観光スポットへの距離よりも、朝起きた瞬間から風景の中にいること。

9月の朝は、夏より少し空気が軽く、丘の色にも黄色や茶色が混ざり始めます。

有名な景色を探しに行く前に、まず宿のまわりを歩いてみる。それだけでも季節の変化が見えてきます。

HILL|上富良野の丘

MORNING|少し冷たい朝の空気

TABLE|地元の食材を味わう朝

この宿の決め手|朝食の向こう側まで、富良野の丘が続いている

 

04 / EAT THE LANDSCAPE

リゾートハウス BIBI

美瑛の丘を、
見るだけで終わらせない。

畑を眺めながら走っていると、その作物がどこへ行くのかが気になってきます。

じゃがいも、とうもろこし、小麦、野菜。

昼間に見てきた美瑛の風景が、夜には料理になって目の前に現れる。そんなふうに景色と食卓がつながる宿を選びました。

FIELD|美瑛の畑

TABLE|北海道・美瑛の食材

SEASON|収穫の季節

この宿の決め手|昼に見た畑と、夜の皿がつながる

 

05 / FROM FIELD TO FOREST

オーベルジュ ニングルフォーレ

畑から森へ、
北海道の色をつなぐ。

最後は、丘や畑から少し離れて、美瑛の森の中へ。

一日畑の間を走ったあと、木々に囲まれた場所へ戻ると、同じ地域でも風景の温度が変わります。

土地で育ったものを食べ、森の中で眠る。富良野・美瑛を「丘」だけではなく、ひと続きの自然として味わう滞在です。

FOREST|美瑛の森

TABLE|北海道の食材

NIGHT|森の中の静かな夜

この宿の決め手|畑から森まで、北海道の風景を一日の中でつなげられる

 

CHOOSE YOUR AUTUMN

どの「畑の秋」に、泊まる?

ワイナリーの宿 田舎倶楽部
ぶどう畑そのものに近づく。

ホテル&コンドミニアム 一花
畑の続きを、ワインと食事で味わう。

ふらのの丘
丘の朝そのものに泊まる。

リゾートハウス BIBI
美瑛の風景を食卓までつなげる。

オーベルジュ ニングルフォーレ
畑から森へ、風景を変えて泊まる。

AUTUMN STARTS BEFORE THE LEAVES

紅葉より先に、
畑では秋が始まっている。

北海道の秋は、山が赤くなる日から始まるわけではありません。

小麦が刈られ、じゃがいもが掘られ、ぶどうが実り、食卓にその土地の季節が現れる。

花の季節が終わったあと。
「食べる風景」を見に、富良野・美瑛へ。

※収穫時期、料理内容、ワイナリーや農園の営業状況は天候や時期によって変わります。宿泊前に各施設の最新情報をご確認ください。

坂の途中で、
泊まる。

坂のある町では、
移動すること自体が旅になります。

上る途中で息を整える。
振り返って海や屋根を見る。
宿の灯りを目印に、ゆっくり戻る。

最短距離では出会えない景色が、
坂の途中には残っています。

歩きやすさだけで宿を選ばず、
宿へ向かう道まで滞在の一部にする。

尾道、長崎、函館、神戸、伊香保、熱海。
坂の町で過ごしたい6つの宿を選びました。

BETWEEN THE TOP AND BOTTOM

目的地ではなく、
途中に泊まってみる。

坂の下には、駅や港や商店街があります。

坂の上には、寺院、洋館、温泉街、海を見渡す場所があります。

その間にある宿へ泊まれば、
朝と夕方で、同じ坂を違う方向から歩けます。

上る時間も、下る時間も、
町を理解するための旅になります。

画像は記事テーマをもとに作成したイメージビジュアルです。実際の宿、客室、坂道、町並み、海、温泉、周辺景観とは異なる場合があります。

FOUR WAYS TO ENJOY A SLOPE

坂の町を味わう、4つの視点

UP|急がず上り、途中の店や路地に立ち寄る

LOOK BACK|振り返ったときの海、港、屋根を見る

LIGHT|夕方に坂道や宿の灯りが変わる時間

RETURN|無理をせず、交通や送迎も使って宿へ戻る

01 / ONE HUNDRED STEPS IN ONOMICHI

LOG

石段を上った先で、
尾道の屋根を見下ろす。

千光寺へ続く坂と石段の途中に建つ、ホテル、ダイニング、カフェ、ショップを備えた複合施設です。

車を横づけできない場所にあり、町から宿へ向かうには石段を上ります。

荷物を置いたあとは、もう一度ゆっくり坂へ。尾道水道、家々の屋根、路地を眺めながら、宿へ戻る道そのものを楽しめます。

SLOPE|千光寺へ続く石段

VIEW|尾道水道と旧市街の屋根

CHECK|車の横づけ不可、荷物と靴に注意

この宿の決め手|約100段を上った人だけが出会える、坂の途中の滞在

 

02 / SOUTH YAMATE, NAGASAKI

ホテルインディゴ
長崎グラバーストリート

坂と洋館の間に、
長崎の夜が残る。

南山手の歴史的建造物を再生した、長崎の文化と異国情緒を体験するホテルです。

大浦天主堂やグラバー園周辺は、坂道、階段、石畳、洋館が重なる場所。

昼は坂を上りながら建築を巡り、夕方は港の方向へ下る。宿へ戻れば、かつての建物の面影を残す空間で町の続きを味わえます。

SLOPE|南山手の坂と石畳

WALK|大浦天主堂、グラバー園周辺

SPACE|歴史的建造物を再生したホテル

この宿の決め手|坂の町を歩いたあとも、長崎の歴史の中に泊まれる

 

03 / NANBUZAKA, HAKODATE

ヴィラ・コンコルディア リゾート&スパ

海から函館山へ、
南部坂の途中に泊まる。

函館山の麓、南部坂に建つ全10室のスモールホテルです。

坂を下ればベイエリア、上れば元町の教会群や函館山ロープウェイ方面へ。

朝は海へ下り、夕方は洋館と教会の間を上る。函館の高低差を、二つの方向から味わえる場所です。

SLOPE|函館・南部坂

DOWN|ベイエリアと市電の十字街

UP|元町、教会群、函館山

この宿の決め手|海と函館山の中間から、その日の気分で上下へ歩ける

 

04 / AUBERGE IN KITANO

神戸北野ホテル

坂を上った夜は、
食事を旅の目的にする。

神戸・北野に建つ、全30室の都市型オーベルジュです。

坂と異人館が続く北野を歩いたあとは、遠くへ移動せず、ホテルで食事を味わう滞在へ。

翌朝は、まだ観光客の少ない北野の道へ。前日とは反対に、坂を下りながら神戸の町へ戻っていきます。

SLOPE|神戸・北野の坂道

WALK|異人館と山本通周辺

TABLE|都市型オーベルジュの食事

この宿の決め手|北野の坂を歩いたあと、食事を目当てに宿へ戻れる

 

05 / IKAHO STONE STEPS

伊香保温泉 横手館

石段を何段歩いたかで、
町の見え方が変わる。

伊香保の石段街周辺に建つ、宝永年間創業の温泉宿です。

大正9年築の総檜造りの本館には、木造旅館の時間が残されています。

石段街を上り、店や湯を巡り、疲れたら宿へ戻る。坂を無理に攻略せず、温泉を挟みながら少しずつ歩く旅です。

SLOPE|伊香保の365段の石段街

SPACE|大正9年築の木造本館

BATH|伊香保の黄金の湯

この宿の決め手|石段街の途中で休み、温泉を挟んでまた歩ける

 

06 / ABOVE THE ATAMI TOWN

SOKI ATAMI

坂の上まで来たら、
もう出かけなくてもいい。

熱海の奥座敷と呼ばれる小嵐町に建つ、全客室温泉付きの宿です。

熱海湾を望む高台にあり、町歩きよりも、宿で景色、温泉、食事を味わう滞在が似合います。

急な坂を無理に徒歩で上らず、タクシーや車を使って到着する。町を見下ろす場所で一日を終えるのも、坂の旅の選択肢です。

HEIGHT|熱海の奥座敷・小嵐町

VIEW|高台から望む熱海湾

STAY|全客室温泉付き

この宿の決め手|坂の上から町を眺め、温泉と食事だけで一日を終えられる

 

CHOOSE YOUR SLOPE

どの坂の途中に、泊まる?

LOG
石段を上った先で、尾道の屋根を見る。

ホテルインディゴ長崎グラバーストリート
南山手の坂と洋館を歩く。

ヴィラ・コンコルディア
南部坂から、海にも山にも向かう。

神戸北野ホテル
北野の坂を歩き、食事を目当てに戻る。

伊香保温泉 横手館
石段と温泉を交互に楽しむ。

SOKI ATAMI
坂の上から町を眺め、宿にこもる。

TAKE THE LONG WAY BACK

宿へ戻る道を、
少しだけ長くする。

坂の町では、効率よく移動することが難しい日もあります。

息を切らし、途中で休み、振り返る。だからこそ、町の形や海までの距離が身体に残ります。

坂を上りきることよりも、
途中で何を見るかを旅にしてみます。

※坂道や石段には、急勾配、狭い道、段差、滑りやすい箇所があります。大きな荷物がある場合や、雨天・積雪時、体力に不安がある場合は、タクシー、送迎、公共交通機関をご利用ください。最新のアクセス・工事・交通情報をご確認ください。